気の合うAI、合わないAI
妖怪物語の書き出し
正気でいるのもたいへんだ。
他人の気を食う邪気がそばにいることがあるからだ。
喜怒哀楽
ある時、楽を装って人の怒りを引き出し食うケチな邪気がいた。
俺は腹にすえかねて其奴を懲らしめてやったのだが逆にその気持ちこそが邪気の大好物だったのだ。
術中にはまってしまった。
すんでのところで九字を切って最悪の事態を逃れたもののゆとりの気持ちに切り傷が残った。
俺はその治療と邪気のやつを成敗するためにどうしたらいいか考えた。
要するに邪気が他人の気を喰えなくしてしまえばいいのだ。
続く…