落研の英知を結集させ二日間かけて書いた最強の落語


この土日にこんな感じでグループラインを作りました。



ただ実際やるとなるとどうしたらいいか僕が全部書くのですが、途中途中に


こう書いてあれですが、誰かが書きかけの台本を投稿してそれを勝手に加筆修正して投稿すること自体、かなりハードルが高く感じました。
そこで書き手の僕が途中煮詰まったらみなさんに大喜利感覚で無責任にアイデアを出してもらい、それを無責任に反映させていくスタイルにしました。
学生落語の時代を超えたあらゆるファイナリストやチャンピオンが参加してくれたので理屈では最強なはずです。

ちなみにこのネタは著作権フリーにしますので、我こそは最強の演者だぞって方はぜひご利用ください。


『最強のまんじゅう怖い』


1「おう、おめぇら。こんなみんなで集まってだらだらしてても仕方ねぇや。今日は一つ怖いもんの話でもしようじゃねえか。おめえはなにが怖い?」
男「……(聞こえない小声)まんじゅう。」
1「ん?なにかな?」
男「……(聞こえない小声)まんじゅう…)
1「え?ちょっと聞こえないから大きな声で、おめぇさんは一体なにが怖いんだ?」
男「まんじゅう!」

1「おい!!!!!!!!!!!てめぇこらぁ!!!!!なめてんのか!??俺のことをなめてんのか!!!!!!!!ちゃんと答えろよぉ!!!!!!!!!!(胸ぐらをつかむ)」
男「……おまんじゅう」
1「丁寧に答えろって!!!!!!!意味じゃない!!!!!!!!」
男「ひぃぃ!」
1「てめぇよぉ…!!一発目からふざけたこと言ってんじゃねぇよ!!!!!お前死にたいのか!!!!!!!寝言は寝て言え!!!!!!!非国民が!!!!!」
男「くっ…お前までも…!」

街宣車「ピンポンパンポーン こちらはまんじゅう配給部です。只今よりまんじゅうの配布を行います。」

1「まんじゅうだ!!まんじゅうが!!まんじゅうが食えるぞ!!!」
群衆「やったー!」「早くまんじゅうを!」「俺にもくれ」「ウワー!!!」(一心不乱に食べまくる)

男「ちくしょう……どうしちまったんだこの国は……!!ほんの1週間で…まんじゅうに……まんじゅうに征服されちまった。」

親玉「まんじゅう…まんじゅう…」(両手を広げながら)
群衆「まんじゅう様だ!」「まんじゅう様〜!いつもありがとうございます!」「まんじゅう様万歳!」「まんじゅう様万歳!」「まんじゅう様万歳万歳!」
親玉「まんじゅう…まんじゅう…まんじゅう…」
男「あいつだ。あの顔にまんじゅうのマスクを被ったふざけたやつ。あいつがこの国をまんじゅうに変えてしまったんだ…!一体何者なんだ。」

親玉「まんじゅう…まんじゅう…」
男「(気付く)よく見たらあのまんじゅう、どこかに見覚えがあるぞ…あれは確か…思い出せない」
女「ねぇ、まんじゅう持ってない?」
男「え?」
女「お願い、まんじゅうが欲しいの。どうしてもまんじゅうが欲しい。ねぇ、なんでもするからまんじゅうくれない?……まんじゅうのためなら…私の身体好きにしていいよ。」
男「まんじゅうのために身体を売るのか!この売女が!」
女「売女だって…?私は売女じゃない。私はヤリマン…。まんじゅう四天王の1人、ヤリマン!」
《まんじゅう四天王・ヤリマン》

男「ま、まんじゅう四天王だって!」
女「そう、この国にまだまんじゅうに染まっていない人間を駆逐するのが四天王の役目なのさ!」
男「お前みたいなのがもう3人もいるのか!」
女「欲求不マンにやる気満マンにジャンボ豚まんさ。」
男「正統派なはずのジャンボ豚まんが……浮いている……!こんなにいるのか。」
女「あとの3人は私が倒しちまったさ!」
男「なんで。」
女「四天王は私だけで十分だからさぁ……(キチガイスマイル)」
男「話が早い、さっさとケリをつけようじゃねえか。」
通行人「ルヴィ!ドゥビィ!ルヴィ!ドゥビィ!」
女「あらあらもう奮い立っちゃって。がっつく男は…嫌われるわよ!!」(攻撃をする)
男「くっ、早い、かわすのだけで精一杯だ。」
女「さっきまでの威勢はどこにいったのかしら!」
男「なんて手が早い。しかしあいつはヤリマン…どこかに必ずスキがあるはずだ…!」

男「見えた、そこだ!くらえ!」
配達員「ギャー!!」
女「残念、あなたが倒したのはウーバーイーツの配達員。」
男「チャリンコ非正規雇用ォ…!」
女「また会いましょう……今度はMのつく場所で」

男「なんだそれは!ってちくしょー!逃げられちまった!」
配達員「…これを。」
男「どうした、ウーバー!」
配達員「これで、奴らを倒すんだ……。」
男「これは(ウーバーイーツのバッグを開ける)……ピザ!!??」

配達員「俺の研究によれば......ピザにはまんじゅうの依存性を絶ち切る効果がある......これを人々に食べさせるんだ......」
男「ウーバー......おい待てよ、ピザまんはどうなるんだ?」
配達員「あとは......頼んだぞ」
男「ウーバー!ピザまんはどうなるんだ!?ウーバー!!くそっ。ピザは…3切れしかないじゃないか。正気に戻すことができるのは3人ってわけか。」

