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お嬢様は執事である俺がずっと昔から好きなのを知らない

俺はあるお嬢様の執事をやっている

お嬢様の名前は山下美月様

俺の先祖はずっと昔から山下家に仕えていてそれで俺も美月様に仕えている

美月様と俺は同い年で生まれた時からずっと一緒だ

そして俺はそんな美月様に恋をしている

絶対叶わない恋なのは知っている

仕えてるだけで幸せだと思っている

そして最近美月様が変なのだ

最近俺にスキンシップをより一層取るようになっている

まぁ昔からわがままなところはあったので慣れてると言えば慣れてる

だが好きなので思いが溢れないように気をつけている

例えば朝起きた後に俺が抱きしめないとダメと言われたり、学校へ行く時は手を繋がないといけないとか、他にもご飯は食べさせてないといけないとも言われている

そんなこと考えていると美月様を起こす時間になり部屋に向かう

部屋に入る前にドアをノックして一声かける


〇:美月お嬢様、おはようございます〇〇です、起きてるでしょうか

反応がない寝てるのだろう

まぁ起きてても反応されないのだが

〇:では失礼します

ドアを開け部屋に入る

するとまだ美月様は眠っていた

とりあえずカーテンを開ける

〇:美月様、美月様!

美:うーん……

なかなか起きない……

いや……起きてるかも……

仕方ない、確認するか

〇:……美月様が今起きてくれたらこの前言ってた駅前のパフェを一緒に行こうかなと思っていたのですが……

俺がそう言った瞬間美月様は体をすぐに起き上がらせた

美:起きたよ!!

〇:起きてましたね、おはようございます美月様

美:あっ!〇〇私にカマかけたのね!

〇:かけてはいないです、美月様にかけるなんて失礼なことはしないです、ただ確認するため言ったのです

美:へぇ……本当?

〇:はい

美:まぁいいや!ほら!

美月様が手を広げる

〇:……はい

仕方ない……

俺は美月様を抱きしめた

美:あー幸せ……

美月様が耳元で囁く

〇:……はい、終わりです

俺はこのままだと思い1歩2歩と下がる

美:ぶぅ……まぁいいや仕方ない!じゃ着替えるから先に行ってて!

〇:かしこまりました

美:絶対見ちゃダメだからね!絶対だからね!

ニヤニヤしながら美月様が言う

俺は言われた通り部屋を出た



少しすると美月様がやってくる

ご主人様と奥様は仕事で朝はいない

なので朝食は美月様と俺で取る

本当は執事や召使いなどは別に食べるのだが美月様のお願いで俺だけ一緒に食べることになった


美:もぅ!なんで見てくれなかったの!!

〇:いや、お嬢様が見るなと……いつも言ってるじゃないですか

美:だから!そういうのは見て!ってことなの!

頬をふくらませる美月様

〇:私は執事ですのでそんな失礼なことはできませんよ、さぁ朝食の時間です、食べましょう

美:むぅ……仕方ない食べる、食べさせて!

それから俺は自分の朝食を食べながら美月様に朝食を食べさせた



美:あーお腹いっぱい!!〇〇が食べさせたおかげで美味しかったよ!

〇:そう言っていただけると嬉しいです、ですが料理人のおかけですよ

美:確かにそうだけど、私は〇〇が食べさせてくれたおかけでより美味しくなったって思ったの!

美月様が人差し指を俺の顔に指しながら言った

〇:そうですか、ありがとうございます

美:ふふふ、よし!じゃ学校行こ!

〇:かしこまりました

美月様が部屋に行きバックを持ってくる

俺は美月様が戻ってくるまでに急いで着替えて支度をする



〇:よし、準備完了

美:あっ!〇〇!準備早いね

〇:美月様をお待たせすることはできませんから

美:ふふっかっこいい〜

俺をいじるように言う

〇:ありがとうございます

美:じゃ行こっか!

