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#283 「不適応的完璧主義」の男たち

2024年7月13〜14日の出来事

マーとの話となると、次から次へと言いたい事が湧き出て文字数がどんどん増えていくので、2つに分けてアップすることにした。

7月11日(木)

マーから「今週末は行かないと思うー」とのLINEが入る。
特に毎週末会う約束をしているわけでもないし、もう恋人でもないから、彼が来なくてはいけない義務もないのだけれど…。
きっと私から声がかかるかもしれないと思って先回りしたのかもしれない。

彼からのLINEには、特に理由も聞かず「了解〜!」と返信する。どのみちコロナ陽性者が職場復帰してマーは濃厚接触者になっているので、私も今週末は会わないほうがいいかなと思っていたからちょうどよかった。

でもここが、深読みしすぎてしまうひなたぼっこの悪いところ。
もしかして新しい女ができたのか?!とか、誰かとデートの約束でもあるのか?とか、ひなたぼっこと距離をとろうとしているのか?とか、暇なもんで、あれこれとネガティブな発想が浮かぶ。

よくよく考えたら、マーはそういう人でもないし。
そもそも、今は繁忙期だった。
そういえば以前のLINEにも、ミスした人の尻拭いをしてまた残業になったとか、そんなことも書かれていたな。
それとも、体調でも悪いのかな?


疲れが溜まってる

土曜日の朝10時近く、自分からはめったに電話はしないのだけれど、LINE通話を鳴らしてみる。
しかし、呼び出したけれど出てこない。
早起きのマーなので、普段だったらこの時間は洗濯とか掃除している頃なんだけどなぁー。

昼近くになってから、LINEで「なーにー?」と素っ気ない返信が来る。

なにと言われても…特に用事があったわけではなく、声を聞いて話をしようと思っただけなので、またこちらから通話をしてみると、非常に不機嫌な声でマーが出てきた。
毎日、朝は始業の30分前に出勤し、夜は9時から10時ぐらいまで残業していて疲れがとれないとのことで、昼近くまで寝ていたらしい。

とにかくいまだかつてないくらい、ご機嫌斜めのマー。
年末の繁忙期のときには、職場の愚痴は多かったが、こんなに不機嫌な態度は今までなかったのだけれど…。

彼が言うには、人の家に行って不機嫌な態度はしたくないからという理由だったらしい。今は、自分の部屋だから素の状態でいるのだと。

ひなたぼっこがマーの体のことを心配したり気遣うようなこと言っても、決して「ありがとう」とか素直に言う人ではないので、「そんなこと心配したってしょうがないじゃん!」と、大きなお世話だみたいな返事。
反抗期の子供みたいに当たってくるけれど、私はマーを子供だと思っているので笑、別に怒ることもなく受け止める。

「ひなたぼっこだって嫌だろう?電話してきて、こんな不機嫌な態度の俺と話すのは」
要は、俺のことはほっといてくれ、1人にさせといてくれと言いたかったのかもしれない。

「別にそんなことないよ。マーもそういう一面もあるんだなって知ることも大事だし。いろんな側面を見れて良かったと思ってるし。それに、人に甘えたり迷惑かけたかけることだってときには必要だと思うけど」
そんなことを言ってもあまのじゃくなマーだから、私の言葉を素直に受け入れる事はなく、屁理屈な持論を展開する。
「俺は人に迷惑をかけたくないし、今までもこうやって自己解決してきたんだ!」そんなようなことを言ってたっけ。

でも体力的に自信がある人なのに、こんなに疲れちゃうんだ〜?
という点も少し解せなかった。
息子と同様、過集中な人なので、ほとんど昼休憩もとらずに働きずくめ…というのは知っているけれど、どうやらこの疲れの原因は他にあるらしい。

それは、精神的ストレス…。

精神的疲労

60歳で定年退職せずに、嘱託として延長勤務している社員が何人かいるらしいが、その人たちはまだ仕事があっても、「これから屋形船だから」とか「花火大会に行くから、後はよろしくね〜」といった感じで、定時になると、気楽にサクッと上がってしまうのがどうも許せないらしい。

生真面目でプライドの高いマーからしてみたら、そんなのは考えられない!と言ったところだ。別にマーに仕事を押し付けているわけではないようだが、彼がその人たちの分の仕事をやってしまうらしい。

「俺1人だったら1時間で終わるところ、○○のせいで尻拭いをして5時間もかかった」とかなんとか言ってたけど、1人でいろいろ抱え込んじゃってるのかもしれないし、まぁそういうタチなのだろうなー。

話を聞いてみると、延長雇用されて嘱託で働いている人たちは、給与も半分になるらしいが、結局その程度の仕事しかしないらしい(あくまで、マーの視点)。
その年齢になって先が見えている人たちなら、そりゃそうでしょ。
しかも正社員じゃなくて嘱託ならなおさら。

マーは人にも自分と同じスタンスを求めるきらいがあるので、
「俺だったら、嘱託社員だって手を抜かないで正社員の時と同じモチベーションで働く。俺はプライドが高いから。あの連中はプライドがないのかよ?!」
みたいなことを言っていた。

