らいねんのことをいえばくだけねこがわらう
らいねんのことをいえばくだけねこがわらう
どんな得意技でも良いことに使えば吉だというたとえ
*稲村さんの解説*
ある日「盗み」が得意だった泥棒の男が改心して盗みをやめ、人生をまた1からやり直そうと思い立ちました。でもその男は得意の「盗み」をせず「来年は一体どうやって生きていけばいいのか」と悩んでいました。だがその男はたいそう憎まれていたので、誰に相談しても話を聞いてもらえません。もう誰も助けてくれないのかと途方に暮れていました。
そして最後の最後、とうとう話を聞いても全く役に立たなさそうなくだけねこに相談するのでした。するとくだけねこは「だいじょうぶにゃのさ!らいねんのねこふぇすにきておいらみたいにみんなのはぁとをぬすむのにゃ!」と言って笑ったのでした。男は「そうか!」と一念発起して「物」ではなく「人の心」を奪うような人間になろうと思ったのでした。
<本来の使い方>
来年のことを言えば鬼が笑う
明日のことすらわからないのに、来年のことを憂いでいたら鬼でさえ笑ってしまう。あれこれ悩んでも仕方ないというたとえ
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