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#277 二兎を追うものは、、、

2024年6月29 日(土)〜30日(日)の出来事

土曜の夜は前からイベントに申し込んでいたので、1週間前からマーには「来週の土曜日、泊まりに行っても大丈夫?」と予約は入れといた。
「もしかしたら娘が来るかもしれないけど、先着順だからなー。」
と、その時はオッケーみたいな返事だったが、前日の金曜日になって、「今夜娘が泊まりに来るから」とのLINEが来る。

念のため土曜日の朝、「今夜は大丈夫?」と確認のLINEを入れると「娘次第。多分大丈夫だと思う」という展開だったので、すっかり泊まるつもりで準備をしていた。
またしばらくするとマーから「やっぱり今夜も泊まりそうなので無理っぽい。ごめんね」と変更のLINEが。
私もそこで「わかった」と引き下がればよかったのだけど、はっきり娘がもう1泊するとは書かれていなかったので、「じゃぁ、もし泊まれそうだったら連絡してね」と返した。

本当はなんとなく、マーに会いたいというのもあったから。


マー宅に2回目のお泊まり

二次会が始まった頃だったか。
携帯を見ると、マーからLINEが入っていた。

「娘が帰ることになったから、22時以降だったら家にいる」
とのことで、お泊まりオッケーになった。二次会に参加するつもりは最初はなかったのだが、泊めさせてもらえるならありがたい。
自宅に戻るより半分位の時間で到着するし、何しろ東京市部の自宅周辺は真っ暗で人通りも少ないから、ちょっと怖いなと思っていたので。

二次会が終わって、マーのマンションの最寄駅に到着したのは23時近くになってしまった。
こんなに遅い時間に1人で外にいるなんて何年ぶりだ?

インターホンを鳴らすと、彼特有の冗談で「こんな遅い時間になんだよー😠」と、すっぽんぽん状態のマーが玄関の扉を開けた。
初っ端からウケる〜🤣
ほんとわらかしてくれるわ、このおじさん笑!
なんだかんだ文句を言いながらも、汗でべっとりしたひなたぼっこの服を、自分の服と一緒にその日の夜に洗濯してくれた。

そして後からわかったことなのだが、昨日お泊まりしたのはめったに来ない長女の方で、(はっきりは言わなかったけれど)本来ならもう1泊する感じだったらしいが、私のためにマーが調整してくれたようだ。
てっきり頻繁に泊まりに来てる次女の方かと思っていたので…なんか申し訳ないことをしてしまったな。

金曜日に長女がお泊まり。
そして土曜日の夜にひなたぼっこがお泊まり。
そして日曜日の夜は次女がお泊まりの予約を入れているらしい。
ビジネスホテルか、ここは😅
いろいろと人に気を遣うマーなので、ちょっと大変な週末になってしまったかも。

でもそうやって嫌がらずに泊まりに来てくれる子供がいるというのはうらやましい限りだ。もともと山を登る人は孤独に強いらしいし、マー自身も1人でも寂しくないと口では言ってるけど、やっぱりずっと1人は寂しいと思うよ。

深夜の冷房問題

マーと恋人関係を解消してからは、彼の顔色を伺う必要もなくなったので、思ったことをバンバン言えるようになったひなたぼっこ。
彼からどう思われようと、もうどうでもいいし。
ひなたぼっこ的にはのびのび開放的になれたのだが、逆を言うとちょっとジコチューでわがままになったのかもしれない。これまでの仕返しの意味もちょっと含めて😎

そしてその夜、冷房問題が勃発!

マーの真夏の就寝スタイルは、パンツ1枚か全裸で寝て、サーキュレーターのみで体を冷やす昭和方式。
ひなたぼっこは、しっかりパジャマ(さらに腹巻+レッグウォーマー)を着て布団をかけて、隣の部屋の冷房を26度設定で寝る方式。

秋から付き合い始めたマーとは、まだ1度も夏を超えていない。
夏の就寝方法について以前話した時に、既に衝突したことがあったので、こうなる事はなんとなく危惧していたのだが…。

ひなたぼっこが風に当たるのが嫌いなことを知っているマーは、サーキュレーターはつけずに窓を開けてくれていたのだが、なにぶん都心なので車の音がうるさくて眠れない。
あまりの騒音に耐えきれなくなったマーが、
「冷房つけようか?」
と切り出してくれたので、じゃぁ隣の部屋の冷房を26度設定タイマー2時間でつけてほしいとお願いした。

そしてここで衝突!!

