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生徒の君は教室に咲く一輪の花

夕日の光が教室を差す

もう他の生徒は家に帰ったり、部活へ行っただろう

時計の針とシャーペンが走る音だけが響いていた

俺は今生徒の中西に勉強を教えていた

中西の家庭はお父さんがおらずお母さんしか居ないのだがそのお母さんが病気で倒れてしまいアルバイトをしている

この学校はバイトが禁止なのだが特例で許可が降りている

アルバイトを学校時間以外行ってるため勉強する時間がなかなかなくテストの点数はよくないし授業中は疲れてしまい寝てることが多々ある

この学校は進級するためにはある程度の成績を出さないといけない

だが今言った通り中西はなかなかそれを達成するのは難しい

なので週に一回だけ1日の授業が終わった後担任である俺が中西に勉強を教えているのだ


ア︰……先生ここ何?

〇︰えーとこれは……すまんちょっと待ってくれ

アルノが聞いてきたのは俺が嫌いな英語だった

昔はどうにか頭に叩き込んで覚えていたが元から嫌いだったこともあり今ではもう記憶の中から抹消していた

急いで教科書を開いて探す

〇︰えーと……あっ!これかな?

開いた教科書のページを中西に見せる

ア︰……なるほど、ありがとう先生

〇︰おう

ア︰でもさ……先生

〇︰なんだ?

ア︰先生なのに英語分からないのちょっとダサいですよ

中西がクスッと笑う

〇︰なっ!いや確かに分からないけどさ……ダサいって言わなくてもいいんじゃないか?

俺は恥ずかしくてオドオドしながらアルノに話した

ア︰まぁ先生は日本史の先生ですもんね……仕方ないですね

〇︰中西いじってるな

ア︰どこがですか〜私は事実を話しただけです〜!

〇︰それをいじってるって言うんだよ

ア︰あっ!これ分からない!!

アルノは急に話を逸らし大声で聞いてきた

〇︰なっお前ってやつはな……でなんだ?

見てみると俺が担当している日本史だった

〇︰あーここな?織田信長を本能寺の変で討ったのは明智光秀だな

ア︰あっ!そうだ!先生やっぱり流石ですね〜!

アルノがまた微笑みながら言った

俺はまたバカにしてるなと思いながら褒められて悪い気はしなかったので何も言わずそのまま勉強を教えた……



ア︰あー疲れたー

夕日の光ではなく外にある野球の照明塔の光が教室を差す

〇︰よし!これで今週の分は何とかやれたな!中西!お疲れ様だ!

ア︰じゃ!先生帰るね!

中西はすぐに立ち上がり教室から出ていった

〇︰なっ!中西ー!廊下は走るなよー……

俺の声は多分中西には届いていない

〇︰……よし、俺は残りの仕事を済ましますか

俺も立ち上がり歩いて職員室へ向かい残業代を貰えない残業を行い家に帰った

家に着いた時に車の時計を見ると22時になっていた





私にはお父さんが居ない、お母さんから聞いた話したげど、私が生まれるってなった時に逃げたらしい

お母さんは高校に入学してすぐに病気が分かってそれから病院にいる

そのためお金は自分で稼がないといけないのだ

最初は退学しょうと思ったが親がせっかく入らせてくれたお金を無駄にしたくないと感じ、続けることを決めた

特別に私はアルバイトが許可されている

昨日は先生に勉強を教わったので学校終わりすぐのアルバイトをなしにしていたが今日はあるためチャイムがなった瞬間教室から出た

校門を出ようとした瞬間誰かに話をかけられる


?︰あの!な…中西さん!!

ア︰えっ?

足を止めて声の聞こえた方を振り向く

そこにはクラスの人気者である相田遥斗くんがいた

私は相田くんの目を見た瞬間私は何の話か察した

これ……告白だ

私は別に相田くんのこと好きじゃない

それに申し訳ないが早くアルバイトに行きたい

私はそう思いすぐに相田くんの話を聞こうと違う場所に行ってた


遥︰あのさ……中西さん!

ア︰……はい

遥︰僕と付き合ってください!!!

頭を下げて腕を伸ばして告白してくる

テンプレートな告白だ

だけど今私はアルバイトのことしか頭にない


ア︰……ごめんなさい、私今はそういうのに興味無いの

私が思いを伝えると相田くんは数歩下がって驚く

遥︰……えっ?もしかしてドッキリ?

ア︰……えっ?

遥︰だっ…だって!この僕を振る人なんてこの学校にはいないでしょ!!

この状況を予想していなかったのだろう

驚いて大声で話す相田くん

ア︰……まぁ、ここにいたってことだね、ごめんね、私行かないと行けないから……それじゃ!

