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'16年 私の特に好きだったアルバム

'16年もとうとう終わりに近づいていますねえ。そこで、記録代わりに1年で特に好きだったアルバムを25枚、挙げます。今年は好きな人の卒業も間近でそれどころじゃないのでちゃちゃっと行きますよ。


25位「O Corpo de Dentro」Lourenço Rebetez(WORLD)

ブラジリアン・ジャズのギタリスト、ロウレンソ・レペテス。1音1音から緊迫感、不穏さが妙に漲っているな…と思ってクレジットを確認したら、プロデュースがアート・リンゼイでした。納得!


第24位「Playback Philosophy」Krisztian Dobrocsi(DANCE)

仕事中によく聴いていました。こういうミニマルなハウスを聴いていると、とっても仕事に集中できるんです!一時期、ほぼ毎日聴いていたかも。 ただ、あまりに集中できて曲が耳に入ってこなくなるので、3曲目くらいから覚えてません。


第23位「We are KING」KING(R&B)

それぞれの曲の、メロディーメイクのセンスがお見事。それに加えて、3人のハーモニーが上質な織物のようで、たまりません。サマソニのステージで、観客に投げキッスのファンサービスをする姿は、キングというよりプリンセスでした。


第22位「VOICE」仙人掌(HIPHOP)

ザラザラした質感のトラックとスモーキーな仙人掌のフロウが絶妙にマッチした、期待通りの作品。アルバム内でのお気に入りのフレーズは、「俺が姿を消すのは、お前の部屋のクリネックスよりはやーい」です。何度聴き直しても、全く意味がわかりません。


第21位「Yes Lawd!」NxWorries(HIPHOP)

今年、八面六臂の活躍をみせたアーティストといえば、Anderson Paak.! 中でもこのコラボレーションアルバムはピカイチの出来だと思います。Mac MillerやDomo Genesis、ATCQのアルバムの参加曲はどれもよかった。2016年の音楽シーンMVPは、アンダーソンくんで決まり!


第20位「Aloha Got Soul」V.A(WORLD)

ハワイ生まれのソウルナンバーを集めたコンピレーション(…いきなり過去曲の寄せ集めアルバムで申し訳ない)。今年、何度もハワイに出掛けた小嶋陽菜さん。彼女のことを想い、写真集を眺めながら聴くと、自分も一緒にバカンスに出掛けたような気分になれます。大好きなあの娘の水着姿を眺めながら聴くのにうってつけ♥です。


19位「恋愛小説2~若葉のころ」原田知世(POP)

我らが知世ちゃんのカバーアルバム第2弾! 伊藤ゴロー×原田知世コンビが生み出す曲の良さは折り紙付きですが、今作は期待以上のものが聴けました。ただ、このツアーは前回までより会場のキャパシティが小さくて、私がチケットを取れなかったので、減点!


18位「CLOAK」JORDAN RAKEI(R&B)

ハイエイタス・カイヨーテと並べて語られるオーストラリアのネオソウルシンガーの作品。個人的には日本のバンドWONK(このデビューアルバムもよかった!)に聴き心地は似ていると思いました。ただWONKのボーカル、ケントくんはイケメンで悔しいのでランクインさせません!


17位「メロディーズ」蓮沼執太(POP)

私がもし秋元康なら、小嶋陽菜さんの卒業ソングは蓮沼執太に制作を依頼します。現在の彼の状態だと、本当にしょうもない曲で小嶋さんがAKB48から送り出されてしまうかもしれない。そんな危機感を抱いています。今、自分が秋元康でないことが心底、悔しい。ただ、蓮沼ソングは他の小嶋推しからは不評になる可能性もありますが。


第16位「Nihil Novi」Marcus Strickland's Twi-Life(JAZZ)

1曲目からラストまで、マーカスのいぶし銀なサックスにしびれました。近年のもはや飽和状態とも言える、HIPHOPやR&Bのビートを取り入れた「グラスパー以降のジャズ」。それに該当する括りの中の一作としては、これを一番愛聴していました。


第15位「D.A.N」D.A.N(DANCE)

今年の「GREENROOM」で見て、そのステージにもすっかり魅了されたDANの1stフルアルバム。低体温なサウンドと歌。「クール」という言葉が多用される現在のシーンを体現しているのは、チャラチャラした飴玉TOWNではなく、彼らのような気がします。


14位「Atrocity Exhibition」DANNY BROWN(HIPHOP)

問答無用でかっこいい。まさに最先端のヒップホップサウンドで、驚かされました。ただ、アクの強い作品なのも事実で、友人から「ヒップホップのおすすめを教えて」と言われても、これは選ばないと思います。


13位「Paraiso」Fernando Temporão(WORLD)

ブラジル産のポップス。メロディーよし、アレンジよしで、1枚を通して心地よい時間をくれる1枚でした。ジャケットの不気味なイラストから、もっととっつきにくい作風かと思いましたが、かなりポップだったので胸をなでおろしました。