結局、仕事の量が多くて大変だとか疲れたとかではなくて、そういう周りの人たちへの不満がストレスとなって、肉体的より精神的な疲労の方が大きいようだ。
こういうところも息子とそっくりだ。
周りの人たちが気になったり、手を抜いている人たちが許せなかったり、やたら“俺はプライドが高いから“を連呼したり・・・。

完璧主義者のつらさ

職場での自分を語るとき、マー本人の自己評価なので実際はわからないが、「絶対ミスはしたくないので、仕事はすごく丁寧にやっている」と言っていた。
彼が会社からどれだけ評価されているのかは知らないけれど、仕事が丁寧というのは私生活を見ていてもわかる。

ミスをしたくない→ミスを指摘されたくない→ミスをする自分が許せない…
そういうプライドの高さからもくるのだろうけれど、突き詰めるところ完璧主義の傾向があるのだろう。

どうしてこの人とか息子とか、人に対してそんなに厳しいのかと「ASD   他人に厳しい」みたいなワードで検索すると、完璧主義がヒットした。
特性の1つに“こだわりの強さ“もあるけれど、それに近いのだろうな。

あるサイトにはこんなことが書かれていた。

「完璧主義」には「メリット」もありますが「デメリット」もあります。
メリットとしては
・仕事の精度が高い
・責任感が強い
・最後まで手を抜かない
・信頼を裏切らない
デメリットとしては
・自分に厳しく否定的になる
・他人にも厳しい
・批判的になりやすい
・柔軟性・臨機応変な対応ができない
・視野が狭くなりがち
・完了までに時間がかかる

「完璧主義」にならないようにできれば、自分に対しても他人に対しても寛容になれるので、周りの人にイライラする事が減って人間関係も良くなることが多いです。
そして「完璧主義」には「良い完璧主義」と「悪い完璧主義」があります。
「悪い完璧主義」は「不適応的完璧主義」と言われています。
ストレスを貯めやすく、うつ状態になりやすいです。
自身にとって高すぎる目標を立ててしまったり、常に他人からの評価を気にして失敗を過度に恐れている、自己批判的な部分が多いという特徴があります。

【引用元ホームページ⬇️】

マーに対処方法を読ませてあげたいけど、すでに頭がガチガチなのでたぶん変えられないだろうなー。
私みたいないい加減な人から見たら、こういう人たちってなんだかかわいそう🥺

娘の前でも完璧

これはマーの部屋に泊まった時に聞いた話だけれど、長女とか次女とかが泊まりに来た時も、常に尊敬される父親であるために、年頃の娘たちに言いたい事や聞きたい事があっても言わないでいたり、かなり考えて行動しているらしい。
娘たちのことを思って…というのもあるかもしれないが、やはりこれも「良いお父さん像」を作りたい、彼のプライドからくるのかなと思う。

部屋を常日頃きれいにしているのも、突然娘たちが泊まりに来てもいいように、という理由もあるらしい。
娘たちの母親(元嫁)は、家事ができなくてだらしないからお父さんは離婚したんだよ、という離婚理由を正当化するために。自分自身が部屋を汚してたり散らかしていたら、娘たちから突っ込まれてしまうし。

いろいろ神経使って大変なんだねー😥

それにしても、かっこ悪い自分を実の子供たちの前でも見せられないって、ホント疲れるだろうなぁー。
酒飲んで酔っ払って、休みの日は寝転がってテレビ見て、ぷぅっておならをして、そういう気が休まる場所って彼にはあるの?
彼は酒は飲まないけど、すべて鎧を脱ぎ捨てて、だらしなくてダメな自分を見せたっていいんじゃないのかな?

なんて…ダメな母親のひなたぼっこは思ってしまう。

自分の存在を知ってもらいたいVS誰にも知られたくない

マーとの会話の中で印象的だった言葉。

「私は今どこにも所属していないので、もし突然部屋で死んでも誰にも気づかれないかもしれないし、この世で誰も自分のことを知らない孤独感のようなものがある」
と言うと、マーは逆に、
「自分のことを誰も知らない世界に行きたい」
みたいな話をしていた。
俺は1人が好き、誰とも関わりたくない…と、そんなようなこと。

コロナ禍のリモートワークの時は、一時期そういう経験もあったようだが、高校卒業してからずっと組織に属しているとそう思っても仕方ないかもなぁー。

「でも10年位どこにも所属しないで一人暮らししてみなよ。きっと私と同じような気持ちになるから」

「まぁそれはなってみないとわからないけどね」

「私もそろそろどこかに所属してみようかな?マズローの“所属の欲求“じゃないけど、やっぱり自分の存在をどこかに置くことによって、安心感があるから」

「結局、誰かに承認してもらいたいっていう承認欲求でしょう?」

「承認とはちょっと違うんだけどね。所属だよ」

マーは、所属と承認を同じ意味と捉えていたようだが、もう一度ネットで調べてみたら、やっぱり違うよね。
承認してもらいたいからどこかに所属するのではなくて、やっぱり誰かと関わったり、それは職場でも地域のコミュニティーでもこだわらないが、私が誰であるかを知っている集団の中にいることによって安心したい、という気持ちだ。