〇:はい

家のドアを開け外に出る

家の門を出たあと美月様が俺に手を伸ばしてニコッと笑顔を向けてくる

俺は1度軽いお辞儀をして美月様の手を握り返して学校へ向かった





私の名前は山下美月

山下グループの山下家の一人娘である

私には執事がいる

名前は〇〇〇〇

幼い頃からずっと一緒でいつも私に優しい

そんな彼をいつの間にか……好きになっていた

叶わない恋かもしれない

でも好きなんだ仕方ない

周りの友達にこの話をしてもみんなお金持ちだから執事とかはいるけど年が離れたりしていて恋愛対象とかには見れないらしい

だから共感はされたことない

逆に〇〇とデートさせてくれとかは言われる

まぁ全部断ってるけど

例え結婚できなかったとしてもそれでも私が認める女性が来るまでは付き合わせないんだから

そう今はいないから

だから私は〇〇に最近スキンシップを多くしている

付き合えなかったとしても私と〇〇の関係性は主人と執事だから断ることは出来ない

それをいいことに私はやっている

良くない事だって知っているがでもそうしないと思いが爆発しそうなのだ

もし〇〇に言われたら辞めるつもりではある

だからその時まではガンガン行こうと思っている

そんなことを授業中に考えているといつのまにか1日が終わった

めんどくさい学校を乗り切り家に帰ってきた

私たちが玄関に入るとお父様とお母様がいた


美母:おかえりなさい美月

美父:おかえり、待っていたよ美月

美:お父様、お母様、ただいま戻りました

美父:話がある、着替え終わったら来なさい

美:かしこまりました

美母:〇〇も来なさい

〇:かしこまりました

お父様の雰囲気でわかった

多分婚約者が決まったのだろう

あーあ……

決まっちゃったか……

隣にいる〇〇を見つめる

私は〇〇のことが好きなのにな……

そう心の中で呟く

私はそれから自分の部屋に戻りお父様とお母様がいるリビングへ急いだ



美:申し訳ありませんお待たせいたしました

私が行くと既に〇〇が正装に着替えて立っていた

お父様とお母様が並んで座っている

美父:美月も座りなさい

私はお父様に言われた通り席に着く

〇〇は私の隣でたっている

美父:今日話す話は1つだ

美:……はい

美父:何となくわかってるかもしれないが婚約者が決まった

美:……そうですか!それは嬉しいです!

美父:そうか、嬉しいか!

美:お名前はなんというのでしょうか?

美父:おぉ気になるか、名前は皇天馬くんという名前だ

美:天馬様……

皇グループと言えば日本でトップクラスのグループである

その一人息子だったはず

なんでも出来て本当に完璧と聞いたことがある

うちの山下家としても同じレベルのグループの相手を見つけられて良かったという感じだろう

年齢も私と同じだったはず……


美母:写真もあるんですよ、ほらイケメンでしょ?しかも女性にお優しいという話も聞くわ、美月良かったわね

写真を見ると確かにイケメンだが〇〇の方が私にはイケメンに見えた

美:そうですね、私も嬉しいです

美母:そうよね!

美父:うんうん、美月も嬉しそうで良かった

お父様とお母様が笑う

私はふと〇〇の顔を見た

すると〇〇は俯いていた

そんな顔されたらちょっと好きなのかなって期待しちゃうじゃん……


美父:それで早速で申し訳ないが来週の土曜日天馬くんと会ってもらえないか

美:っ……私も早くお会いしたいと思いました

私は来週!と驚いたが会わないという選択肢は無いのですぐに返事をした

美父:そうかそうか!

美母:これは私と貴方様のようなラブラブな夫婦になるかもしれませんね

美父:ふふ、そうかもしれないな

2人が仲良く笑う

確かに2人は仲がいい

でも私が好きな人は〇〇

天馬様が例えどんなにいい人でも私は〇〇より好きになるとは思わなかった

そんなことを思いながら時が進み婚約者の天馬様とお会いする日になった





美:〇〇、準備はできてる?

〇:……はい

とうとう今日美月様が婚約者の天馬様とお会いする

写真で見ただけでわかった

この人はいい人だと

美月様もすぐに好きになられるだろう

行きたくない……

そんな気持ちを芽生えてしまった

だがダメだ

俺の仕事は美月様に仕えること

だから美月様が幸せになる姿を目の前で見れるだけでも幸せだと思うことにした

そして美月様と俺は天馬様とお会いする場所についた



〇:そろそろ来られると思われます

美:そう、ねぇ〇〇

〇:はいなんでしょうか……

美:私がもし天馬様と結婚したくないって言ったらどうする?

〇:……え?

美:ふふっ……冗談

ニコッと笑う美月様

だがいつもとは違くどこか悲しそうな顔で笑った

俺は急な質問にえ?としかいえなかった

もし……今全力でお守りしますと言ったらなんて美月様は返したのだろう……

もしかしたら……

なんて思ってしまう

俺の事を好きなわけないのに……

そんなことを思っていると天馬様やってくる


天:どうも初めまして皇天馬です、よろしくお願いします

美:初めまして山下美月と申します

天:美月さんなんて美しいんだ……

美:……ありがとうございます

天:で隣にいるのが執事ですか?

美:はい、執事の〇〇です

〇:初めまして美月様に仕えさせていただいております、〇〇です

天:〇〇さん、これから僕と美月さんは結婚する、あなたにもお世話になると思います、よろしくお願いします

〇:そんな!天馬様にそう言っていただけるなんて光栄です、私の方こそよろしくお願いいたします

天:素晴らしい執事ですね

美:えぇ!私の〇〇は世界一の執事ですから!

天:それはそれは美月様にそう言わせる〇〇さんはすごいな

〇:いえいえ、そんなことありません

美:そこはそうって言っとけばいいのよ

天:お2人は仲がいいですね

美:えっ!いや……そんなことないですよ?ね!普通よね?

〇:あ!はい、普通です

天:ではお二方の普通がおかしいんだと思いますよ

少し笑いながら天馬様が言った

美月様と俺は恥ずかしくなり俯いた

そして天馬様の案内で今日お店へ向かった



食事をとりながら美月様と天馬様が話をする

俺は美月様の隣で立って話を聞く

色んな話をしてお二方とも楽しく話していた

そして食事を終えてからもお二方は話を続ける


天:ははっいやー美月さんとは話しが合いそうです

美:私もそう思います

天:だけど美月さんと〇〇くんの方が良さそうだ

美:……え!?

