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#294 昭和にタイムスリップ【椎名町駅界隈】

2024年8月21日(水)訪問

この日もまだまだ暑い夏の午後。
昭和の有名漫画家さん達が昔暮らしていたというアパートを体感できる「トキワ荘マンガミュージアム」に趣味友と行ってきました。

ひなたぼっこは、地下鉄大江戸線の落合南長崎駅から歩いて向かいます。
このやたらに長ったらしい駅名の由来はなんだろうと思っていたら、この駅は落合がある新宿区と、南長崎がある豊島区の境目ぐらいに位置しているからなのだなぁと気が付きました。たぶん・・・

トキワ荘にその昔の豊島区の地図が展示されていたので、先に確認。

そもそも、豊島区とか池袋駅って、ひなたぼっこのイメージだと、
埼玉方面から来るおのぼりさんが集まるような、ちょっと危険で印象も⤵️な駅でした。
でもそれは30年以上前の話なので、今はずいぶん変わったと思うけど。

ちなみに豊島区というのは、ターミナル駅でいうと池袋駅がある区なのですが、新宿駅、渋谷駅などは駅名が区の名前になっているのでわかりやすいけど、なぜか池袋駅があるのに池袋区ではない…?
それ故、豊島区って名前…わりと浮かびにくいかも🤔

そしてこの日初めて知ったこと。
西武池袋線に「椎名町」という駅があるのは前から知っていましたが、てっきりそういう町名があるものだとばかり思っていたら、現存しないことが発覚!!今は南長崎という町名に変わっているとか。
池袋駅近隣で2回ほど働いた事はありましたが、どんな町名があるかなんて全く関心なかったので知りませんでした・・・。


トキワ荘マンガミュージアム

解体されたトキワ荘を復元した建物。
2020年竣工で築浅なのだが、昔っぽさを出している。
現在、手塚治虫とゲーム会社カプコンとのコラボ企画がやっているようだが、
ゲームをやらないひなたぼっこにはちんぷんかんぷん。
ミュージアムの案内図。2階から見て回ります。
そうそうたるメンバーが住んでいたんだなぁ〜
4畳半一間に水回りは共同。
今でもこの形態のアパートってあるのかな?
小ぎれいなシェアハウスはたくさんあるだろうけど、
さすがにトイレは自分の部屋にあるだろうし…。
でも、なんか楽しそう。
共同炊事場を復元
22号室寺田ヒロオの部屋の復元
20号室よこたとくおの部屋の復元。
「あ、このステレオ、昔実家にあった!」と言ったら、ツレが驚いていた。
小道具や小物など、細部にわたって当時を再現していて面白い
19号室水野英子の部屋の復元

少女漫画の先駆け・水野英子先生は、現在84歳。
手塚治虫先生に高校生の時才能を見出されて、山口県下関市から東京に上京。
アシスタントをやりながら半年ほどトキワ荘で過ごしたようです。

その昔、少女漫画のキャラクターと言えば、この顔が主流だった!
やたらに目が大きくて、黒目の中に星が光ってる的な…。

ひなたぼっこ自身は、名前は知っていますが水野英子先生の作品を読んだ記憶はありません。
少女漫画にはまっていた小学生から中学生時代、読んでいた雑誌は「マーガレット」一択でしたが、思い浮かぶ作品や漫画家さんと言えば、「ベルサイユのばら」「エースをねらえ!」「伊賀野カバ丸」「怪盗アマリリス」…っていうのが浮かんできます。
漫画家の名前でいうと、土田よしこ、有吉京子、志賀公江、くらもちふさこ、河あきら、わたなべまさこ…。
残念ながら読んでいたのは少女漫画ばっかりで、手塚作品、藤子不二雄作品、赤塚不二夫作品等の原作は読んでいませんが、アニメはよく見ていました。

まぁそんな思い出話はいいとして…。

この旅行カバンを持って上京してきたらしい


18号室山内ジョージの部屋の復元
奥のほうに積んであるイソップ童話の本が気になる…

この後、1階の企画展を見学したり、ジオラマのような展示物を見たりしましたが、1番面白かったのは、当時トキワ荘に住んでいた4人の漫画家さん達の体験エピソードのVTR。

水野英子先生はじめ、4人の先生が思い出をいろいろ語ってくれるのですが、皆さん当時を振り返って一様に言っていたのは「楽しかった」という言葉。
大物の漫画家さん達は他界された人が多いので真意のほどはわからないけれど、おそらく楽しかったんでしょうねー。

