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ダメダメだけど可愛い生徒会長を支えるのは大変だ……

この学校の生徒会長はダメダメだ

まぁ生徒のみんなにはバレていないが俺や生徒会の仲間はみんな知っている

え?じゃあなんで生徒会長になれたかって?

それは……

可愛いからだ

残念だがそんな理由で生徒会長になれてしまったのだ……

はぁそれのせいでこの俺が大変になっている

俺の名前は〇〇〇〇、生徒会副会長だ

会長の名前は与田祐希

背が小さくてスタイルも抜群だが頭が……バカだ

確かに可愛いのは認めるだがそれで生徒会長にしちゃダメだろと思っている

今日も会長は俺が仕事をしているのに寝ている……







〇︰はぁ……会長!

与︰……スー…スー、ご…んぞう……

〇︰ごんぞうってなんだよ……部活の部費決めないといけないのに……

他の生徒会のメンバーもまだ来ていない……

困ったものだ……

〇︰あの…あー!のー!

俺が大声で呼びかける

すると突然立ち上がる

与︰はっ!今日の夕飯は!馬刺しがいい!

〇︰……は?

与︰……え?

会長が周りを見渡す

与︰……ごめんなさい

謝りまた椅子に座る

〇︰……コホン、会長

与︰えっあっ何?

〇︰あのサッカー部の部費ですがもう少し減らしてもいいかと思うのですがどう思いますか?

与︰うーん

腕を組み悩んでいる

時計の針がどんどん進んでいく……

〇︰あの、早く決めて欲しいんですが……

与︰分からない!

〇︰はい?

与︰分からない、〇〇くんが決めて!よろしく!

会長はまた寝る体制に入る

〇︰どうするか……意見が聞きたいが誰も居ない……

頭を抱えているとドアが開く

?︰あっ〇〇頑張ってるじゃん!

〇︰おっ!やっと来たな、山、大園、岩本

美︰いやーごめんね!遅れちゃって

全然謝る気がない様子で誤っている

蓮︰まぁ〇〇優秀だから大丈夫でしょ笑

桃︰ごめんね……

大園だけちゃんと謝ってくれる

〇︰いや全然大丈夫

美︰で!どこまで進んだの?

〇︰あぁここまで……

資料を3人に見せる

蓮︰全然進んでないじゃん!

〇︰まぁ……会長があれだから

会長を指さす

美︰……はぁ

桃︰あんなに頑張るって言ってたのに……

蓮︰まぁ大体予想してたけどね

〇︰見て通り会長は寝てる、1回起きたけど結局また寝たのでもう頼りにはならない、まぁ起きてても頼りにはならんが……今来た君たちが必要だ!よし!これなら部費を決めるぞー!

美︰……おー

蓮︰……おー

桃︰おっおー!!

俺の声と大園の小さい声だけが響いた

そして部費を決める話し合いが始まった

だが話し合いは難航した

サッカー部の部費の話をすると山が彼氏の部活だから増やしたいと俺と逆のことを言ったり、調理部の時は蓮加が友達のために部費増やしたいって言い出したり、気づいた時には夜になっており最終下校時間になっていた




〇︰はぁ……終わった

桃︰お疲れ様、〇〇くん

〇︰ありがとう、大園がいなかったら帰れないところだったよ

大園だけが唯一何も言わず話し合いに参加してくれたので感謝を伝え会長の方へ目を向ける

〇︰まだ寝てる……

美︰よし!起きて……起きて!

与︰スー……

山の声に1ミリもビクともしない

蓮︰次は私!お!き!て!起きろ!!!!

与︰うっ…うぅん…美味…い……

蓮︰何がよ!

〇︰俺が起こすよ……おーきーろー!!!

与︰はっ!盗み食いしてすっすいませんでした!

〇︰……

美︰……

蓮︰……

桃︰……ぷっ笑笑笑笑

与︰///

美︰……帰ろっか

蓮︰だね、桃子帰るよ

桃︰笑笑うっうん笑

完全にツボに入ったようだ

3人は一緒に帰ってた……

〇︰帰りますか……会長

与︰……そうだね

いつもあの3人は先に帰ってしまう

だから必然的に俺と会長の2人だけ

今日も俺たちは一言も喋らずそれぞれの家へ帰った







私の名前は与田祐希

高校の生徒会長をやっている

えっ?なんでなったか?

