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「ビジネスの世界で生き残るための現場の会計思考」読後レビュー①

どうも、Kudiiです。
読後レビュー第①弾
今回は「ビジネスの世界で生き残るための現場の会計思考」安本 隆晴 (著)
をレビューしていきたいと思います。


概要

*会計思考について、対話形式で解説している本です
売上総利益や営業利益などの基本的な会計用語の紹介に加え、
会計知識や会計的な考え方が不足していることによって生じる問題や疑問を取り上げ、それらを仕事にどう活かすかについても述べています。
*会計思考:儲かるために何を、どうやればいいのか、常に考えて動くこと

この本を読んだ理由

私は現在工場管理の仕事をしているのですが、経営資源(ヒト・物・カネ)の管理をする上で会計知識は切っても切り離せません。
本書を通じて会計の知識・考え方を身に着け
効率よく、会計思考で仕事を進めていきたいと考えたからです。

感想

ちょっとずつ、半年位かけて読みました。なのですべての記憶が残ってるわけではないですが・・(笑)
仕事をする上で、会計思考を持つことの大切さが書いてあり、理解することが出来ました。
なんとも、人に報告や説明等する際に会計思考を用いることでより説得力を増すことが出来、最適な意思決定を促すことが出来ると感じました。

少し印象に残っている分を引用します。

会計は、計算して勘定が合えば良いというだけではなく、「他人にそれを説明する」という広い意味を持っている

会計は、経営者やすべてのビジネスマンにとって
自らの行動や結果を振り返り、悪いところを改善し、
良いところを伸ばす最良の道具

本書ではPLやBS等の基本的な会計知識も紹介されており、
それらを用いることで自身や会社の評価を行うことが出来る、
評価を基に今後の計画を考えることが出来ることが理解できました。
今後結果の振り返りや今後の計画等の報告を行う際は、会計数字を絡めて行っていきたいと感じました。

1人でも社員を雇えばその人の生活を保証することになるわけで、諸々の経費を負担しなくては人を雇えない

年収640万円の社員は社長の立場から見ると約2倍の1250万円の人件費がかかっていて、粗利考えると自分の給料の6.5倍の年間売上高4170万円を稼ぎ出さないと640万円の価値はないということになる。

この文言も印象的でした。
自分の給料よりも多くの売り上げがあった場合、もっと給料を増やしてくれと言いたいところですが、額面年収以外にも会社の身からするといろいろかかっています。
健康保険料・厚生年金・労働保険料などの会社負担分、残業手当、通勤手当等の諸費用、家賃補助等の福利厚生費、退職年金掛け金、会社内での執務スペース家賃光熱費、パソコン等の電子機器の使用料・通信費、人材採用費、教育研修費、間接人件費(経営者や管理部門)
自分にかかっている費用の何倍(この本でいうと7倍以上)もの売上に貢献しなければならない意識が必要ですね。
私は管理部門で働いているので、何倍ものコスト削減または売上貢献のサポートをしていかなくてはなりません。

なぜノルマは利益ではなく売上なのか
実務上は売上高の方が営業目標に向いている。利益を営業目標にすると、いちいち売上高から売上原価と販管費を差し引いて営業利益を算出しなければならない。
やだ、営業担当者は会計思考をして売上高を意識しながらも原価や販管費を同時に考えて行動するべき

その通りだと感じました。売り上げをノルマにすると値引きを頻繁に行うようになり利益が出ない、そうならないためにも原価や販管費・営業利益も意識して売上ノルマを達成しなくてはならないということですね。

会社は、経営理念や目標を共有する仲間=社員から構成される組織
会社の年間予算が組まれたら、各拠点や各部課では、それぞれ振り分けられた予算の達成に邁進することになる。社員が予算に対して、会社から一方的に押し付けられた目標であるという意識では、達成するのは難しいだろう。経営者や幹部はなぜその数字になったかをしっかり説明し、達成できるかどうかは現場にかかっているということをみんなで共有し、一丸となって目標に向かっていくことが理想

会社は経営理念や目標を共有する仲間..これは刺さりますね。経営者側も現場サイドと予算の数値に乖離がある場合、なぜこの目標にしたかという説明をしっかり行い、従業員みんなで一丸となって目標へ向かって取り組む必要がありますね。

黒字倒産
商品が売れても、即座に入ってこない売掛金の場合、現金が減るだけ・・
BSの負債に返済金がある場合、返せなくて黒字倒産なんてことも・・

黒字倒産の説明なんかもありました。
BSの基本的な見方・用語の解説があり、そのあとに黒字倒産の説明があったので内容がスッと入ってきました。利益はあっても、現金化できていない売掛金の場合は、返済しなければいけないお金はそこからは返済できないですね。
BSは普段目にする機会が少なかったので今一度理解できました。純資産が多い会社は、自分自身で利益をためてきたわけで、財政状態は安泰であると。

安易に人を増やしてはいけない
会計視点で考えると、社員は給料の4倍以上稼がないといけない
給料を支払う側からみると、人件費は給料総額の2倍かかっている
確かに足りないのであれば増員すべきですが、今現在の仕事のやり方が本当に合理的であるのかどうか、ムダがないかどうか、まず現状を調査分析したうえで判断
一番忙しい業務レベルに合わせて人を採用すると、忙しい瞬間だけは売上高と人件費はうまく釣り合って利益が出ているかもしれないが、それ以外の時には赤字の状態が続く。
人件費を変動費化するのが、損益構造上の理想の姿
つまり、パートタイムやアルバイトを採用する。

人が足りなければすぐに人を増やす、となる前に、考えてみる必要がある。
人件費を変動費化するのが理想の姿と書いてありました。

以上、レビューでした

自分用のメモ残しが目的ですが、皆さんが参考になることが合ったら幸いです。

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