1人7分間なので30分弱の映像ですが、ベンチのような木の椅子がお尻に優しくなかったので、ちょっと辛かったです。

昭和レトロ館

そしてこの後、やや寂れた商店街らしき通りを歩いて徒歩5分位の場所にある「昭和レトロ館」を訪れました。
正直言って、こっちの方が面白かった😅

よくある郷土歴史資料館のような中身かと思っていたら…

建物は、昭和20年代の戦後復興期以降に建てられた味楽百貨店を改装・整備したもの。2階の大部分はアパートとして使用されていました。
建築から70年以上が経過しているため、その間に数度のリフォームが実施され、間取りも変化していますが、引き戸や襖といった建具類も含め、建築当初のアパート空間を基本的には引き継いでいます。

説明書きより抜粋

展示室2

1965年頃に1組の若い夫婦が生活していたことを想定し、和室6畳間に、当時一般家庭に普及していた家電製品や、家具・生活道具類、および参考資料を展示しています。

昭和40年頃の日常生活を再現展示した部屋。
何か興味をそそられるものがあったらしく、ツレが食い入るように見ている。

昭和レトロ館を見て、「わー、懐かしい〜!」と当時を振り返って感激するのはおそらく70代以降の人たちでしょうね。
だけどひなたぼっこは、すごくよくできたジオラマに感激しました!

それもそのはず。
NHK朝ドラ「梅ちゃん先生」で、オープニングを手がけたジオラマ作家・山本高樹氏による作品。

「梅ちゃん先生」のオープニングジオラマ(ネットから拝借)

神田川周辺ジオラマ(イメージ)

1973(昭和48)年に発売された、南こうせつとかぐや姫によるフォークソング「神田川」の歌詞から、その世界観を表現したジオラマ。
作詞家の喜多城忠氏が早稲田大学在学中に恋人と神田川近くのアパートで暮らした思い出を歌にしたので、この町も早稲田の神田川周辺。

橋を渡っているカップルが歌の主人公
でも、3畳一間のアパートにも同じ人物の姿が‼️
銭湯の前に赤いマフラーをして立っているのも、歌に出てくる女性。
同じ空間に同じ人が何人もいて、ちょっとオカルトチックでもある😅

人生横丁ジオラマ

戦後から2008 (平成20)年まで豊島区東池袋1丁目12番街区にあった酒場のことで、昭和47年頃には50件程度の店が営業していました。1960年に発売された青江三奈の「池袋の夜」の歌詞にも登場するなど、池袋を代表する酒場として多くの人に愛されていましたが、2008年秋に惜しまれながら取り壊されました。
このジオラマは、取り壊される直前の人生横丁の街並みを再現したものです。

街並みを上から撮影
同じ目線で見てみると、なかなかリアル

レトロ館では、シルバー人材センターかボランティアの方かは分かりませんが、シニアガイドさんが丁寧に説明してくれます。
このほか、戦後の子供たちや町の人々を描いた絵画を展示している部屋もありました。
この当時のことを知らない若い世代の人も、今は昭和レトロブームらしいので楽しめるかもしれません。

トキワ荘通り周辺

トキワ荘の正面の公園にあるトイレ。

塀には、トキワ荘のこれまでの企画展のポスターを貼ってるみたいです。
昭和の雰囲気を醸し出すお店が一軒ポツン
公園のオブジェ。
目の前の通りは、人通りも少ない普通の住宅街
暑かったので町歩きはしませんでしたが、
興味深い建物もありそうです。
トキワ荘通りはこんな感じ…💦
町おこしの一環でミュージアムを作ったのかと思いますけど、
平日の暑い時間帯だったせいもあるのか、閑散とした感じです。
ひときわ目立っていた大衆食堂
こういう狭小住宅好きなので、撮影😅

このあと椎名町駅方面に向かって歩いていき、遅めのランチ(早めの夕食?)をとったのですが…。
まさに店を出ようとしたその瞬間、バケツをひっくり返したような土砂降りに!!少し雨宿りをさせてもらい、小雨になった段階で帰路に向かいました。

マンガミュージアムは予約制なので、ホームページを事前に確認した方が良いです。お土産にゲームキャラの缶バッチをもらえました。


今日の1曲

最初は手塚治虫アニメ、「海のトリトン」の主題歌にしようと思ったけど…やっぱりこっちでしょう。




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