メロンとペットボトル
稽古帰りのこと。
「今日はメロンが食べたくなる月だよ」
この暑い中そんなこと教えられたら誘惑に負けるじゃないですか。スーパーに寄って、お財布を確認して、結果、ただのクールダウンタイムとなりました。
あと誰ですか私の自転車のカゴに空のペットボトル入れたの。途中で忘れて普通に帰ってしまったけれど。
まったくこのお二方には頭が上がらないんだなあ。
さて許可は取っていませんが、現在稽古中のthe rat13-11稽古場日誌代わりに雑記を勝手にしたためたいと思います。書きたいから。そこには主観しかありません。
怒られたら、まあ。
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the rat13-11
キャスト総勢25名。全員集合まで道程はもう少しあるようで、プレ稽古のような段階です。
でもわたし、客席でも稽古場でもキコファンのこのわたくし、
この時間が、一番、すきです。
「感触」がキーワード。小栗さんがそんなことをつぶやいていましたが、あのキコ特有の感じを舞台に乗せるために、みんなでじっくり共有していく超重要な時間。
哲学とか、科学とか。人間の業を突き詰めて考えてゆくと、わたしはどうしても不安になります。すごく漠然とした、未知の。その感情と正面切って向き合わせてくれる時間。
なぜだか、全然怖くないのです。
たとえ5分前に世界が存在しなかったとしても。
小栗さんが、劇団員さんが、出演する役者さんが、みんなが大好きで、みんなに絶大な信頼を置いているから。
キコの作品を、知っているから。
旅をしよう。
って思います。
お客さまを乗せて旅ができる方舟を作るため。
お客さまと一緒に旅に出るため。
今回乗船してくださる方はどんな景色を観ることになるだろうか。
それはいま、小栗さんにしか、もしかしたら誰にも分かりません。
だからこそ、みんな全力です。
川船さんから始まり、飯智さんへとバトンが繋がれた「長台詞を一息で言う」チャレンジ、菅野さんが意地を見せて思わず拍手が生まれたり(主に小栗さんの)。
唐突にえりかさんがぶちこんだ果敢な台詞回しに佐藤さんのツッコミ(台本に書いてある)が冴え渡ったり。
小栗さんの解説を真面目に聞きすぎて、シーンを返したら「切なくなっちゃった...」と悲嘆に暮れた背中の太田さんも。
さて、2ヶ月後、どんな世界が観られるでしょうか。
それはもしかしたら、いつかあなたのすぐ傍にある物語かもしれません。
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キコ/qui-co. 11th study
『 the rat 13-11 』
9/13(木)~9/17(月・祝)@下北沢駅前劇場
今度のキコ/qui-co.は「二本立て同時上演」
「ラット13」の再演と続編にして新作「ラット11」!
詳細 http://www.qui-co.net/
ご予約 http://ticket.corich.jp/apply/93255/028/
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