「私はヨーコ JAL17期生」
普通、ヒコーキに乗るときは予約をする。
しかしお仕事が忙しく、予約もままならず、時間に余裕ができてから大急ぎで空港に駆けつけ「ニューヨーク行き、一番早いのに乗りたいんですけど」とパスポートを提示しながらカウンターで叫び、運よく乗れた客のことを、業界では「go-show」と呼んでいる。
予約なしに乗る客だ。
これに対して「no-show」は、予約したのにすっぽかした客だ。
「go-show」「no-show」はホテル業界でも使われているので、おそらく旅行関係の企業では一般的な通称なんだろう。
乗客名簿が地上職員から乗務員に渡されるのは出発の準備をしている機内でだから、客が予約してから乗ってくるのかそうでないのかは分からない。
しかしごくごくたまには、機内食の準備が間に合わなくて、搭乗が始まってから、「これ、go-show分だから」と違うメニューを渡されたりすると、内容が違うこともあり、CAとしてはかなり気を使う。
60年前のことであり、今はどうしてるんだろうと、ふと、気になりました。
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