アナウンサー「まんじゅう…失礼、緊急速報です。アメリカ首相が『Manju is Devil.』と発言し米軍がこちらへ総攻撃をしかけてきましたが、全員無事でした。次のニュースです。元クロアチア代表フォワード、マンジュキッチが、まんじゅうキッチに改名しました。」

男「まんじゅうが世界にまで影響を与えてるとは。」

アナウンサー「朝鮮の思想家、マンジュングンがまんじゅう王の暗殺を企てたとして逮捕されました。」

男「マンジュングン?まんじゅう側の名前じゃないか。もはや内部での争いが起きてる。」

アン「そう、この国は外からの見栄えはいいけれど、中身は真っ黒なの。まんじゅうだけにね。」
男「誰だ。あんたは。」
アン「アン……中村・ウグイス・アン。まんじゅうを倒すために研究してたの。」
男「じゃさっきのウーバーイーツは!?」
アン「ラボメンよ。」
男「ラボメン。」
アン「あなたもまんじゅうに毒されたくなければ私の指示に従うことね。これが武器。あなたも使って。」
男「武器って何もこりゃ水鉄砲じゃないか。」
アン「そうよ。」
男「……ほんとにそうなの?」
アン「ええ。でも入ってるのは水じゃなくて、熱いお茶。これをまんじゅうにぶっかけると倒すことができるわ。」
男「確かに、まんじゅうを流し込めるのはお茶しかねぇな。」
アン「これを持ったからって油断しないこと。まんじゅう軍はグレネードまんじゅう、地雷まんじゅう、ホーミングまんじゅうなどで攻撃してくるわ。」
男「なんてことだ、まんじゅう側がまんじゅうを粗末にしてるじゃないか。」
アン「人間だって戦争に送り込むのは人間よ。」
男「こりゃ皮肉にとんでること。」
アン「さぁ、行くわよ。」
男「行くってどこに?」

向井秀徳「本能寺で待ってる!本能寺で待ってる!」
アン「あれはタダの向井秀徳。関係ないわ。私たちが目指すのは、M-1グランプリ。」
男「M-1グランプリ...!」

内海「どうもー!ミルクボーイです〜!あ〜ありがとうございます。今、将棋の桂馬をいただきました〜!こんなんなんぼあってもいいですからね。」
駒場「うちのおかんがね、好きなお菓子があるらしいねんけど忘れてしまったらしくてね。」
内海「好きなお菓子忘れてしまったの。どうなってるの。」
駒場「いろいろ聞くねんけどな。わからへんのよ。」
内海「わからへんねんか。じゃあ俺が一緒に考えてあげるからどういう特徴だったか教えてみてよ。」
駒場「和菓子でね、薄茶色のパリパリの皮でアンコを挟んだやつやって。」
内海「ほー、最中やないかい。その特徴は完全に最中やないかい。すぐ分かったよー。」

ヤリマン「最中ですってぇ…?」
内海「なんや!」
ヤ「M-1のMはまんじゅうのMゥ〜!!漫才でも最中でもないわ〜〜!!!」
内海「ひぃぃ!!」
ヤ「まんじゅうに背くものは死あるのみ!!」

ヤ「全てまんじゅうになりなさい!!」

ミルクボ「うあああああ!!!!」

駒場「おかんの好きな食べものが思い出せんねんよな。」
内海「じゃ一緒に考えてあげるから、どんな特徴やったん?」
駒場「和菓子でね、白や茶色の薄皮にアンコが包まれたやつやって。」
内海「ほー、そりゃまんじゅうやないかい。その特徴は完全にまんじゅうやないかい。」
駒場「でもおかんが言うには、国民誰も好きじゃないらしい。」
内海「ほなまんじゅうと違うかー。まんじゅうは全国民が好きで好きで仕方ないからね。まんじゅうを嫌いな国民は非国民なのよ。まんじゅうを見たら統治者の顔が浮かぶからね。もしそんな非国民がちょっとでもいたら俺は動くよ。」

男「くそっ、遅かった!ミルクボーイが政治的思想を植え付ける道具になった。ミルクボーイは文化的に死んでいる!」
ヤ「あらあら、今きたって遅いのよ。私の仕事はもう終わり。それじゃあーあお腹すいた。」
男「ヤリマン、あんたがずっと全裸だったのは仕事だったからかよ!ヤリマンは仕事じゃねえだろ!ヤリマンは…生き様じゃねえのかよ!!!」

親玉「まんじゅう…まんじゅう…」
男「まんじゅう王!これでもくらいやがれ(水鉄砲を撃つ)」
親玉「まんじゅう…まんじゅう…」(顔のまんじゅうが溶けていく)
男「お、お前は!」

親玉「シュワッチ!」
男「ウルトラマンだ!ここにきて…ウルトラマンだ!」
親玉「私は」
男「しゃべった。」
親玉「私は聖闘士だ。」
男「聖闘士?」
親玉「ペガサスまんじゅう拳!」
男「やられるー!」
ヤ「やめてー!」(かばう)
男「ヤリマン!どうして!」
ヤ「さっき、もらったピザを食べて正気に戻ったの。この世界を救えるのはあなたしかいない。お願い…まさかあなたが最後に抱かれた男だなんてね…」(ガクッ)
男「こいつぁ、単なるヤリマンじゃーないぜ、真のヤリマン、アゲマンだ。」

落語家「えーおあとがよろしいようで。」
客「おいおい落語家、これで終わりかよ。全然オチてねぇじゃねえか!」
落語家「まあまあ、この話は終わりなんでね。」
客「続きないのかよ。」
落語家「そうっすね。」
客「最後まで作れよ、まんじゅう怖いくらいよ!」
落語家「いや〜そうしたかったんですけど、まんじゅうだけにアンを詰め込みすぎました。」

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