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#297 弱虫な男たち・・・

2024年9月6日(金)の日記

昨日は、健康麻雀教室の初日。
会場に来ている参加者をぱっと見た感じ、平均年齢73歳位?
ひなたぼっこのグループは、私以外は(おそらく)後期高齢者の女性2人と男性1人。おじいちゃんは若い頃ちょっとだけ麻雀をかじったことがあるらしい。ひなたぼっこもこの1週間、麻雀ゲームアプリで練習をしておいたのでかなり余裕〜。
ていうか、そもそも…麻雀牌を積み上げるところからひなたぼっことおじいちゃんとで、2人のおばあちゃんに教えてあげたりして😅
本格的なゲームには程遠いのだが、楽しい時間だった!
そして、メルカリで麻雀牌も購入!!3人のメンバーを揃えるのは難しいけれど…ちょっとだけ楽しみが増えた😄

週末は、新品の麻雀セットでマーと2人でゲームしたり、気が向いたらゴルフ練習場で打ちっぱなし?または暑かったら市の体育館で卓球か、あるいはボーリングにでも挑戦してみようかなと考えていた。

すると…木曜日の朝、ちょっとした事件が起きた。


朝っぱらからマーのLINE

ラジオを聴きながらうとうと夢うつつの状態でいた7時過ぎ。
LINEの着信音で飛び起きる(マーだけ着信音をオンにしている)。

「さっき、シャワー上がって拭いたらタオルに血がべったり…」

毎月、月経を経験している女たちは、血は見慣れているのでさほど動揺しない。
しかし、めったに血を見ることがないマーはかなりビビっていた。
そんなことで何を大慌てしてるんだと思いながら、淡々と返信する。

「どこからの出血?」
「出所発見できず。とりあえず会社に行く。痛みもないし、、」
「鏡で体をよく確認して。怪我とかしてるのかも?」
「確認したけど発見できなかった」
「どこも痛くないなら、しばらく様子見で」
「股間に血が残ってた気がする」

股間に血?🤔
女性の場合は、出血と言ったらほとんどの場合が膣からなのだが、男性が出血する場所と言ったら、尿道か肛門しか想像できないのだけど…。
でもシャワーをしてタオルで拭いた後に出血って…妙だな。

「なんか、トイレ赤みがあった気もする」
「排尿時もティッシュで拭いて確認して。半休とって、例の泌尿器科に行って検査!!」

“例の泌尿器科“というのは、前回のブログに書いた「男性更年期障害」の疑いあり、というのと、はじめての前立腺がん検診を受けるために、ひなたぼっこが探した泌尿器科クリニック。
マーの自宅マンション近隣と、臨海エリアの職場近隣でいくつかピックアップした。

先週末の段階では9月下旬ごろをうっすら考えていたようだが、その時は緊急性もなかったので、病気知らずのマーは、のほほんとした感じだった。

原因不明の出血

「タマから血がにじみ出ていた気がする」

えっ?!タマタマから出血するなんてことあるの?!
どう考えても毛穴以外に血が出るような穴はないのだけれど…。
マーが自分でネット検索して、これじゃないかと思う記事を添付してきた。

【可能性のある病気】
被角血管腫
陰養疣贅など

どうやら命に関わるような病気ではないらしいけれど、出血場所がはっきりわからないのは、本人にとってはかなり恐怖らしい。

「そんなことある〜?とにかく泌尿器科で検査。1つずつ可能性のある病気をつぶして」
「なんか、これのような気がする」
「自己判断しないで、悪性か良性かは検査とか診察でドクターに診断してもらって。とにかく泌尿器科!!性欲低下も気になるから、男性ホルモン値も血液検査してもらって。前立腺癌とか、膀胱癌とかの可能性だってあるわけだから」

目の痒みやアレルギー症状以外では、ほとんど病院にかかったことがない人なので、クリニックの手続きやら病気の知識も全くない。
“自分は病気とは無縁!“と思っていたマーは、そもそも病気に興味がないので当たり前かもしれない。
これまでの人生、病院に行かない年はなかったと言っていいくらい病院大好き(心配性なので仕方なく😥)、病気に詳しいひなたぼっこが、あれこれマーに助言する。

このあとまた出勤途中に電話がかかり、
「普段血なんてほとんど見ることないから、すごいショックだよ〜😫」
とかなり気落ちしていた。
こちらが心配したって解決にならないのだから、とにかくクリニックに予約するように背中を押す。