6畳位の寝室にもエアコンはあるが、ベッドに直撃してしまう。そうすると冷えてしまうのでリビングの冷房をつけてほしいと言ったのだが、どうしてもマーにはそれが理解できなかったようだ。

自分たちが寝ていないリビングを冷やすことについて、エコ好きなマーがこう言ってきた。
「そんなの熱効率が悪いよ!」
「元カレだって体温の高い男だったけど、そうやって寝てたし😥」
ひなたぼっこの中では、それが普通だと思っていたのだけれど…。

それでもブーブー文句を言いながらもリビングの冷房をつけてくれたのだが、パンツ1枚で寝ていたマーは寒いと言い出し、Tシャツを着たりタオルケットをかけたり頭の向きを変えたり。

そしてここでマーの怒りのスイッチが入る。

あまりにマーが頭ごなしに私のやり方を否定したり、おかしいと言い張るので、ついこちらもムキになり「寝室の冷房だと直撃して冷えすぎてしまうので、隣室の冷房をつけるのはメジャーだよ!マーのやり方の方がマイノリティーだ」みたいなことを言ったら、そこにカチン!ときたようだ。

かれこれ時刻は夜中の2時だったか3時だったか…。
プライドが高くて負けず嫌いなマーは、
「俺がマイノリティで、ひなたぼっこがメジャーって言ったけど、どこにそんなデータがあるんだ?!😡」と、その根拠を示せという感じでまたギャーギャー言い始めた。
チッ!うっせぇ〜な〜!
「ネットで検索してみてよ」と言うと、真っ暗な部屋で延々とネット検索するマー。

私がいくら「もう遅いから寝ようよ、明日にしよう」といっても、カッカきてるマーは眠る様子もなく、ひたすら携帯をいじって検索している。
今回はしつこい!
「あらゆるワードで調べたけど、そんなデータが出てこないぞ!教えてくれよっ!俺のやり方がマイノリティーっていう証拠を示してくれよっ!」みたいな感じで抗議が続き、寝かせてくれない😰

あまりにしつこいし、このままだと眠れないまま夜を明かすことになるので、私が売り言葉に買い言葉で根拠も検証もしていないことを言ってしまったと詫びて折れることにした。

「謝り方に気持ちがこもってない!😠」みたいな感じで、彼が納得いくようにちゃんと謝れとやり直しを求めてくるマー。
子どもかっ!笑
これって小学生の「何時何分何秒、地球が何周回ったとき」みたいな屁理屈と同じで、実に幼稚でくだらない。
「じゃあなんて謝ればいいか自分で言ってみて。そしたらその通り言うから」と言うと、なんだかマーがモゴモゴ言い出した。
「でもどうせ後からまた、ああ言えとかこう言えとか訂正するんでしょう?」
「よくわかってるじゃん」

ずっとぶりぶりムキになって怒っていたマーも、そんな子供っぽい自分に呆れたのか思わず笑い出した。
ほんと、ガキだなぁ〜と思いつつ、「そうやってムキになって怒っているマーも好き!」と、マーをハグするひなたぼっこ。
以前だったら彼の顔色を伺ったりして、怒らせてしまったことを後悔したり反省したりしてどう取り繕っていいのか困惑していたのだが、今ではすっかり彼の取り扱いも慣れてきて手のひらで転がしている感じ。

こうして冷房問題は終わったのだが、一睡も眠ることができないまま朝を迎えた😓。

朝食問題

朝になったらなったで、次は朝食問題で衝突。
前回泊まりに来た時は、冷凍したご飯を出してくれたのだけど、この日は炊かないとないと言われた。時間はもう11時ごろ。

「玄米だから、今から炊き始めると夕方になるよ」
もちろん大げさに言っているんだが、朝から冷凍そばとかパスタとか食べたくはなかった。
人の家に押し掛けてきて全く図々しい話なのだけど…😅

もともと朝はご飯に味噌汁派で、無性に米が食べたかったのは、おそらく昨日1度も米を食べていないから。
「私がコンビニでレトルトご飯買ってくるから、その間に卵焼きとか適当に何か作っておいてよ」
といっても、なかなか承知してくれないマー。
「一緒に外に食べに行けばいいじゃん」とか「そばだっていいじゃん」とか、なぜかコンビニに買いにいかせてくれない。どうやら、私に悪いと思ったらしいのだが、私は家で米が食べたいから。

そんなこんなで、結局近くのコンビニに納豆やレトルトご飯を買いに出かけた。
「じゃぁ俺は卵焼きと冷凍餃子作っておくから」と、キッチンで作業を始めるマーをふと見ると、上はTシャツを着て下はなぜかすっぽんぽん状態!!
尻丸出しのふざけた格好で真剣に卵焼きを作っている姿に大笑い🤣

ほんと、マーといると涙が出るくらい笑うことが多い。しかも、笑いすぎてお腹が痛いわ〜😂
さすが、ひなたぼっこの女版!

歴代ナンバーワン!

