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雪が見たいin 平湯温泉

岐阜市内でも時々雪が降る。
しかし積もることは滅多にない。

私はそのたびに雪が見たい、積もっている雪が見たいと思う北国生まれの人間だ。
あの白い雪に飛び込みたい、そんな願望が湧いてくる。

そこで街でポスターを目にした
高山にある平湯温泉にある滝のライトアップを見に行くことにした。
岐阜から高山市内までは大体2時間ぐらい、平湯温泉街まではそこからまた40分から50分だった。

高山市内、中心地にいっても雪は残っていなくてかなりショックを受けながらぽてぽて散策。

高山はとても歩きやすい古い街並みだった。
料理もおいしいし、きっと素材がおいしいし、水も美味しいのだと思う。
冬の高山はいい意味で観光客もぼちぼちで過ごしやすかった。

街で使われている家具や電気、陶芸品も地元の作家さんが作られたものを使用することが多いみたいで、
作り手がたくさんいる、自分たちでものづくりをして、直して、使う、そんな様子が見受けられました。

平井温泉の向かうと、ようやく雪が見えてきてテンション爆上がり。
冷やりと湿度のある空気、そこに温泉の鉄っぽい硫黄の香り、
そして雪が積もっている、これがとても大事です。
シャクシャクとしたパウダースノーの雪で、それを踏みしめながら20分ほど歩くと滝へ到着。

平湯温泉氷結まつり


氷結祭という名前ですが、実際は溶けてしまっていて、滝が流れていました。
それでもすごい美しかったです。
ツララを見るということ自体久々で、
キラキラしたツララたちが、とても美味しそうでした。
最後に雪の上でゴロゴロもして、すごい満たされた気持ちで帰りました。

この日は月も星もとても綺麗で、ライトアップ以上に
月が周りを照らし幻想的でした。

全てを覆い尽くして年に一度リセットしてくれるような雪の存在、それは私の絵にも影響しているように思います。
なんとなくですが、雪国生まれの作家さんは、そういう覆い隠すような絵が多いように昔から感じています。
これはきっと雪の全てを包んでくれる、冷たいけどあったかい存在によってだと思っています。

今は雪かきをしないいいとこどりな生活ですが、久々に雪が見れてとても幸せです。

温泉には入らず、とんぼ返りで帰宅しました。

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