「そういえばこの前、どこかに入いるって言ってたじゃん?」

「あー、それは地域で麻雀とか習いたい人を募集してたって話だよね。母親も55歳で公務員を退職してからすぐに始めたのが麻雀だったんだけど、海外旅行と麻雀は生涯の趣味になってた。麻雀とか楽器は指を使うし脳トレにもなるから、そういうの習いに行きたいね。でもまだあと3年ぐらいはコロナ禍が続くらしいからなー」

「もうそんなの終わってるでしょ?そんなこと気にしてたらいつまでたってもできないよ。60代と70代とでは、同じ3年間でも全然意味合いが違うんだから」

「でも今はコロナで受診して特効薬を処方してもらうと3万円かかるらしい」

お金の話が出た途端、マーがピクっと反応した。どうやら、その金額の治療代を払うんだったら、感染したらまずいなと思ったのかもしれない。

最初はご機嫌斜めだし疲れてるようだから早く電話を切ろうと思っていたのだが、なんだかんだしゃべっているうちに2時間が経ってしまった💦
さすがに2時間もの間不機嫌は持続できず、徐々にいつものマーに戻っていったけれど。
俺は疲れてるのにひなたぼっこの話し相手をしてあげて、俺ってほんとに人がいいな〜、と結局自分を褒めて満足していたマー。

それでも、優しい

マーに関しては、論文が書けるんじゃないかってくらい、昨年の10月からずっと検証しているのだが、「こんな男とは付き合いたくない」みたいな、せこくて器の小さい一面はあるにしても、悪い人ではない。
先週に関しても、おそらく疲れているだろうに私のところまで来てくれたのは、彼の優しさなのだと思う。
だって本来は、彼は私に会いたいというわけでもないし、繁忙期は家でゆっくりしていたい人らしいから。

付き合い始めて間もない冬の繁忙期のときには、おそらく(異動して1年未満だったので)まだ仕事にも慣れてなくて今よりもしんどかったはずなのだが、ほぼ毎週のように我が家に泊まりに来てたのは、恋人としての義務感があったからなのかもしれない。
家のことが全然できてない、と言いつつ、なぜかきちんと来てくれてた。私が「来なきゃ嫌だ」と駄々をこねたわけでもないのに。

「本当だったら泊まりに来るのは隔週がよかった」
と別れた後に言っていたけど、そこは付き合ってる時にちゃんと言えばよかったのになぁー。
でもどうなんだろうな?
本心はよくわからない。

日曜の夜1人は寂しい

「俺は1人がいいんだ」「人とは関わりたくない」と言いつつも、我が家に1泊してして日曜の夜に自分のマンションに帰宅する際、なぜか帰るのが憂鬱そうだったマー。
この日はスーツを洗濯していたため私服で我が家に来たから、何が何でも日曜のうちに帰らなくてはならなかった。

私がマーのマンションに行った時、2回ほど日曜日に解散したことがあったけれど、「よく平気だよね」と言われた。
「アキヒコと付き合ってた時は、土曜日に1泊して日曜の夕方解散するパタンだったから、慣れてるしそんなに気にならない」と答える。
そもそもアキヒコは、自分の家に戻れば待っている女(娘)がいるから、車で自宅近くにポイと降ろされる時、その一瞬はちょっと寂しいけど、しゃーないなと思っていた。

マーは、日曜日の夜にバイバイ👋するのがどうやら辛いらしい。辛いというか、寂しいというか…そういう気持ちになるらしかった。
だから私の家に来た時は、3泊していくのかー。
(歴代彼女とも、そんな過ごし方だったようだし…)

口ではあーだこーだ言っているマーでも、意外とそういうところがあるんだなーって思ったやりとりだった。

野外プレイのきっかけ

日曜の夜、駅まで彼を送って行く途中の会話。
もう夜8時ぐらいだったか周りは真っ暗だったのだが、下ネタの話題になった。
マーが中学生の頃、テニスクラブの帰りに大きな公園を横切るのだが、そこでよく1人で射精していたらしい😓
クラブで相当しごかれた後の“疲れマラ“だとか。
土日に一気見した「ゴールデンカムイ第4期」の中にそういうシーンが出てきたのだが、その人の気持ちがよくわかると言っていた。

「え?外でオナニーするの?!」
とちょっとびっくりしたのだが、夜は暗いし、公園の中はカップルがみんなイチャイチャしているから気がつかないとのこと。
そこでどうやら外でする開放感を覚えたらしい。
この人が野外プレイが好きになったきっかけは、そういうことだったのか!
さすがに女はそういう事はできないけれど、既に中学生から始まってたんだー。まぁどうでもいいけど。

ん?でもこういう記事を書いていたら…久々にちょっとムラムラッとしてきたかも?公園での立ちバック…興味津々笑

さーて、晩御飯でも作ろうかなぁー😚

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