こんな感じで、昨日の夜から衝突が多かったのだが、マーからは栄えある「自分を怒らせる女・歴代ナンバーワン!」の称号?を頂いた。

そもそもひなたぼっこは悪気のない失言が多く、どんなに温厚な彼氏でも必ず怒らせてしまうという特技?を持っているので、ただでさえ短気なマーが怒るのも致し方ない。
「なんかそんな歴代(の彼女)ナンバーワンじゃなくて、いいやつはないの?」
「美魔女(見た目の若さ)ナンバーワン、見た目と中身のギャップナンバーワン、面白い女ナンバーワン、フェラの時間の長さナンバーワン、料理が上手同率1位…」
いまいちどれもうれしくないナンバーワンだったのだが、
「じゃあフェラのうまさは?」
「う〜ん、それは同率1位かな?🤔」
その同率1位の相手が誰かは聞かなかったけど…、何かむかつく。

ていうか…いい年した大人がする会話か?😓

ひなたぼっこも、歴代ナンバーワンとしてマーのいろいろを褒めたのだけれど、あんまりいいところばっかり言うと調子に乗るので、
「ケチな男歴代ナンバーワン!」
と言ったら、どうやらまたそこに引っかかったようだ。
自分をケチと認識していないから厄介だ。
でも他の男性と比べたら、こんなに金に細かくて(恋人に対して)財布のヒモが硬い人なんていなかったし。

夕方は、代々木近隣のちょっとお高めの串揚屋で早めの夕食をとった。合計金額8,800円位だったのだが、ケチナンバーワンの称号を与えられたことが悔しかったのか、珍しくマーが「ここは俺がおごるよ!」と言ってきた。
おそらく私が断ると思っての発言だろう。
もう恋人関係でもないし、そんな高いのをおごってもらう理由もないので「いいよ、払うから。いくら払えばいい?」と言うと、
「じゃぁ、4000円でいいよ」
と言ってきたので、わかったと了解する。

おそらくこれも私から「ちゃんと半分払うよ」と言ってくるのを計算していたのかもしれないが、割り勘じゃなかったのが気に食わなかったのか、数分後には「俺の方が年下なのに!😤」と、また文句を言い始める。
年下に多く出させやがって!ということなのだろう。
年上が年下に奢るという理屈が成立するのだとしたら、男が女に奢るという理屈だって成立するよね?
でもマーは違う。あくまで男と女は対等という考え。
しかも、自分から金額言っといて、文句言う〜?

以前ならこういうやりとりがあると、納得いかなくて悶々としていたひなたぼっこだったのだが、今ではすっかり慣れた😅
要するに幼稚なんだよね、この人。
そんな幼い発言をするマーに、またしても「子どもかっ!」と心の中で苦笑するひなたぼっこであった。

ジョーの存在

元恋人のマンションに1泊したものの、特にセックスとかそういったものはなにもなかった。
こちらも性欲なかったし、歩きすぎてちょっとお股が痛かったし😓。
それに、「この人とは恋人じゃない」と割り切った途端に、手つなぎデートもキスもしたいと思わなくなった。
どうしても性欲が溜まってる時は…お願いするかもしれないけど。

ただ、ソファーに座っている時にマーが膝枕してきたり、体を触れ合う場面はあったけれど…。これからは徐々になくなっていきそうだな。
ていうかそもそも、恋人ができたら自然と会わなくなるのだろうな。

そして、前日の散策イベントの写真を見せながら、ベッドの上でちょっとおしゃべりする。2次会には男女5人が参加したという話をして、その時の写真を見せると、左上に写っている首から下のジョーを見て、「この人は女性?」と聞いてきた。
「男だよ。もう1人の女性は、1番奥に座ってて写真には写ってない」と言うと、
「じゃあこの人って、かっこいいんじゃないの?」

ドキーッ!!
すっ、鋭いっ😱
その質問に対してはスルーしたか、何て答えたか忘れてしまったけど…。確か
「こういうイベントに参加する男性はモテない系ばっかりだから」
みたいに、適当にはぐらかしたように思う。
別に隠す必要はないんだけど…まだこれからどうなるかわからなかったし。
一目惚れした事はとりあえず内緒にしておく。

影響力

ベッドの上で、マーが「なんかモヤモヤする」と言い始めた。
どうしたのかと聞くと、私に言われたことをずっと気に病んでいるらしかった。それは、「マーは自分しか愛せない男」ということ。

“自己愛が強い“
“自分を1番愛している“
“愛を与えられるばっかりで与えることをしない“

もちろんそれはあくまで私の見解だし、おそらくそんな人なんてたくさんいるだろうから、悪い事でも何でもないと言ったのだが。
常々「俺が女だったら、絶対俺を彼氏に選ぶね!」と豪語するほど、完璧主義で自分大好きな人だっただけに、不完全な自分が受け入れられないのかもしれない。

マーは、そのことを考えると眠れなかったり(大げさに言ってるらしいけど)鬱になっちゃうかも…とも言っていた。
別れた後もこうして毎週のように私と会うことで、またそれを思い出してしまうらしい。
マーの性格からして、ひなたぼっこの指摘が違っていると思えば断固否定するのだが、思い悩むということはそれを認めている部分もあるからで、まさに今、自己受容の葛藤の最中ということか?

