電気は届くよ、どこまでも。(episode01)


前回は電気が伝わる仕組みをかきました。

電圧があって、電流が流れて、抵抗があるとそこで発熱して、電圧が下がる。

では超伝導は何がおこるのか。

ズバリ抵抗が0[Ω]になります。
もっと厳密に言えば、ある温度以下で電気抵抗が0[Ω]になる現象が超伝導です。

ちなみにですが、チョウデンドウは”超伝導”、”超電導”という漢字が使われます。科学系だと”超伝導”、電気、工学系だと”超電導”を使うようです。
私は科学系でしたので、なじみのある”超伝導”を使いたいと思います。

話がそれました。

基本的には絶対零度(-273.15[℃])より温度が高い物質は電気抵抗があります。
絶対零度でも理想的な物質でなければ電気抵抗は0[Ω]より大きくなります。
一方で超伝導では絶対零度よりも高い温度で電気抵抗が0[Ω]になります。

電気抵抗が0[Ω]になれば、オームの法則より、電圧も0[V]になります。よって電圧が減ることがありません。
そうなると超伝導体を流れているうちは電圧は変わらず、電流も流れ続け、発熱も起こらないということになります。

つまり、電気は「どこまでも」届く訳です。
科学に詳しい方であれば「どのくらい0[Ω]か。近似じゃないのか。」と思う方もいるかもしれません。
実は”完全に”0[Ω]なんです。

まとめるとある温度以下で電気低温が0[Ω]になる現象が超伝導です。

今回はここまで。次回は超伝導の本質について書こうかと思います。
「えっ、ちょっと待って。電気抵抗0[Ω]が本質じゃないの?」と思うかもしれません。
実はこの性質は別のある性質から導かれたものなんです。
その性質とは何なのか。

また気が向いたら更新します。

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