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ライブありがとうございました

 11月に弾き語りでライブを2本演らせていただきました。どちらも前座で、遠方からいらした演者がメインのイベントです。
 music bar Sugar Sugar様、エデン福岡様、しろペコ様、場所のご提供とオファーありがとうございました。
 髙本伸様、エデン店長様、PAありがとうございました。
 応援していただいた方、そして来ていただいた方、ありがとうございました。

休職スタートッッッ!!!からのライブ

 今年は日常が慌ただしく、と申しますかボロボロで、ライブは3本しか演れませんでした。我ながら鬼メンタルだと思っているのですが、そんな俺ですら「ちょっとそろそろ無理なんですけど〜」状態となり、9月頃より休職しています。

 そんな中思ったのですが「鬼メンタル」にもいくつか種類があるのではないかという事で、「ストレスを感じづらい」のか「ストレスを感じても残りづらい」のか「ストレスが蓄積し続けても心身が耐えうる限界値が高い」などです。素人の仮説ですが。
 俺は多分最後のヤツで、いくら総量が多めでも最大値まで溜まる前に減らす必要がある事に変わりはないのですよね。・・・あれ?もしかしてコレって鬼メンタルとは言わないのか・・・?

 それはさておき、デメリットは少なくないものの思い切って休職をスタートした甲斐もあり、最近はかなり体調が良いです。ライブも万全な状態で挑む事が出来ました。「体の不調箇所が少ない」って、こんなにも快適な事だったんだ・・・。

 結果はどうであったかと言えば素人丸出しであった訳ですが、今の自分の最大値です。陳腐な表現ではありますが精一杯やりました。
 お客さんは安くないチケット代を払い貴重な時間も遣って足を運んでくれる中、俺が差し出せるのはテクニカルな要素ではありません。下手なんで。生意気ながら申し上げますと、それでも俺が提供出来るものを提供したつもりではあります。ぬお〜!

 出させてもらったライブのチケット代は某人気ミュージシャンのチケット代と同額とまではいかなくとも下手したら少し安い程度の、決して安くはない額でありました。それを払ってもいただいて、自宅で映画を1本観終える事も可能な時間を費やしてもらう訳なので「来て良かった」と思ってもらいたいと毎度思っています。それ以上の何かを持ち帰ってもらえたなら最高ですし、多くの演者はそれを目指すのでしょう。プロだろうがアマだろうが演者は演者。俺なんかが言うのはアレですが。でも強くそう思うし、無論容易に達成出来るものではないのですが。
 また、「そんな事は当たり前」って話なんですが意外と解ってない、もしくは忘れてしまっている演者や関係者が多いのですよね。それってめちゃくちゃ乱暴だぞと思う訳ですが、あえてそう言った事を無視したコンセプトやスタイルのグループもあるでしょうしそれぞれの勝手ではあります。
 ここに書くのはその手のグループには当てはまらない内容でありますので予めご理解の上お付き合いください。予め「ゆるくやろうね!」的になコンセプトを掲げ済みのライブだったりパーティーにも全く当てはまらない内容ですし、そう言ったイベントは素敵です。

楽しい理由

 そもそも「プロでもプロを目指している訳でもないのになんでやってるの?」って話なんですが、ほとんどの人が「楽しいから」っすよね。そりゃそう。仕事でもないのに苦行ならやめればいいので当たり前過ぎますね。で、「何故楽しいか」「どう言った点が楽しいか」で意見が分かれる気がします。
 考えが異なる代表的な例が「カバー曲を演る人」と「オリジナル曲を演る人」の二者です。ここではあくまでこの二例。個人的に思う大きな括りでの二例。
 表明しておきたいのが「自分が楽しければOK!どちらかが悪いとかはないだろ!」という事です。それぞれがそれぞれの楽しさを追求するのは至極当然な事です。
 良し悪しではなく「プロでもないのに何故演るのか」とか「何で楽しいか」の話をさせてもらいたいと思います。

 カバーバンドをやっている知人が数名いますが一人は「趣味」と言い、一人は「お祭り」と言いました。(なんかいい答えだな〜)と思った次第であります。何となく。
 機材選びや個人練習、合同練習、本番でお客さんに観てもらう事から打ち上げまでトータルで「趣味」であろうし、お客さんと一緒に盛り上がる「祭り」。会場へ足を運ぶお客さんも納得した上でペイし、みんな幸せ。チケット代の発生しないウェブでの配信などもありますね。

 ただ、俺はお祭り文化が苦手だったりします。はっぴを着るのも神輿を担ぐのも、大きな掛け声を出すのも嫌です。ライブを観に行って「イエー!」とかはほぼ言わないし、クラブで踊ったりもしませんしまず行きません。ノったら首を振ったりはしますし拍手はします。「あいつノリ悪くね?」の視線が怖いので・・・。騒ぎゃしませんが楽しい時は自分の楽しみ方で楽しんでるんですよ。

 ライブではその演者が作った曲、ネタ、芝居を観に行きたい、そこにお金を払いたい「タイプ」です。なのでコピーバンドのオムニバスライブとかは楽しめないです。つまり彼らにとって俺は客ではないし、客になれません。繰り返しますが良し悪しではなく俺はそう言う「タイプ」です。

自分のはなし

 客の立場であった場合の話をさせてもらいました。では演者の立場であった場合の話なのですが、作詞作曲が好きで誰かの曲をカバーして披露する事は苦手です。全くしない訳ではないのですが英詞を勝手に日本語に変えたりします。丁寧に翻訳するでもなく。どなたかが作った曲を精密に再現したり、または自分なりアレンジして披露する事であまり楽しさを感じる事が出来ません。稚拙でもゼロから作る作業が楽しくて。(先人からの影響を受けている状態での作詞作曲なので正確にはゼロからではない、的な議論はここではナシで・・・)