「自分の人生の中で、根底から揺るがすようなこんなに衝撃的なことを言われたのはひなたぼっこが初めて」
「ひなたぼっこがこのことを言わなければ、俺は知らなくて済んだかもしれないのに。知らなくてもいいことだってあるよね?」

正確な表現は忘れてしまったが、私の一言によって、彼がこれまで生きてきた自信や自己肯定感を大きく覆してしまったようで、それほどショックな言葉だったらしい。

決して私を非難しているわけでもないのだが、それほどあなたの一言が自分に大きな影響を与えたのだよ、と言いたかったようだ。
鬱はどうなのかと思うけど、意外とくよくよ気にする性格らしい。

「占い師とか向いているんじゃないの?」とも言われたけど、8ヶ月の間マーをずっと観察してきた結果のことなので、初対面の人の人生を左右するほどの力も能力もない。
ただ、言葉が強いせいもあるけれど、人に対する影響力はなかなかあるようで、これまで付き合ってきた何人かの人からも同じようなことを言われた。もちろん良い意味で、その人たちの人生を変えてしまったわけだけれど。
なので、マーにとっても今回の件は、良い方向に向いてくれればいいなと思っている。本人次第だけれど…。

でも、どんな人生にも自分を知る“きっかけ“というものがあるので、たまたまマーの場合はそれが私だったというだけ。
私の場合でいうと、相談援助業務をやっているときの対象者が、すごく自分に似ていることから、同じ特性を疑い始めた。
決定だは50代前半の時。
要介護の父の言動を見て確信した。

この先私が彼に会わなければ、この問題から目を背けられるのかもしれないけど、果たしてそれがいいのかどうかもわからない。

たった1度の失敗

以前「自分から人を好きになったことある?」と質問した時、マーはムキになって、「あるよー!まずねー、幼稚園の時でしょー」
いやいやいや、そんな子供時代の話じゃなくて、成人して以降のことを聞いてるんだよ。
どうやら、自分からいいなと思う人はいても声をかける事はせず、相手からアプローチされて交際に発展するパタンがほとんどだったようだ。
時間を積み重ねていけば、いつか愛情も積み重なって本当に愛することができると信じて…。

ひなたぼっこともそうだったらしく、付き合っていくうちに愛が積み重なって、本物の愛になる日がくるだろうと待っていたようだが、そんなの待ってたらこっちは死んじゃうよ!
20年先か30年先がわからないんだから。
ということで、早めに見切りをつけて撤退してよかったってことだね。

こんな恋愛を繰り返してきたので、おそらく本気で愛した女性はいないのかもしれない。
それはいわゆる自己愛の強さかもしれないし、自分から好きになった人にアタックできなかったせいかもしれないし。

彼がこうなってしまったのも、プライドの高さが原因。

20代前後の頃に、海水浴場から戻ってくる女性グループをナンパして断られたことがすごくショックで、それ以降トラウマになってるらしい。
もう二度と自分から女性に声はかけないと。

たった1回の失敗をいつまでも引きずっているマー。
その割にはひなたぼっこには、わりとぐいぐい押してきたよなー。マッチングアプリだったし、脈があると思ったのかもしれない。

マーの存在って…

マーといろいろ話していて気がついたのだが、私の母性本能をくすぐってほっとけないと思う原因は、人たらしとか甘え上手とかではなく、もっと別のものだったようだ。
そう!
マーは息子に似ているのだ!

音に過敏なところ、周囲の目が気になって仕方がないところ、他の連中の細かい部分が気になるところ、くそ真面目で融通がきかないところ、それによって生きづらさを抱えているところ、何にでも一生懸命に向き合っているところ、過集中なところ、人間関係が不器用なところ…。
とにかく、何に対しても必死なのだ。
なんだかそんな部分が切なくもあり、愛おしくもあり。

金に細かくてケチで潔癖症なところは兄に似てる。

そして、無駄に正義感が強くて一匹狼なところはひなたぼっこにも似ている。

ん?考えてみたら、息子とマーって「獅子座🦁、亥年🐗、水星人マイナス」って、全部被ってるじゃん。

つまり彼の存在って、身内なのか?🤔
なんとなく、切っても切れないような縁で繋がってる気もするし…。
まぁそういうことにしておこう。

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