私はそんな相田くんを置いて仕事場へ猛ダッシュした

何とか間に合ったので大丈夫だった



だが次の日教室に着いてみると異様な空気が流れていた

何があったんだろうと思い自分の席へ向かおうとする

だが……おかしいのである

そう私の席がないのだ

自分の席があった場所で立ち尽くすと周りのクラスメイト達がクスクスと笑っている

その瞬間わかった

昨日告白を振ったからだと……

そんなことを思っていると相田くんが教室に入ってくる

相田くんの手には机があり私の方へやってきて机を置く

その机には私への罵倒が書いてあったりお母さんのことも書かれていた

私はその文字を読んだ瞬間涙が溢れそうになった


遥︰えっ何?もしかして中西さん泣きそうなの?

相田くんがものすごく煽った顔で言う

遥︰ねぇ……ねえ!後悔した?この僕を振るなんて絶対しちゃいけないことなんだよ?

私に近づいてきて耳元でボソボソと話す

遥︰まっ!もう君を許すつもりはないけど!

相田くんがそう言うとクラスメイトが一斉に笑い出す

この前一緒に体育の時間色んな話をした子、教科書を忘れた時に貸してあげた子、みんな私を下に見てる様子だった

私はその光景を見た瞬間人間って異常だなと感じた

そんなことを思っていると教室のドアが開く





俺は気合いを入れて今日も教室へ向かっていた

教室のドア開けた瞬間

異常な空気が溢れ出てきた

教室の中を見る

そこには今からでも泣きそうな中西と相田を含めたクラスメイト達が中西のことを見ていたのだ

それに中西の机にはものすごい量の文字が書かれているように見えた

すると中西と目が合う


ア︰……っ!

すると中西が走って教室を出ていった

〇︰おっおい!!

一瞬中西を追いかけようと考えるがまずはみんなに話を聞こうと動かそうとした足を止める

〇︰……お前ら何があった

俺がそう聞くと相田が話始める

遥︰あの〜中西さんが悪いんですよ!

〇︰えっ

遥︰昨日……僕が告白したら振られたんですよ、この人気者の僕をですよ!?有り得ないじゃないですか!!

大声で話す相田の顔はものすごく醜い顔をしていた

その瞬間俺の何かが切れた音が聞こえた

〇︰お前ら……何やってるだよ!!告白を断ったからってこんなことしちゃダメだろ!!中西に何かあったらどうするんだ!!

俺は思いを込めてみんなに伝える

このままじゃダメだ……このまま何もしなかったらこの子達は全員腐る

そう感じた


〇︰お前らはもし自分がそれをやられたらどう思うんだよ!!喜ぶか?いや、悲しんだり苦しむだろ?なんでそんなことを中西にするんだ!!

クラスの全員が俯く

相田のみがこちらを睨みながら話す

〇︰中西の家の状況をみんな知ってるだろ?なんでそんなことができるんだよ……なんで誰か止めに入らなかった?……なぁ、なんでだよ!!

思いを全て言っても一言も話さないクラスを見て悲しむ

そして俺は中西の事を探さないとと感じる

〇︰とりあえずお前ら後で全員生徒指導だ、いいな!!

俺は最後にそう言い残し教室を出た

まず職員室へ向かい事情を話した

すると任してくれとみなさん言ってくれて俺は玄関に行くと靴がなかったため外に探しに向かった





先生と目が合って思わず外まで来てしまった……

私は今学校の近くにある公園のベンチで座っていた

ア︰……

あーあもう私は教室には戻れないな……

先生は多分探してくれるけど他のクラスの子達は私の事嫌いだろうな……

ア︰……退学するしかないよね

私はポツリと呟いた





学校の外を探し回る

中西の家にも行ったし図書館とか色んなところに向かったが中西は見つからずにいた

そんな時にふと公園を見るとベンチに誰かが座っていた

うちの制服……あれ?

よく見てみると中西だった

小走りで中西に近づいた……


ア︰……退学するしかないよね

話しかけようとすると中西がそう呟いた

俺はその言葉を聞いて気づいたら中西に話しかけていた

〇︰……中西、見つけたぞ

ア︰先生……やっぱり先生は先生ですね

中西が苦笑いをする

ア︰私……退学します

俺の目を見てない中西が言う、その目は覚悟を決めた目だった

〇︰……中西

ア︰……はい

〇︰それは違う、中西が辞める必要は無い!ただ告白を断っただけだ、何も悪いことはしてない

中西の目を見て俺は伝える

〇︰みんなが急に敵になって怖かったな、それに机に色々なこと書かれていたのによく泣かなかったな、よく耐えた、偉い、中西、君はすごいよ

俺は優しい声でそう呟いた

すると中西の目からは涙がつたっていた

ア︰わ…私……私!!!!

