自創作についてまとめてみることにした⑴『永久思考の囚人たち』

 タイトル通りです。
 noteを使うのが初めてなので、練習がてら、どうせ自分と物好きな友人たちしか見ないのだから。
 まずは、

『永久思考の囚人たち』

 登場人物は「紅蘭」「九科」「蓬莱」「京」の4人。と、大型犬が一頭。「スマイル」
 元ネタはSCP-3519「静かなる日々」。といっても、この話には財団もアノマリーも登場しない。
 ただ、とある日を境に生きている人間がいなくなってしまうだけ。世界人口のほとんどが死んでしまうだけ。
 登場人物たちが偶然出会えた4人組なのか、はたまた彼らしかこの地球に人間が残されていないのかはわからない。
 彼らが生き続ける理由はそれぞれ。死にたくないから、探し人がいるから、なんとなく。
 本当にその人は探さなくてはいけない人なのか。本当に私は歩かなくてはいけないのか。本当にその真実を知っていいのか。
 何がわかるのか、私にもまだわからない。

「紅蘭」
 性別は男性。数字を並べてもピンとこないだろうし、文章上ではあまり重要ではないため曖昧に表記するが、身長は高め、年齢は20代半ばから後半。暗い茶色の短髪、鋭い目つきは三白眼。表情は硬く、人を寄せ付けないオーラがあるように見える。
 自己中心的で自分が生きること、安全に生活できることに重点を置いているように見えるし本人もそう振舞っているが、警戒心の薄い「九科」や言動が幼い「京」を気にかけたり守ったりすることもある。「蓬莱」のことが嫌い。
 死体を燃やす旅に出る前は同性の恋人と二人暮らしをしており、酷い束縛にあっていた。自身の気持ちに応えずにただ自分の寂しさを紛らわせることしか考えていなかった恋人との生活に嫌気がさしていたが、嫌気がさしてしまう自分自身を許せずに苦しんでいた。
 自分の気持ちを隠しつつ相手に察してもらおう、察してもらうことができなかったら自分が悪いのだと卑下する元恋人と、引っ込み思案な性格の「蓬莱」が重なり、嫌悪しているようだ。
 世界が死んだ日の朝、目が覚めると恋人が姿を消しており、解放されたという考えの前に刷り込まれた探さねばという考えに支配され、彼を探し歩いている。彼が既に死んでいることも、当然頭にあるようだ。

「九科」
 性別は女性。身長は「紅蘭」より10㎝ほど低い。年齢は20代。赤茶の長髪で、アシンメトリーな前髪。無表情ではあるが、喜怒哀楽ははっきりしているため、ただ表情に出にくいタイプであるだけだと思われる。
 面倒見がよく、構われたがりの「京」の相手をしたり険悪な「紅蘭」と「蓬莱」の間に入ったり「スマイル」の世話をしたりする。
 ありとあらゆる記憶を失くした状態で病院のベッドで目を覚まし、世界が嫌に静まり返っていることに気付く。どうして自分は眠っていたのか、自分が眠っている間に世界に何があったのかを確認するために外へ出たところ、病院の駐車場で死体の山を燃やしている紅蘭と出会う。

「蓬莱」
 性別は男性。身長は「紅蘭」より15㎝ほど低い。年齢は10代後半から20歳程度。銀髪で少し長め。丸眼鏡をかけている。いつも眉を下げて困ったような表情をしている。また、ただ単に共に生活している面子が悪いせいか笑わずいつも人の表情を窺うようにしている。「京」のようにちょっかいをかけてくる年下は苦手なようだ。
 現実味のないこの世界の異変について、心当たりがある。真実を知るために鍵を握っているであろう自身の義兄である「綿口埜」を探している。探していると言っても、絶えなかったメッセージのやり取りが世界の命日を境に途絶えているので、当人が亡くなっている可能性は理解している。本当に求めているものは、兄の友人やその交友関係、その人物たちの記録。

「京」
 性別は女性。身長は「紅蘭」より20㎝ほど低い。年齢は10代後半。自然な茶髪のボブ。明るく、どこにでもいる女子高生。思考は大人びており、自分にできないことは素直に人に頼ることができる。
 その性格もあって、この世界に一人放り出されたと分かった瞬間から、すぐに自分が背中に隠れても大丈夫そうな他の人間を探し始めた。幸運にも、すぐに「紅蘭」という非常に頼もしい人間に出会うことができた。
 というのが「京」がこの世界に馴染むための設定である。
 彼女は『ARMADILLO』の登場人物である「鴇羽茜」。「鴇羽茜」の説明は、『ARMADILLO』を解説する際に持ち越すことにする。
 簡単に、この『永久思考の囚人たち』における彼女の立ち位置としては、他3人の<データ>がうまく記録できているかを観察する試験担当者となっている。

「スマイル」
 犬種はグレートピレニーズ。性別はオス。年齢は推定2歳。とても重たい。
 いつの間にか「九科」の後をついて歩いていた。
 元々は、『無題』の聡鳴の飼い犬である。

 一つ目の物語の解説はひとまずここまで。
 『永久思考の囚人たち』に限らず、自創作は全て何かしらで世界線が共通しているように設定しているため、作者自身も混乱しながら記述していることだけは忘れないでほしい。
 ただ最後にまとめるのであれば

『永久思考の囚人たち』の彼らはそこに生きている人間ではないということ。

 「京」こと「鴇羽茜」と、「蓬莱」の兄「綿口埜」は次回以降の自創作解説にも登場するので、是非頭の片隅で名前を憶えていてほしい。


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