「働く」

今回、私は『日本で一番大切にしたい会社』という本の一部を読みました。

📖本の概要

50年前に知的障害を持つ2人の少女を、社員たっての願いで採用した日本理化学工業。この会社の障害者雇用率は社員の7割に及んでいます。本当に人々に必要とされ、社員たちに誇りを持って働くことができる、その結果、みんなが幸福を感じることができる、そんな会社になるために存在しているのです。

👩🏻‍💼働けることは当たり前のことではない

私は今大学3年生で、就活が本格的に始まることに不安を感じています。働きたくないわけではないけれど、大学生という楽しい時間が終わってしまうことや、自分は社会に出てしっかり働けるほど人間なのか、と考えてしまいます。

この本では「働く」ことは生きていることを実感できると書かれていました。人に必要とされて幸福を感じ、自分で稼いで自立することが人間にとって“生きる”ということなのだと、果たしてそれは本当にそうなのかと思うところはあります。
しかし、障害を持った方は目の前仕事に対して幸せそうな顔で一生懸命に取り組むと書かれており、「働く」というのは幸せを生み出せる環境にもなり得るのだと認識しました。
この本を読んだ上で、障害者雇用率が低いこの社会において、このままいけば就活でどこかの会社には引っかかるだろうと考えている私は本当におこがましいと思います。「仕事だるい」「楽して働きたい」と考えてしまうのも未熟な自分だと思い知りました。

👨🏻‍💼社長 大山泰弘

日本理化学工業の社長大山泰弘さんの考えに感動しました。それは障害を持つ2人の少女を採用してほしいと頼まれた際に、「その子たちを雇うのであれば、その一生を幸せにしてあげないといけない」という一文です。会社にとっての利益などではなく、まずその子たちの人生について悩むことができる心の寛大さ優しさを持った方で憧れを持ちました。また、その後もその子たちのために環境を変えていく努力なども見られました。できないことを出来るようにするではなく、出来ることをのばすという大山社長のスタイルを私も取り入れようと思いました。

🤔「働く」=「生きる」?

先程「働く」とは「生きる」ことなのかと疑問に感じた点がありました。私事ではありますが、私はアイドルが好きです。そのアイドルたちが歌って踊っている動画を見るだけで幸せを感じます。夜にそのアイドルが番組に出るとわかれば、課題も頑張れる、ライブが決まればそのためにバイトを増やす、それくらい私の人生に深く関わっていて、生きていく意味になっています。アイドルがブログで「生きているだけで偉い」「ゴロゴロしていた君も偉い」とそんなことで!?と思うことも褒めてくれます。私の中では「生きる」とは自分の好きや楽しい、幸せに感じられることを積んでいく日々から成り立っていると思います。それこそが生きるだ!とは一概には言えませんが、少なくとも私は毎日私の好きのために生きていると実感します。

この本の中では障害を持った人たちが「働く」ことに幸せを感じ、生きていることを実感できる、というのもその方の「生きる」ための意味だと思います。存在意義をなにと設定するのは個人によって変わってくるものだと思います。私が一番大事だと思うのは、人がそれぞれ生きるために必要なこと、欲している何かを否定したり馬鹿にすることは絶対にしてはいけないと思います。今回の本で言えば、「働く」ということ、私だったら「アイドル」、たとえ、自分に理解できないことであったとしてもそれがその人の生きる意味なので、肯定してあげて、優しく豊かに生きていける人生にしたいと同時に、そのような社会になっていけばいいなと思いました。

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