人間ドックや大腸がん内視鏡検査はお金がかかるとかで1度も受けたことがないらしいし、前立腺がん検査も少し二の足を踏んでいたマーだが、ちょうどいい機会なので、MRIで全身を検査してもらえばいいんじゃないの?と促す。

その日の夜、今週末はこっちに来るのか気になったので、こちらからLINE通話を入れる。
その時は、出血のことで少し気が立っていたのか、金曜の夜は自宅に戻って、行くなら土曜日に行けばいいじゃん!みたいなそっけない返事。

なんか今までは、一旦家に帰ると効率悪いから、職場からひなたぼっこ宅に直帰する…みたいな話だったのだが、なんだかコロコロよく変わるよなぁー。
本人も自覚しているように、おそらく気分にムラがある人なのだろう。
それに今回の出血事件のこともあり、平静ではいられなかったようだ。だからこそ、週末1人で部屋にいるのは不安だろうから、なおさらこっちに来ればいいのになぁ…と思ったんだけど。 

それにしても、たまたまひなたぼっこが付き合った男がそうなのかもしれないが、元夫、アキヒコ、マー(しかもみんなO型)の3人は、なんか弱虫な場面を見ることが多い。

弱虫な男たち…元夫

まだ恋人時代、2人で北海道旅行したときのこと。
「熊、出没注意‼️」
の看板が立っている人気のない道を2人で歩いていたら、突然前方からガサガサという物音がした。
その音に驚いた元夫は、とっさに私の背後に隠れた😞
いや、普通は女性を守るために、私の前に立ちはだかるよね?
ひなたぼっこを熊の餌食にしようとしたのか?

結婚後、小さい息子を連れて3人で旅行に行った時のこと。
山羊だったか、動物に餌やり体験するような場所で、元夫は動物に触れられない人だとわかった。山羊どころか、犬も無理。
噛まれるのではないかと、怖いらしい☹️

もう一つ、この男でがっかりしたエピソードがある。
息子が1歳の頃、3人で浅間山のほうに旅行に行ったときのこと。
その時観光していた鬼押出しだったか?、息子を片腕で抱っこしていた元夫が、転倒骨折した。
原因は、サンダルのバックベルトを踵で踏んでちゃんと履いていなかった事と、抱っこされていた息子が急にのけぞったため、息子を落とさないようにするため自分がバランスを崩し、砂利の階段を1〜2段踏み外してしまった。その際、両足首を複雑骨折した。

そこまではまぁ仕方ないとして…。
東京に戻って結局手術になってしまったのだが、入院してからが大変だった。手術したあと、図体のでかい大の男が痛い痛いと大騒ぎ。
なんだか情けないやら、他の入院患者さんに恥ずかしいやら…。
痛いぐらい我慢しろよ!と思ってしまう。

弱虫な男たち…アキヒコ

「自衛隊に入ればよかった」と常々口にしていたアキヒコは、50歳過ぎても定期的にサバゲーをやるくらい、体を張って戦うゲームが好きだ。工場でも、重いものを運んだり若干危険な仕事をしているので、体中傷だらけ。火傷とか切り傷とか痛いのには慣れているし、むしろそれに耐えることが好きだったりする、M男の一面もある。

そんなアキヒコは、とにかくゴキブリが怖いらしい。
今風に言うと、G?
20年以上前の話だが、埼玉のURの団地にひなたぼっこと息子が入居する際、清掃業者がG退治のため燻製をしたようで、ひっくり返ってあの世に行ったGちゃんたちが何匹も部屋に散らばっていた。

今考えると、普通そこまで掃除するはずだよね?
当時は適当な清掃業者だったのかもしれない。

玄関を開けてその光景を見た瞬間、アキヒコは部屋に入らずピューと逃げていった。もちろん、その後ひなたぼっこが1人で黙々と掃除した。どうせ死体なわけだし。

ちなみに、潔癖症なマーはもちろんGが大の苦手。
うちに来たとき、玄関の外で転がっている蝉の死骸を見て飛び上がっていた。おそらくGと間違えたのかもしれない。

ひなたぼっこなんかは家の中でばったりGと遭遇したとしても、一瞬は驚くが、すかさずスリッパか丸めた新聞紙でバシッ!!と叩いて気絶させてトイレに流すとか…その辺の処理はスピーディーで手慣れている。