〇:……っ!?

俺は突然の天馬様の発言に驚く

天:美月さんとお話してわかったよ、私なんかが美月さんと結婚するのは申し訳ない……本当に愛し合ってる2人が結婚すべきだ、だからすいませんが今回の婚約の話はなしとして欲しい……2人が幸せになることを祈るよ

美:て…天馬様、私失礼なこと言ってしまいましたか?でしたらお詫びいたします、ですから!

天:ですから今私が言ったことが全てです、美月さんは魅力的で素敵だなと思いました、でも1番あなたが生き生きしたのは〇〇くんの話をした時だった、それが全てだと私は思ったのでこの話はなかったことにして欲しいと思ったのです、大丈夫私が上手いことやりますから、では

天馬様はそう言って行ってしまった

美月様も俺も何が起こったのか理解ができてなかった……

だってあの言い方だと美月様は俺のことが好きってことになる……

そんなのありえない……

それにもしありえないが好きだとしても俺は執事、美月様はお嬢様である

付き合うことはもちろん結婚なんて尚更だ

そんなことを考えながらとりあえず美月様と俺はお店を出て少し歩いた

すると美月様から話始める



美:……ねぇ〇〇

〇:……はい

美:〇〇は私の事好きなの?

〇:はい!?あっ!申し訳ありません、驚いてしまって……

美:いいわよ、でも答えて?好きなの?

〇:……

俺は答えるべきか悩む……

だがここで嘘をついたらダメな気がした

これが思いを伝える最後のチャンスだと

俺は覚悟を決め話始める


〇:……はい、好きです、ずっと昔から美月様のことだけを想って生きてきました

俺が思いを伝えると美月様が驚く

美:……そうだったのね

〇:……はい

美:……実はね、私もなの

〇:え!?

美:私も〇〇のことが好きなの、ずっと昔から……最初は天馬様と結婚しようと思った、でも天馬様があー言ってくださって決めたの、例え主人と執事の関係性だろうが私と〇〇が好きで想いあってるならそれでいいじゃないかって!

美月様は目を真っ直ぐ見つめて想いを伝えてくれる

美:だからね!〇〇!私と付き合って!お父様とお母様が何言ったも構わない!私は〇〇のことが好き!いや大好きなの!

美月様の真っ直ぐな想いを聞いて断れるはずがない

〇:……かしこまりました、私も美月様のことが大好きです、ですのでその思い受け取らせていただきます

美:もぅ!堅苦しい!ふふっ

〇:そうですかね?ははっ

2人とも笑ってしまう

今世界で1番幸せだと感じているそう思えるぐらい幸せだと心の底から思えた

例えこれから何があろうともどうにかなるそう思えた

美月様と俺は一緒に帰る

もちろん手を繋ぎながら



家に帰るとご主人様と奥様がいた

最初は怒られると思っていたがご主人様が言った言葉は違った

ご主人様はやっと2人とも素直になったなと言ったのだ

なんとご主人様と奥様は美月様と俺が想いあってることに気づいたおり、早くくっついてもらいたく天馬様に力を借りさせてもらっていたらしい

天馬様は話を聞いたらすぐに了承してくださったみたいだ

なんて素晴らしい方なんだろう……

同時に申し訳ないという気持ちでいっぱいになった

今度会うことがあればもう一度感謝を伝えよう

それからは話はどんどん進んでいき美月様と俺は婚約者という関係となった

だが俺の頼みで今も執事として仕えさせてもらっている

俺が使えるのを辞める時は結婚する時だ

執事としての仕事と学業とそして山下家を継ぐための勉強を何とか両立させ、高校を卒業後山下グループに入社した



そして数年後、みんなからの支持も得て社長になることになった

社長になり美月と結婚をした

同時に仕えることを終えた

結婚した今は美月と呼び捨てをしているが今でも様をつけないで呼ぶのは違和感を感じる時がある

そして結婚式の時に天馬様とお会いすることが出来た

2人でお礼を伝えると天馬様は気にしなくていいよと優しく接してくださった

俺も天馬様のような社長にならないといけないと感じた

そして、俺は山下グループの社長を数十年と務め世界でも有名なグループへと導いた

その間に2人の子供が生まれた

子供が大きくなり子供に後を継がせ今は美月と俺で2人で仲良く楽しく暮らしている






妄ツイ読んでくださりありがとうございます!
今回は山で書きました!!
山でお嬢様系書いてみたかったのですが上手くかけましたかね?
ちょっと心配です笑
皆さんが面白いと思っていただけると嬉しいです
3期生8年目
朝ドラや色んなドラマに出て活躍をして乃木坂の顔として頑張ってくれてる山
本当にありがとう感謝しかないです
あなたのおかげで乃木坂を知り好きになった人は数知らずですしょう
乃木坂に入ってくれて本当にありがとう
これからもあなたの活躍をお祈りします
応援ももちろんさせていただきますのでよろしくお願いします!
マシュマロなどに感想などお待ちしております!
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