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#93 ハイスペック男の落とし穴 後編【恋活日記】

毎日バタバタしていて、なかなか執筆に着手できないまま10日以上経とうとしている。記憶が薄れないうちに早く続編を書かないと…。でも、デート編を書くには気合が入る内容でして…

【前回までのお話】

前の夜は緊張してなかなか寝付けなかった。顔合わせするハイスペック男性にドキドキしているからというより、外見はわかってるからそこは諦めてるけど、もしかしたらこの男性と恋愛が始まるのだろうか?
あんまりタイプじゃない人と恋愛なんて果たしてできるのだろうか?
しかし、その心配は最初の2、3分で吹っ飛んだ。

東京の田舎町で花を見る約束をしていた。相手は車、私は電車で現地に向かった。相手から“もう到着している”との連絡があった。私も約束の時間より5分ぐらい早く到着して待ち合わせの場所に立っていると、向こうがすぐに近寄って声をかけてきた。

臨機応変に対応できない

確かはじめましてとかの挨拶があったかもしれないが、マスクで顔半分隠しているのは初対面の時に失礼かと思い、私がマスクを外して挨拶をしたが、相手はマスクをしたまま。「できれば最初だけマスクを外して挨拶しましょう」と私が言うと、「だって、コロナ感染に気をつけているって言うから〜」との返事。確かに自己紹介には、コロナ感染は注意してるとは書いたけど、そこは距離もあることだし、最初の顔合わせだけなのだから臨機応変でいいんじゃないの?
ここでの普通のリアクションとしては、「あ、そうですね」だと思うんだけど、もうこの時点で何か違うと感じ始めた。

2人で楽しむはずの花観賞だったのだが、、、

相手の男性は渋滞を心配して早めに出発したらしく、40分も前に到着していたそうだ。そして、すでに1人で目的の花(野草なので散策路になっている)を見終わったらしい。
「もう、一度見てきたから案内できるよ。」あー、そうなんだ。
ちなみにこの男性も季節の花観賞が好きと言っていたので、もともとは1人でこようと思っていたこの場所を最初のデート地に選んだ。
2人で一緒に見て一緒に感動するんじゃないんだね。

手先が不器用、タイミングがずれている

すでに最初の会話の時点で、この男はないなと直感的に思った瞬間、後は何とか今日のこの場を乗り切ってとっとと帰ろうと思っていたのだが、わずか2時間弱のデートにもかかわらず、盛りだくさんのエピソードを残していった。

写真を撮ってあげようかと言われたのかな?
それじゃあお願い、ということでマスクを外して、私のスマートフォンを渡して撮影してもらったのだが、撮れた写真は目をつぶって体をくねらせている間抜けなものだった。私の被写体人生で目をつぶっている写真なんて1度もないのに…。私が写真を見て、目をつぶってるからもう1枚と言ったら、「だめだよ〜、目つぶっちゃ〜!」なんて私のせいにされて、もう一度撮ってもらったら、やはり目をつぶっている瞬間だった。
かなりへたくそ😞
スマホのボタンをタッチするだけなのに、こんなタイミングの合わない人いるんだ汗。そう、この特性のある人は手先が不器用な人が多い。

話がやたらに長い(要領よくまとめるのが苦手)

メールの文章が長いだけではなく、実際に話をさせると説明がめちゃくちゃ長い。会っている時間の半分以上は、この男性の過去の恋愛経験を聞いていたのだが、こと細かく説明してくれるのはいいが、余計な説明がたくさん付いていて、核心部分に到達するまでめちゃくちゃ時間がかかる。元嫁とはそもそも、当時の最先端の今でいうマッチングアプリ的なもので出会ったらしいのだが、死別してから3人の女性と付き合ったという話を聞いた。

こうと思ったら猪突猛進、行動が早い

その女性はいずれもタイプだったらしい。相手から言われてとかではなく、自分の好みのタイプの女性がいると、自分からアプローチをかけて交際に発展したそうだ。特に驚いたのが、地方勤務の時に初めて熱を出して初めて受診した病院のナースだか受付だかの女性に、いきなり自分の電話番号とメアドを書いた紙を渡したというエピソード。普通はなかなかできないね〜。
私についても、自分の好みのタイプだったからメールをしたとのこと。

0か100で、真ん中は無し!