話をアキヒコに戻す。
記憶に新しいのが、ひなたぼっこが子宮頸がん検診でひっかかった時。
50代半ばだったか、子宮頸がん検診は毎年受けていたのだが、その時に限って1年、間が空いてしまった。
2年ぶりに受けた検診で、いつもなら健診結果が郵送されてくるのだが、突然受診した健診センターから携帯に電話がかかってきた。
その時点で、何か検査にひっかかったなと覚悟して、緊張が走った。

「今回、子宮頸がんの検診で中等度異形成の結果が出たので、病院で精密検査してください」

子宮全摘手術

少し本題から話はそれるが、思い出したついでに、当時の自分の体験を記しておく。

中等度異形性というのは、がん細胞になるちょい手前の顔つきの悪い細胞のこと。放っておけばそのまま癌に進行するかもしれないが、約40%の人は、1〜2年の間で自然消滅していくらしい。
異形性となった場合、薬で治すなどの治療法はないので、自然治癒にもっていくには自己免疫力に頼るしかない。
自然消滅したらラッキーだが、さらに「高度異形成(がん0期)」にまで進んだら手術となる。

これから出産したいとか子宮を残したい人は、子宮頸部を円すい状に切るわりと簡単な手術を受ける。切り取った子宮頸部の癌の進行具合を精密検査して、大丈夫だったらそれで終わり。かなり深く進行していたら子宮全摘出になる。
または、もう子供を産むこともないし子宮はいらないという人は、2度の手術は面倒なので、最初から全摘出する選択もある。更年期以降になると「子宮体がん」のリスクも出てくるので、なければないでそのほうが安心だから。

高度異形成になって手術をすれば、後は寛解を待つだけ。
問題は、中等度異形成で行う「コルポ診」という生検。これって、下手なドクターだとめっちゃ痛い😣何しろ、ハサミみたいな器具で子宮頸部の何箇所かをチョキチョキと切るのだから。もちろん麻酔なし。

最初のうちは、この検査をやっている比較的大きな病院で、3ヶ月に1回程度この生検を受けていたのだが、1年以上経過した後だったか、少し症状が良くなってきたと言われた。
3ヶ月ごとの検診が、次回は半年後でいいと言われ少し安堵する。

しかしこの後、大きな2つの出来事が!!

ネットで調べて名医と言われるドクターにこれまで診てもらっていたのだが、他の部署に異動になってしまった!!
そしてコロナ禍になり、都心への移動が難しくなった。
途中からひなたぼっこは大宮のほうに転居したので、新たに埼玉方面で検査をしてくれる婦人科を探さなくてはいけない。
しかもビビリだったので、コロナがまだ出始めた頃は子宮頚がん検診も受けるのを躊躇していた時期があった。

少し遠い場所で、やっと普通の子宮頸がん検診をしてもらったのだが、前回のがん検診では良くなってホッとしていたはずの中等度異形成の細胞が悪化してしまったらしい。
ついに…手術を絶対免れない「高度異形性」の診断をもらってしまった!!
検査をしてもらったのが小さな町医者だったので、ネットで調べて川越の病院にたどり着く。
そこでまた、恐怖のコルポ診!!で、チョキチョキ肉を切られる。
そして、生体検査の結果も同じだった。

この後、病院探しとか、まだ誰もワクチンを打っていないコロナ禍での入院や手術とかいろいろとあったのだが、その話は省略。

最終的には円錐手術は受けず、いきなり子宮全摘を選択した。
生体検査の結果、特に深いところまで癌は浸潤しておらず(ていうか、そもそも癌細胞が見つからなかった。チョキチョキ✂️で取り除かれたらしい)、一安心!
普通に元気に生活できている。

死の覚悟

結果オーライで終わった手術だが、やはり手術をしてみないとどこまで浸潤しているかというのはわからず、正直、死も覚悟した。

というのも、川越のドクターに
「子宮頸がんは普通は若い女性が多いのだけれど、ひなたぼっこさんの年齢で高度異形性となると、子宮の深いところまで癌細胞が入り込んでいて見つかりにくい場合がある」
みたいなことを言われたのが引っかかっていた。

