見出し画像

俺の妹を溺愛しすぎてやばい幼馴染

〇:ふぁ…眠い

朝リビングへ向かうために階段をおりる

リビングのドアへ向かおうとすると階段の方からドタドタと勢いある足音が響く



お兄ちゃーん!助けてー!!



妹の声が聞こえ振り向くと妹の彩とその後ろに幼馴染の一ノ瀬美空がいた

一:彩ー!!

〇:ちょ待て、美空今日もいつの間に来てたのかよ

一:何よ、別にいいでしょ?〇〇邪魔すると言うの?

〇:別にいいってまぁいいけどさ、まぁ彩が嫌がってるからな

俺は彩の前に立ち美空と彩の間の壁となった

一:むぅ……

彩:お兄ちゃん!ありがとう!

〇:妹を守るのがお兄ちゃんの仕事だ

彩:お兄ちゃん!大好き!!

彩が俺に抱きついてくる

一:あぁ!!〇〇ずるい!!彩!私にもさぁ!さぁ!

〇:美空……

一:何よ?

〇:……今美空やばいぞ?

一:何がやばいのよ!

〇:……全部

俺がそういうと彩も一緒に頷く

一:そんなことない!

〇:自信満々にそう言える美空がすげぇよ

一:だって私彩を産んだ記憶があるから!

〇:いやねぇーだろ、あるのはこの世で1人母さんだけだわ

一:あるもん!

〇:はいはい、わかったよ、あるんだな俺と彩ご飯食べるからちょっと待っとけ、学校一緒に行くんだろ?

一:むぅ……

軽くながされたことに少し不満があるようだ

そして頷いた

リビングに3人で行く



母さんは朝仕事でいないので冷蔵庫にあった昨日の夕飯の残りを温めて食べる

食べ終わって俺は支度するために1度自分の部屋に戻る

彩も中学へ行かないといけないので支度をし始める

美空は彩にしつこく話しかけていたがずっと無視されて落ち込んでいた



〇:美空行くぞ

一:……

〇:落ち込みすぎだって

一:だって……

〇:美空が色々やりすぎてるんだよ、少しでもいいからそういうの無くせばいいと思うぞ

一:仕方ないじゃん、彩が可愛いんだもん!!

〇:そういうところを直せって言ってるんだよ

一:無理!!

美空は迷うことなく断言した

俺はある意味すげぇなと思った

そして彩より少し先に俺と美空は家から出た



一:彩大丈夫かな……

〇:大丈夫だよ、友達と一緒にいつも行ってるし

一:いいなぁ!!私も行きたい!!

〇:美空は高校だ

一:嫌だぁ!勉強したくない!!彩に会いたいー!

美空は自分の思いを大声で言った

行きたくないと言い始めた美空を学校へ連れていった



クラスに着くと瑛紗と桜が話しかけてきた

瑛:〇〇と美空おはよう!!

桜:おはようー!2人とも!

〇:よ!おはよう

一:……おはよう

桜:何かあったの?

瑛:どうせ〇〇の妹ちゃんの彩ちゃんでしょ?

〇:正解だ、今日も彩に無視され続けてな

瑛:仕方ないよあんなにしつこくされたら誰でも嫌がるよ、しかも中学生なら思春期じゃん

〇:まぁな

一:別にいいじゃん!

桜:でも美空がやられたら嫌がりそうだよね

瑛:確かに!

一:うっそれは……

〇:少しでも気持ちがわかるならあんなにしつこくするのはやめてやれ

一:むぅ……わかったよ

〇:おっ!やっとわかったか!

瑛:これで彩ちゃんとも仲良くなれるかもね

桜:じゃ今までのこと謝ったりしたら仲良くなる第1歩になるかもよ!

〇:おっ!確かに!

一:そうかな?

瑛:いいと思うよ!

一:そっか……わかった!

美空は元気よく返事をした

すると先生がやってくる

みんな席に座り授業が始まる

そして時間が進んでいき下校時間になった






私は幼馴染の〇〇の妹である彩を溺愛している

でもみんなに言われて少し彩のことを考えた

それでこれからは彩が嫌がることはしないと決めた

今日はまず仲良くなる1歩として謝りに行くことになった

放課後になり〇〇と一緒に〇〇の家へ行く


一:〇〇、大丈夫だよね……

〇:何急に緊張してるんだよ

一:だって誤って許したくないとか言われたら嫌じゃん……

〇:まぁ確かにな……でも彩はそんな事言わないと思うぞ

一:なんで?

〇:なんだかんだ彩だって本気で美空を嫌ってるわけじゃないと思うからな

一:そうかな……

〇:おう俺を信じろ

一:……わかった、〇〇を信じる!

〇:おう!

私と〇〇は一緒に家に入った

彩はまだ帰ってきてないようだ

少し待つと彩が帰ってきてリビングへやってくる



〇:あっ彩おかえり

彩:お兄ちゃん!ただいま!!あっ

彩が私に気づいて1歩下がる

〇:彩、今日は美空が彩に話があるみたいなんだ、ちょっといいか?