12位「H.I.O.P」SOIA(R&B)

基本はネオソウル、エレクトロソウルなのですが、どこかエキゾチックな匂いが薫ってきます。それは、生まれが台湾、活動拠点がウィーンという、彼女の越境者らしいパーソナリティが関係しているのかもしれません。ちなみに、この作品を日本に届けてくれたのは、SWEET SOUL RECORD。雑誌「SWEET」に負けない、魅力的なレーベルです。


第11位「Freetown Sound」BLOOD ORANGE(R&B)

プリンスやマイケルなど、過去のブラックミュージックの懐かしい香りも漂わせつつ、新しさも感じさせる。今年の来日公演で、プリンスに対する憧れが如実に現れたヘタクソなダンスを見て、さらに好きになりました。


第10位「Wisdom of Elders」Shabaka and the Ancestors(JAZZ)

「UKからのカマシ・ワシントンへの回答」という触れ込みで宣伝されていたこちらの作品。確かに、今年聴いた新作のジャズ作品では、カマシ・ワシントンに似た、とびきりの"黒さ"を感じました。しかも、3枚組の「THE EPIC」より断然、短いのがいい。


第9位「Fantôme」宇多田ヒカル(POP)

ついに復活した宇多田ヒカル。先行で配信されていた楽曲を聴いていた段階では、そこまで期待していませんでした。しかし! とってもよかった! 「カバンは邪魔なだけ」という歌詞から、ビッチでないことも証明された宇多田、最KOHH!


第8位「★(Blackstar)」DAVID BOWIE

現代最高水準のスキルを持ったジャズミュージシャンを集めてデヴィッド・ボウイが作り上げた最新のジャズ、かつロック。時代がこの音楽に追いつくのに、あと何年かかるやら。ラストの「I Can't Give Everything Away」を聴くたびにこみ上げるものがあります。メリークリスマス、Mr.ロレンス。


第7位「Somewhere」C.O.S.A×KID FRESINO(HIPHOP)

今年最も歌詞を引用してツイートをしていたアルバム。特にお気に入りのフレーズは「俺はLike シナトラ。しかしフランクではない」ですね。大好きな作品ですが、結局フレシノがNYに立つ理由は最後まであやふやなまま1年が過ぎてしまいました。


第6位「Si Canto Enrere」Gemma Humet(WORLD)

'15年作品ですが、今年国内盤が出たのでこれを。今年、最も「歌そのもの」に感動した1枚。スペイン・カタルーニャのシンガーソングライターによる作品で、全曲、胸に沁みる! こんな素晴らしい歌を唄う彼女は88年生まれで、小嶋陽菜さん、大島優子さんと同じ。ゴールデン・エイジ!


第5位「SOUL EYES」Kandace Springs(JAZZ)

リリース当時より、秋冬になってから自分の中の評価がうなぎのぼりした作品。どこか温かみを感じられる音で、とっても優しい。思わずその人肌感に甘えたくなりました。この冬、恋人にしたいアルバムNo.1です。


第4位「Acorder」Frederico Heliodoro(WORLD)

ブラジルのジャズベーシストによるアルバム。ただ、楽曲はジャズというよりも、ポストロックに近い。メロディーが好きです。ブラジル人がサンバとボサノヴァばっかり聴いていると思ったら大間違い!


第3位「PEASTA」Campanella(HIPHOP)

RamzaとFree Babyroniaの手による、ミニマルでドリーミー、そして突き刺さるようなシャープなトラックがとにかくクール。大好きなフレーズは、「安い音楽を聴いて、高い服を着る」。どこかのオタクみたい!


第2位「Coloring Book」Chance The Rapper(HIPHOP)

チャンス・ザ・ラッパーは本当に素晴らしい。楽曲もさることながら、レコード会社に頼らずフリーダウンロードの形態でリリースを続ける、21世紀に生きるアーティストとしての姿勢が立派。そして何より、珍獣的なルックスがチャーミングで大好きです。萌え!


第1位「A Seat at the Table」Solange(R&B)

ミニマルでズレたビート。ピンと糸を張ったような"緊張感"と、極上のソファに身体を預けているような"リラックス感"が同居した、モダンなサウンド。姉ビヨンセのアルバムも秀作でしたが、私の好みは断然コチラ。これまでは姉の七光りのような雰囲気もあったソランジュ。しかし、今回はそのブランドなしでも十二分に通用する傑作。無名の新人アーティストのアルバムでも、各方面から高い評価を得たはずです。来年、もしビヨンセかソランジュ、どちらか片方だけ来日してくれるとしたら…。さすがにやっぱりビヨンセが見たいです。

今年は、R&B、HIPHOPなど、ブラックミュージックの分野での素晴らしいアルバムがたくさんたくさんリリースされて、大満足な1年!他にも、フランク・オーシャンやコモンなど、ランキング的には大好きなアルバムもありました。以上!

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