イシバシ

いしばしをたたくくだけねこ

いしばしをたたくくだけねこ

なぜかみんなが集まって一緒に楽しむことのたとえ

*稲村さんの解説*
ある日、くだけねこはにゃんにゃんのお遣いで川を越えて隣町へ向かうことになりました。その川には頑丈な石の橋がかかっており、壊れることはありません。それでもくだけねこは思い出しました「そうにゃ!いしばしはたたいてわたるにゃ。」

そして橋に座り込んでカンカンカンとバチを振り上げて石橋を叩いていると、そこに隣町から見知らぬ仔牛くんもやってきて、リズムに合わせてカランコロンと首にかけたベルを鳴らし始めるではありませんか。するとそこにクリスマスを前にしたトナカイさんもやってきて、鈴をシャンシャンシャンと掻き鳴らしたかと思えば、どこからともなく小鳥くんたちもやってきて音楽に合わせてピヨーロピヨピヨーロと歌い始めました。さらにぞろぞろとみんなが集まってきて、いつの間にか「橋の上の音楽会」が開かれるのでした。

夢中になったくだけねこは「らいねんのねこふぇすにみんなででるにゃ」と言ってとても楽しくなりました。そしてお遣いのことをすっかり忘れてしまったくだけねこは、後でにゃんにゃんにたっぷりと叱られるのでした。

*本来の使い方*
石橋を叩いて渡る
用心の上に用心を重ねて物事を行うこと


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