彩:まぁ……お兄ちゃんがそういうなら……

〇:じゃ俺は一旦部屋に戻るからここで話せよ

一:え、言っちゃうの?

彩:そうだよ居てよ……

〇:俺がいても意味ないだろ?

一:まぁ確かに

彩:……

〇:彩、大丈夫、もし嫌になったら俺を呼べいいな?

彩:……わかった

〇〇はリビングから居なくなり私と彩の2人だけになった

一:彩、話したいことがあるの……

彩:……何

一:あのね……今までの事を許して欲しいとは言わない……ただね、彩謝りたいと思ったの

彩:え?

一:今まで本当にごめんなさい、彩のことを考えずやってしまっていた、本当にごめんなさい

私が頭を下げる

彩:……わかった、いいよ

一:えっ!

彩:美空の言葉を聞いて嘘をついてるようには見えなかった、だからいいよ!

彩がニコッと笑う

一:彩ー!ありがとう!!

私は嬉しくて手を広げて彩を抱きしめる

彩:もぅ……今回だけだよ?

彩も恥ずかしそうだけど抱き締め返してくれた



彩:美空ってさ!この服とかどう思う?

私と彩は少し抱きしめあった後ソファーに座り色んな話をしている

今は彩がいつも読んでいるファッション雑誌を見ながら話している

一:可愛いじゃん!!

彩:だよね!!

一:彩に似合いそうだよ!

彩:そうかな?ありがとう!

一:買ってあげようか?

彩:えっ!いいの!?

一:うん!絶対彩似合うもん!!

彩:やったー!!ありがとう!!

ニコニコと彩が笑顔になる

するとリビングのドアが開いて〇〇がやってくる

〇:おっ、2人とも仲良くなったみたいだな

彩:あっ!お兄ちゃん!

一:〇〇!うん!仲良くなれたよ!

〇:よかったよかった

彩:ねぇ!美空がね!これ買ってくれるって!!

〇:えっ、いいのか?

一:うん!!彩似合いそうだからさ

〇:ありがとうな

一:ううん!大丈夫だよ!

〇:彩もありがとうって言ったか?

彩:うん!

一:あっ、そろそろ時間だから帰るね

〇:そうか

彩:じゃあね!美空!!

一:うん!バイバイ!彩!!

私は〇〇と彩に別れを伝え家に帰った



それから私と彩はどんどん仲良くなり服も買ってあげてそれを着て出かけたりした

今日も学校帰り〇〇の家で彩と話していた

彩:ねぇねぇ!そういえばさ!美空ってお兄ちゃんのことどう思ってるの?

一:え?どういうこと?

彩:好きとかじゃないのかなーって!!

一:えっえぇ!!す…好き?えーと……好きって恋してるってこと?

彩:そんなに驚かなくてもいいじゃん、そういうこと

一:うーん……分からない、でどうして急に聞いてきたの?

彩:いや、ふと思ってさ!美空とお兄ちゃんが結婚って私的にも嬉しいなぁーって!

彩がニコッと笑う

あぁ可愛い……

私彩が喜ぶなら〇〇と結婚してもいいかも……

彩:あっ!でもちゃんと美空がお兄ちゃんのこと好きだって分からないとダメだからね!2人が幸せじゃないといけないと思うからさ!

なんて出来た子なの!

彩:あっ、でもさ、分からないってことは……1回チェックしてもいい?

一:何を?

彩:えーとね

彩がスマホをいじる

すると画面を見せてくる

彩:ここにある質問を答えてって!それで好きな人が分かるから!

私は彩に言われた通りスマホを受け取り質問に答えた

えーと……もし、自分以外の女性と仲良く歩いている姿を見て心がモヤモヤする人の名前を書いてください?

うーん……誰だろう……

一人一人思い浮かべていく

〇〇の顔を浮かべた時に心がぎゅっとなった


一:〇〇かな……

どんどん出てくる質問で〇〇ばかりが私の答えになっていく

そして全て質問を答え終わった

あと結果が出てきてあなたの好きな人は……〇〇〇〇です

とそこに間違いなく書かれていた


一:え…嘘……

彩:やっぱり!美空は気づいてなかっただけでお兄ちゃんのこと好きだったんだよ!

一:全然分からなかった……なんでわかったの?

彩:好きか聞かれてあんな驚けばそれは好きだって言ってるもんだよ

一:そ…そうかな……

彩にバレるぐらい私は〇〇のことが好きなんだと分かって顔が熱くなる

多分気づかないうちに好きになってたんだろう……

そんな話をしていると玄関から音が聞こえる

〇〇だ

やばい……今顔見られたらどんな顔すればいいのか分からない……

顔がどんどん熱くなっていくのが自分でもわかる


彩:ね!美空!行ってきな!!

一:えっ!無理だよ!!

彩:行けるって!お兄ちゃんだって美空みたいに気持ちに気づいてないんだよ!

一:いやいや!どうせ私のことなんて……

彩:もう!美空が彩に謝った時心配で緊張してたって言ってたよね?でも結果はどうだった?