 自分で歌詞を書いてコード進行を決め、歌メロを探す作業が好きだし、構成やギターのエフェクトなども自分で決定したり。間違いなく先人の影響を受け、コード進行なんて方々からパクりまくりな訳ですが思想やら想いをこれでもかと乗せて「オリジナル!!」と言い張ります。音楽理論などはほんっっっとにわからないのですが楽しいんですよね、コレが。楽しいポイントその1です。

 で、それらを人前で披露する訳であります。申し上げた通り、安くないチケット代を払い貴重な時間も遣って足を運んでくれたお客さんの前で。
 誤解を恐れずに申し上げると、下手糞がライブって結構恥ずかしい行為だと思っています。それでも「聴いて〜〜〜!!!」欲が勝るので演るんですが。そして演るからにはそんな事言っていたら各方面に失礼だし、いざお客さんを前にしたら脳内の「恥ずかしい」は抹消します。オラオラーーーッッッ!!!

演者とお客さん

 俺が勝手に思っている事なんですが、「客をナメてる演者」にはなりたくありません。コピーだろうがオリジナルだろうが。それは何も客にペコペコしろとか客の意見も取り入れろとかそう言う事では全くないです。俺なんかが言うのはアレですが演者と客はフェアであるべきだし、むしろ演者は客の提案に耳を貸す必要などないと思っています。演者が取り入れたい提案なら演者の好きにすれば良いだけで、妥協してニーズに合わせるのはビジネス界隈にお任せすべきです。ビジネスでやっていないならそんなストレス不必要!

 話が逸れてすみません。俺が思う「お客をナメてんな〜」は、何と申しますか、覚悟の無さだったり、想像力の欠如からくる言動と言うか・・・。

 例えばオリジナル曲を歌うならそこに歌詞があり、MCなんかしちゃうのであれば何かしら喋る訳です。ライブ後は歓談したりもするかもしれません。俺はその空間においては常に覚悟を持った行動をすべきだと思っています。

「あなためんどくさいですね」とよく言われます。

 どんなジャンルであれ、演者はその芸で人を傷付ける事があります。誰かを勇気付けた歌詞で違う誰かを落ち込ませる事だってあるし、思いもよらぬ人を悲しませたり。「ワクチン、あんなモンは毒だ!子供に打つなんてどうかしてる!」と声高らかに謳ったMCに歓声が上がる一方、仕事でボロボロになった心を癒しに足を運んだ医療従事者のお客さんを更に落ち込ませる事だってあります。お金払って落ち込む。
 申し上げたいのは、「なんて酷いMC!」「傷付く人がいるかも!」って事ではまっっったくありません。何言おうが自由。その人の持ち時間、ステージなんで。無論差別発言は論外ですが、思想の発表は自由なはず。
 ただ、覚悟も無く言っちゃって後から謝ったり、そもそも他者を傷付ける可能性すら想像していないのなら「客ナメんな!」と思います。お金と時間をかけてあなたのステージを選択したお客さんを傷付ける覚悟が有るか?って事です。

 「君、めんどくさいね」とよく言われます。


 どの程度覚悟を持って挑めているのか、俺自身わかりません。と言うのも覚悟なんて他者と比べづらい事ですし本来比べる事でもないのだろうし、ただ漠然と心掛ける事しか出来ない気がしています。
 嫌な予感がするのでこちらも書きたいのですが「覚悟を持って発信すれば許される」って事を申し上げていません。客が「許すor許さない」の話ではないんです。「あなたがやる事は相手を傷つける、場合によっては許してもらえない可能性を孕んでいますよ」って事です。文章が下手ですみません。

 一丁前な事をああでもないこうでもないと長々書いておりますが、プロとか有名とか関係なく音楽のエナジーは強烈で時に恐ろしくもありますから。俺はどうしても気にします。

 その上で、自分なりに確かな覚悟を持って、自分が発したい表現をわがままに受けてもらう。「聴いて〜〜〜!!!」っていう。発信。楽しいポイントその2です。

 キャッチしてもらえたら歓喜!ですがキャッチしてもらえるかどうかは全くの別問題。頼まれもしていないのにつくって、覚悟して、頂いて、わがままに演って、その上でお客さんに喜んでもらえた時は多幸感に包まれます。だからこそ、最高に嬉しいです。楽しいポイントその3。
 他人にとっては大それた事でも自分にとって「作詞作曲→ライブ」はかけがえのないもので、陳腐な言葉ではありますが生きている実感を得ることが出来ます。
 わかったような口を聞いて、都合の良い方向へ自分を正当化している要素も多分にあるとは自覚しているのですが・・・今のところの俺の正直な気持ちはこれらです。

やめられないんすよ〜

 お金が欲しくてやっている訳じゃないし、コストがかかってもやめられないし、ハタから見たら趣味っちゃあ趣味だしある種の祭りだよって言われればそうなのかもしれないけれど、主観的にはどちらの例えもしっくり来ないもんで・・・。いつまでやれるか想像もつきませんが、自分なりの覚悟を持ち続ける事が出来る限りこれを日常としていきたいと思っています。

 改めて、ライブを観に来てくれてありがとうございます。場を設けてくれて、協力、応援してくれてありがとうございます。これからもコツコツやっていきます。俺の周りはお客さんをナメたりしないあたたかい人達ばかりで、お客さんからは愛を感じ、本当に恵まれています。これからもどうぞよろしくお願いします。

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