そして意外にも驚いたのが、今回のマッチングアプリで15~6人位の女性からメールをもらっていたということ。確かに条件だけ見ると、前回も書いたようになかなか良いとは思う。写真は別にしてね。
でも相手の女性が好みのタイプじゃなかったら、即ブロックだそうだ。いや、いくらなんでも、私だって返信しないで削除はあるけど、さすがにブロックまではそうそうしないけど、、、。この人、かなり徹底しているらしい。

言われた言葉をそのままの意味で鵜呑みにする

その男性は、長文メールの人じゃないとやりとりしないと以前メールに書いてあったので、「他の人にも一回のメッセージにあんなにたくさんの質問を書いているのか?」と尋ねたら、こんなエピソードが出てきた。
やはり私にしてきたと同様に、1日の中で何往復もメッセージの交換は大変だからという理由で、いろいろなことを(くだらない内容が多いが)たくさん質問したら、会う約束をしていた1人の女性から「会う前からこんなにたくさん聞かれたら、会ったとき話すことがなくなっちゃう」と書いてきたそうだ。
それを読んでKY男は「じゃぁ会うのはやめましょう」と返信した。すると、その女性からは「会うって約束したじゃないですか!!」と、大憤慨したメッセージが送られてきたそうだ。
おそらくその女性は、私と同様、質問攻めや長いメッセージに返答するのがしんどかったのをやんわりと言いたかったのかもしれないが、言葉の裏まで読み取る事はできず、相手を怒らせてしまったようだ。

空気が読めない(想像力の欠如)、注意力散漫

自分の目についたこと、気になったことは、お構いなしにポンポン言う性格の男性だ。それを本人曰く、「裏表なく、はっきりものを言うタイプ」と評価している。しかし一般的に、それはデリカシーが欠如している空気の読めないタイプとも言えるだろう。本人に悪気がないのはわかっている。でも思ったことを何でもかんでも言えば、相手がどんな気持ちになるか、までは想像力が働かないのが特徴の1つだ。

エピソード①リュックサック
顔合わせをして挨拶をした直後、「リュックなんだ〜。いつも前にしょってるの?」。なんだか初っ端から自分のスタイルにいちゃもんをつけられてるような気がした。外ポケットにある水筒やスマートフォンを頻繁に取り出すため前に抱っこしていることも多いが、背負っている時もある。その時はたまたま前だったのかな?
もっとおしゃれな人だったら、こちらも気合を入れておしゃれな格好するけど、プロフ画像で肌シャツ着て洗面所で撮影しているタイプの人だから、まぁいつも通りの格好でもいいやって言う思いもあったけどね。

エピソード②爪
花をスマホで撮影していた時に、いきなり横から「爪が短いんだね」と言ってきた。はぁ?何なの一体?と思って、「長いの嫌いだから、伸ばしたことないしマニキュアも塗ったことない」と言うと、どうやらマニキュアを塗っている爪は嫌いらしくて、細かいところまでチェックしている。本人の言う通り、思った事は全て口に出すタイプらしい。

エピソード③髪の毛
カフェでお茶を飲んでいる時。その時、相手は全く違う話をしていたのだが、話の途中でいきなり「髪の毛染めてるの?」と切り出す。
はぁ〜?!なんでまた急にそんなところに話が飛ぶんだと思って確認すると、目に入ったから気になったそうだ。白髪染めをしている話をすると、自分は染めた事はないとのこと。だからそれがどうしたんだよ!😠と、心の声。するといきなり今度は、「髪の毛はカツラなの?」と聞いてきた。さすがにわずか1時間ちょっと前に初めて会った女性に対してこの質問の無礼さには少し呆れてしまったが、カツラじゃないよ〜とややひきつった笑顔で答える。