蓋を開けてみないとわからない…そんな感じだったので、当時付き合っていたアキヒコにも「もしかしたら癌で死ぬかもしれない」、そういう覚悟をしているということを話した。
その時のアキヒコの情けない表情がいまだに脳裏に焼き付いている。

夫婦ではないが18年ほど付き合っていたので、私を失った後の自分のことをとっさに考えてしまったのだろう。

「ひなたぼっこが死んじゃったら、俺、日曜日どうすればいいんだろう?」

弱々しい言葉で、そんなようなことを言っていた記憶がある。
週末一人ぼっちになってしまう不安・・・。
私の体調を気遣うより、まず自分のことかよ!!😅
と思わなくもないけど、それが正直なところだろうな。

私がもし逆の立場であったとしても、パートナーを失った後の自分は果たして正気でいられるのか?喪失感から立ち直れるのか?そんなことを考えてしまう。
生き別れだったらまだしも、死別というのは経験ないから、どれほどの痛手なのか計り知れない。

弱虫な男たち…マー

昨日の午後から、朝の出血事件で何度もLINEが届く。

「自宅に帰るのが怖い。(血のついた)バスタオルを残しといたから」
「出血くらいで大げさ〜笑」
「毛穴から血が出る恐怖は、傷口から出るのとは違うぞー」
「毛穴から出血はほんとかどうかわかんないけど、すべてはドクターの診断と検査結果だね」

その夜もまた通話で話している途中、また出血があって大騒ぎ。
どうやら、陰嚢の毛穴からの出血が濃厚のようだ。

そして、今まで感じたことのないような腰の痛みを感じるだの、首のリンパが痛いだの、急にああだこうだ騒ぎ始める。
1つ気になることが出てくると、あっちこっちが急に関連付いて悪い方向に考えてしまうところなど、ひなたぼっこにそっくりだ😅

今まで健康に対しては絶対の自信があったマーなので、病弱な人に寄り添うことなどできない人だったが、自分がこういう体験をすることで少しは人間らしくなるのかな?

通話を切った後も、さらにLINEが続く。

「陰嚢の出血を調べたけど、そんなに深刻な病気でもなさそうだよ」
「だけど、嫌だ。。」
「そりゃ嫌だろうけど。くよくよ気に病まないほうがいいよ。53歳で体の全てが健康な人なんていないから」
「わかったー」

泌尿器科クリニック受診

金曜日の朝1番で、自宅近くのクリニックを予約したというマー。
待合室からジャカジャカとLINEが届く。

「結構来るんだねー。泌尿器科」
病院慣れしていないマーは、クリニックの待合室が珍しいのか、いつものような好奇心で人間観察しているらしい。

「タマタマ見せるのかー😒」
「見せるみたい。細かく見ていくと言われた。先生は、前立腺がん疑ってる気がする…」
「早期発見なら、癌でもほぼ完治するからね」
「血液検査の結果は1週間後で、その時に内視鏡とか超音波の精密検査もする。その次にMRI検査の3段階になりそう」
「MRIはどっか大きな病院に行くのか?」
「多分そうなるね。今日の尿検査、エコーでは異常なし。尿に若干の鮮血だとのこと」
「じゃぁ腎臓は問題ないってことか?この際だから、徹底的に見てもらうほうがいいね」

その後、診察を終えて会社に向かう途中のマーから着信がくる。
結局ひなたぼっこが知りたいのは、今夜はうちに来るのかどうかということなのだが、昨日の段階ではマンションに帰るようなことを言っていたのだけど、結局来ることにしたらしい😓

「今夜1人でマンションにいたら、自殺しちゃうかもしれないし」
もちろん冗談なのだが、自殺するような人のことを1番非難していた本人がそういうこと言うんだからなー。
全くもう〜、こいつは!!

今日の検査と触診ではどこにも異常は見られなかったらしいが、前立腺癌、膀胱癌、それ以外にもいろいろと支障が出てきてもおかしくない年齢。

ひなたぼっこにとって肝心な性欲低下、EDについては何も話さなかったらしいけれど…そっちが気になるんだけどなぁ〜。
癌だったら…さっさと摘出するなり治療するという選択肢しかないから、ほぼ“まな板の上の鯉”状態でドクターに任せるしかないけど、男性更年期障害って出口がなさそうだから厄介だ。

この先どうなるのか…。
とりあえず、マーが来たら・・・
メルカリで買った麻雀セットで麻雀やろっと😁


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