一:……

彩:そう、こんなにも仲良くなるきっかけになったよね、だからいける!私を信じて!

彩の顔があの時の〇〇の顔に見えた

彩:こういう時は勢いが大切!素直な気持ちをぶつけるといいと思うよ!

私は彩に背中を押される

一:……わかった、行ってくる!!

私は彩の後押しでやるぞときめ彩の部屋から出る



すると階段をちょうど登ってきた〇〇が居た

〇:よっ

一:よ…よっ

〇:何ちょっとよそよそしぃんだよ

〇〇が微笑みながら言う

なんだろう……今まで意識してこなかったけど顔を見るとイケメンなんだなと感じる

心が高鳴るのがすぐ分かる

一:それは……

〇:別に答えられないことであればいいぞ?

〇〇が優しく言ってくれる

一:いや、答えられる!

私は大声でいった

覚悟を決める……

行ける……うん!

私は彩の言葉を信じ話し始めた






学校から帰ってきて自分の部屋に行こうと思うと階段を登りきったすぐそこで美空に会う

美空はなんかよそよそしい感じで話しかけてきた

よそよそしいなぁと思って言ったら急に覚悟を決めた様子の顔になる


一:あのね……〇〇って好きな人いる?

〇:えっ?好きな人?

一:うん…今彩に聞かれたの

〇:なるほど

一:それで〇〇もいるのかなーって思ってさ

〇:俺は……

少し考えると美空の顔が思い浮かんだ

いつも笑って笑顔な美空が頭の中に出てきた

いやいや……俺が美空のことなんて好きなわけない……

幼馴染だぞ?

もしそれに俺が好きだったとしても美空が好きなわけない……

ここはいないって言うのが無難だな


〇:……いないぞ

俺がそういうと美空が話は始める

一:あのね……私もいないと自分も思ってたんだけど、色々やってわかったの、いた事に

〇:え……

一:誰だと思う?

美空が微笑みながら聞いてくる

〇:そうだな……好きな人か……

誰なんだろうと思い美空の隣に俺以外の男が楽しんでる姿を頭にうかべる

すると心がぎゅっとなった

そして気づいた……

あっ好きなんだって

俺以外の男と楽しんでる姿を見たくないと思った

聞きたくないな……

でもこの状況聞かされて相談とか受けるんだろうな……

覚悟決めるしかないな……

俺は1度目を瞑って覚悟を決める


〇:……すまん分からない

一:……そっか、じゃ教えてあげるね

〇:うん

一:私が好きな人は……〇〇だよ

〇:……え?

一:もぅ、ここは1回で聞き取ってよ!仕方ないな、あと1回だけだからね!私が好きな人は……〇〇!!

〇:嘘だろ……

一:本当

美空がニコッと笑う

そっか……じゃ両思いってことか……

伝えないとな、俺の思い……

一:まぁでも〇〇好きな人いないんだもんね……あーあ覚悟決めて思い伝えたけど振られちゃうな……

美空の目に涙が溢れそうになる

俺は思いを伝える

〇:……今のは嘘だ

一:……え?

〇:俺も……美空のことが好きなんだ

一:えぇ!?

〇:今さっきは本当に好きなのか分からなかった、それに美空が俺の事を好きだとは思ってなかった

一:嬉しい……私嬉しい!!

美空が涙を流しながら俺の胸に飛び込んでくる

〇:俺も嬉しいよ

一:ふふっこれからは幼馴染じゃなくて彼氏彼女だね!

満面な笑顔な美空

俺もそれにつられて笑顔になる

〇:そうだな

一:これからもよろしくね!!

〇:おう!よろしくな!

それから少しして彩が部屋から出てきて見られた

恥ずかしくなり離れると彩が笑顔でおめでとう!!って言ってきた

美空に話を聞くと彩が背中を押したみたいだ

彩にお礼を言わないとな

なんか欲しいものでも買ってやるかと心の中で決めた

それから時が流れて俺と美空は高校を卒業して大学へ入学した

同じ大学に行くことが出来た

そして大学卒業後、就職して結婚した

今は俺と美空は結婚して1人の子供がいるのだが美空が子供を可愛がりすぎているのだ

早速自分の子供に嫌がられたりする時がある

その度に子供が俺の元に助けを求めに来て美空が涙目でやってくる

まぁ色々大変だが賑やかな楽しい暮らしをしている






妄ツイ読んでくださりありがとうございます!
今回はアンケート2位だった美空で作品を書かせていただきました!!
美空と言えば彩かな!って思い彩も出しちゃいました笑
僕は美空と彩の関係が大好きです笑
1番びっくりしたのは産んだ記憶があるって言ってた時は腹抱えて笑いました笑
マシュマロなどに感想などお待ちしております!
質問でもなんでもいいです!
作品のリクエストもお待ちしております!
気軽に送ってきてください!
Twitterのフォロー、いいね、RTしてくださると嬉しいです!
noteのフォロー、そして作品のスキもしてくださると嬉しいです!
励みになります!
最後に駄文ですが読んでくださりありがとうございました!
それではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?