中西が俺に抱きついてくる

一瞬パニクったが俺も優しく抱きしめ返した

それからは中西がぶつけてくる感情を優しく受け止めた

少しすると思いを全てぶつけて疲れたのか中西は眠ってしまう

俺は中西が起きるまでそっとしとき優しく中西の頭を撫でてあげた





目を覚ますと先生が優しく微笑んでくれた

その顔を見て私は胸が締め付けられるような感覚に襲われた

それからは先生が対処してくれてみんな退学や休学することになった

先生はそれからより勉強を教えてくれたり、優しくしてくれるようになった

それにより私の胸が締め付けられる感覚はどんどん強くなっていく一方だった

そして月日が経ち私は学校を卒業することになり最後に私は先生に話をしていた


ア︰……先生、ありがとうございました

〇︰いやいや、俺は当たり前のことをしただけだよ、中西が卒業できてよかったよ

先生が優しく微笑む

もう先生とは会えなくなるそして思いが溢れ出てきて私は先生が好きなんだと気づく

ア︰……先生、好きです

気づいたら私は好きだと先生に伝えていた





俺は今卒業式が終わり教室で中西と二人で話をしていた

すると今突然中西が俺に向かって告白して想いを伝えてくれた

俺は驚いて頭が真っ白になった

〇︰えーと……本気か?俺27歳でアルノは18歳だぞ?結構歳離れてるけど……

ア︰……年齢なんて関係ないです、本気です……すいません迷惑でしたよね、でも思いが溢れ出てきて……

アルノの顔を見ると真っ赤になっていた

〇︰……そっか

本気なことを知って俺はちゃんと考える

ア︰……いや!無理ですよね!!ごめんなさい!!

中西はそう言って走ろうとする

俺はその手を握る

ア︰えっ……

〇︰……俺も好きだ

俺が思いを伝えると中西は目を大きく見開く

ア︰本当ですか?

〇︰俺は嘘をつかないぞ?もう俺と中西は先生と生徒の関係じゃなくなったからな、俺が思った気持ちを伝えた

ア︰嬉しいです……でも私でいいんですか?

〇︰あぁ、中西がいい、中西の頑張は知ってるつもりだしあの事があった時に中西を助けたいって誰よりも思った、多分あの時には好きになったんだと思う

ア︰……そうだったんですね、じゃ私と同じ時だ

〇︰えっそうなのか?

ア︰はい、公園のベンチで目を覚ました時に好きになりました

〇︰そうなのか……なんか恥ずかしいな

恥ずかしくて思わず頭を搔く

ア︰あっ!そういえばこれからはなんて呼べばいいですかね?

〇︰えっ?

ア︰だって先生は私の先生じゃ無いわけじゃないですか

〇︰確かに……普通に〇〇でいいんじゃないか?

ア︰呼び捨てですか……じゃ、私もアルノって呼んでください!

〇︰あぁいいぞ?……アルノ

俺が名前をスっと言うと中…アルノは顔を赤くする

ア︰急に呼ぶのはずるいです!!てかなんで恥ずかしがらないんですか!

〇︰別にいいだろ?

本当は心臓がドキドキとうるさいが上手いこと隠すことが出来たようだ

〇︰じゃ次はアルノだな

ア︰……〇…〇〇

アルノが恥ずかしそうに言う

アルノが可愛くて俺は思わず口が緩み手で隠す

ア︰あっ!先…〇〇!恥ずかしいそうにしてる!!

アルノが笑う

〇︰……アルノが可愛いから仕方ないだろ?

俺かそう言うとアルノの顔がまた赤くなる

ア︰〇〇、ずるい

〇︰俺はズルくない

ア︰……〇〇これから改めてよろしくね!

〇︰……そうだな、アルノ、よろしくな!

俺が微笑むとアルノも微笑む

それから俺とアルノは付き合って色んな所に行くようになった

アルノのお母さんも病気が治り一緒に住めるようになった

そしてアルノが22歳になった時にプロポーズをして結婚することになった

俺とアルノは2人で今幸せに暮らしている






妄ツイ読んでくださりありがとうございました!
今回は以前リクエストをいただいたアルノで書かせていただきました!
どうでしたかね?
面白かったですか?笑
アルノの良さを出せたか不安なところがありますが書きたい!と思った内容を書かせていただきました!
アルノ自分結構好きですね
あのステージでのパフォーマンス本当にすごいですし吸い込まれます
これから乃木坂を引っ張ってもらいたいです!
マシュマロなどに感想などお待ちしております!
質問でもなんでもいいです!
作品のリクエストもお待ちしております!
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最後に駄文ですが読んでくださりありがとうございました!
それではまた!

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