自画自賛する

カフェでも、ほとんどこの人の話を聞いている感じだったのだが、話の折々に自分のことを褒める表現が出てくるのにちょっと引いてしまった。例えば「僕は優しいから」とか。まぁ、そういうことを自分で言う人もたまにいるけど、冗談ぽく聞こえて嫌味にならない人と、ちょっと嫌味っぽくて呆れちゃうタイプの人といるよね。

話が噛み合わない

もうこの人とは二度と会わないから、マッチングアプリの写真の事はアドバイスしてあげようと思い、他の人はもっと身なりを気にして気合を入れたプロフ画像を載せているよってことを伝えた。
でもこの人のずれているところは、マッチングアプリのほかの男性の写真を何枚か見せてあげたら、この人何歳?と年齢ばかり気にしてくる。いや、そこじゃないからっ!
みんなきちんとした格好して撮ってるよってことを説明したいんだよ!!😩

人には敏感だが、自分には鈍感

洗面所で撮影したのは、鏡に映った顔を撮影するのが1番よく撮れるからということで、その鏡が洗面所にしかなかったからその場所を選んだそうだが、後ろに写っているトイレットペーパーとか日用品の事は特に気にしてなかったようだ。そして、肌シャツを着ている件を突っ込むと、「あれ、下着だってわかった?わかんないと思ったんだけどなぁ〜」との回答。人の事はかなり観察している割に、自分に対しての詰めは甘い。いや、フツーわかるでしょ?人には気がつかれないと思うところがちょっとずれてる😓

こだわりが強い

突然、髪型の話をふられてから、私がショートカットだから気に入ったという話になった。そして聞いてもいないのに、本人がなぜショートカットが好きなのかという展開になり、理由がまた実に細かい。
おでこの狭い人が嫌いだから、おでこが隠れてしまうロングヘアは嫌だ。眉毛が短いのもきらい、耳の形が見えないからショートカットが良い。とにかく顔が隠れるロングヘアは嫌いということらしい。
まぁ、髪型の趣味は人それぞれあるだろうけど、その理由がおでこの狭さ、眉毛の長さ、耳の形。。。
ま、どうでもいいけどさ!とにかくうざい。

会話してても、ほんとに噛み合わなくて返答がいちいちむかつくし、2時間足らずの間、一緒に行動していただけでも疲れてしまった。
そう、相手はマシンガントークで自分が話したいことだけ一方的に話すし、すごくパワーがあるのだ。そのくせ会話のキャッチボールはできない。なんだか私のエネルギーが全て吸い取られたような気がして、ぐったりしてしまった。
今までの彼女や元嫁、よく平気だったなぁ〜。でもほとんどが相手からふられたみたいなので納得だけど。

カフェから出たら男性はもう帰る気満々(普通はこの後どうします?とか聞くでしょ)で、駐車場の車のほうに向かっていったが、別れ際に「僕は楽しかったからまた会いたいけど、ひなたぼっこさんはどう?」と聞かれ、ちょっと返答に困り2秒ぐらい沈黙した後、「検討しておきます」と返した。
もちろん、会う気などさらさらないけど、さすがにストレートにはその場では言えなかったので。

1人になった後、アプリをブロックしようかと思ったけど、いや、わざわざ今日時間を割いてくれたのにそれはさすがに失礼だから、ちょっとひと言お礼のメッセージ送ってからブロックしようか、と考え直してぶらぶらと近隣を散策したあとアプリを見ると…
既に相手からブロックされていた!😱
チッ!先をこされたか〜!
手間がはぶけたのはいいんだけど、なんかむかつく〜😩

それにしてもこの官僚、よく国家の中枢で仕事できてるな〜と思ったけど、考えてみたら国家公務員やってる人の半分位はこういう人の集まりかもしれないな。そう思ったら納得した。

まとめ

せっかく見に行った花、とっても綺麗だったんだけど、この花を見るたびに今回の顔合わせを思い出して、嫌な気分になるのかもしれないなぁ〜。やっぱり1人で行けばよかった。


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