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好きだった2016年公開映画

2016年も本当にそろそろ終わりなので、今年好きだった新作映画を挙げたいと思います。感想は最後に少しだけ。

■海外映画 15本

1位 「ブルックリン」/ジョン・クローリー

2位 「イレブン・ミニッツ」/イエジー・スコリモフスキ

3位 「ジャングル・ブック」/ジョン・ファブロー

4位 「コロニア」/フローリアン・ガレンベルガー

5位 「ズートピア」/バイロン・ハワード、 リッチ・ムーア

6位 「エブリバディ・ウォンツ・カム」/リチャード・リンクレイター

7位 「ハンズ・オブ・ラブ」/ピーター・ソレット

8位 「死霊館 エンフィールド事件」/ジェームズ・ワン

9位 「見習い」/ブー・ユンファン

10位 「オマールの壁」/ハニ・アブ・アサド

11位 「キャロル」/トッド・ヘインズ

12位 「ドント・ブリーズ」/フェデ・アルバレス

13位 「インサイダーズ 内部者たち」/ウ・ミンホ

14位 「ハドソン川の奇跡」/クリント・イーストウッド

15位 「裸足の季節」/ドゥニズ・ガムゼ・エルグヴァン


■日本映画5本

1位 「ちはやふる 上の句・下の句」/小泉 徳宏

2位 「この世界の片隅に」/片渕須直

3位 「湯を沸かすほどの熱い愛」/中野量太

4位 「ディストラクション・ベイビーズ」/真利子哲也

5位 「二重生活」/岸善幸

【総評】

「人がふとしたきっかけで成長する映画」は格別。確かにベタだけど、"変化"を映し出すのが映画の役割だと信じています(もちろん変化はとてもゆっくり訪れる作品から、突然訪れるものまで)。「ブルックリン」は、貧しかった時期のダブリンからニューヨークに渡った女性の成長物語で、自分も地方出身都内在住の"お上りさん"なので、彼女の物語には強く共感したし、ストーリーのあとも続くであろう彼女の人生を想像し、応援したくなりました。それまではどこにいても遠くを眺めるような視線だった彼女が、ラストシーンで見せる恋人を捉える力強い眼差しは、心から私を感動させてくれました。

そして成長といえば、なんといっても「ちはやふる」! 登場人物のほとんどが、この上の句・下の句の間にすさまじい変化を遂げます。そのたくましい姿を目撃できるのが観客としてはなんとも楽しかったです。何より、「下の句」の松岡茉優!松岡茉優のために、未見の人はぜひ見て欲しい!

その他、自分にとって大切な作品がイエジー・スコリモフスキの傑作「イレブン・ミニッツ」。頭を鈍器でぶん殴られたくらいの衝撃を映画で久々に受けました。映画が終わったあと、あまりのショックでしばしの間、放心状態に。自分が理解できること、共感できることも大切ですが、これまでの知覚や世界観ではとても及ばないものを見せられて、自分のキャパシティを広げられるのも映画ならではの醍醐味だと改めて、感じさせてくれました。

ちなみに、観たかったけど見逃した作品は「コップカ―」「イットフォローズ」「ロスト・バケーション」です。

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