それは……

〇〇くんに恋してるから……///

1年生の時に隣の席になってその時に一目惚れしてしまったのだ

〇〇くんが生徒会に入りたいと言っていると聞いてみんなの力を借りて入れてもらったのだ

でもまさか生徒会長になるとは……

まぁ〇〇くんと毎日居られ…あれ?でも毎日いる割には話してる記憶が…ないような……

まぁ……いいっか!

あっ!今日も生徒会があるんだった!早く行かないと!




私は急いで生徒会室へ向かった

〇〇くんが今日も一番乗りで生徒会の仕事を色々やっていた

〇︰あっ、会長

そう言って直ぐに仕事へ戻ってしまう……

もっと話してくれたっていいのに……

与︰……〇〇くん

〇︰はい?

与︰今日もよろしくね!

〇︰よろしくお願いします

こちらをチラッと見て言ってくれる

それだけで私の心はドキドキしてしまう

与︰///

私はるんるんして椅子へ座ろうとする


ガシャン!!!!


〇︰あっ熱っ!!!

私の体が机にぶつかってしまい〇〇くんが飲んでいたコーヒーが〇〇くんの体にかかってしまう

与︰あっ!ごめん!!!

直ぐに側へ行く

制服はビシャビシャになっていた

〇︰……いえ!自分は大丈夫ですから……会長は席に座ってください

与︰そんなことできないよ!

タオルを持ってこうよと立ち上がる


ガシャン!!!!


また机にぶつかってしまい次は資料が散らばりこぼれたコーヒーの上に資料が落ちてしまう

〇︰……

与︰……ごめんなさい

〇︰……はぁ大丈夫ですよ、今から先生にもう一回プリントしてもらうように行ってくるので、会長は何もせずそこに座っててください

与︰……はい

〇〇くんの強い口調に私は押されてしまいただ頷くことしか出来なかった

〇〇くんは制服をティシュで適当に拭き急いで職員室へ向かっていった

私は〇〇くんに言われた通り自分の椅子に座り待っていた

するとドアが開き生徒会メンバーが入ってくる



美︰ちょっ!なんでコーヒーが零れてるの!

蓮︰〇〇は?……って与田!なんで座ってるの!拭きなよ!

桃︰そうだよ……ってどうしたの?何かあった?

美︰本当だ、すごい落ち込んでる顔してるけど……

美月が私の顔を覗き込んで言ってくる

与︰実は……

私は全てを3人に話した

美︰はぁ……また何やってるの

蓮︰そうだよ!せっかく私たちが生徒会のメンバーになって2人だけの時間を無理やり作ってあげてるのにいつも来ると寝てるし……起きてればミスを起こすし……

与︰……ごめんなさい

2人は呆れた目で私を見ながら正論を言われる

桃︰……2人ともそんなに言わなくてもいいんじゃない?よだちゃんだって自分が1番分かってるよね?

与︰……うん、どうしょう今回こそ無理だよ……嫌われた!

桃︰そんなことないよ!

与︰いや、だって〇〇くん一生懸命仕事してたもんその資料全部だめにして……何やってるんだろう私……

目の前がぼやけてくる

与︰うぅ……

涙が頬をつたい足元に落ちる

桃︰大丈夫だよ!2人も!ほら!

美︰そっそうだよ!大丈夫!

蓮︰ごめん!さっきは言い過ぎた!絶対大丈夫!私たちを信じて!

与︰無理だよ……

桃︰えっえっと……あっ!そうだ!プレゼントするとかどう?

与︰えっ?

桃︰〇〇くんが喜びそうなプレゼントをあげるの!

美︰それいいじゃん!

蓮︰桃子天才!

与︰でも何あげればいいのかな……

蓮︰あっ

美︰確かに……

桃︰それならコーヒーの豆とかどうかな?

蓮︰もう!桃子!天才すぎ!

美︰だね!じゃ与田後でみんなで買いに行こう!

与︰えっいいの?

蓮︰うん!私たち友達でしょ?それに今さっききつく言っちゃったし

与︰みんなありがとうー!!!!!

4人で抱き合っているとドアがまた開く



〇︰……何やってるんだ?

時が一瞬止まる

桃︰あっ

蓮︰えっ

美︰……

与︰なんでもないよ!

〇︰いやいや笑なんでもないよは無理があるだろう……コーヒー零して落ち込んでた人が戻ってきたら抱き合ってるなんて誰が見ても何かあったって思うぞ

蓮︰えっあっそう!そう!与田が好きなあっえーと

蓮加が動き出す

美︰そう!そう!アニメが映画化決まったんだよ!

桃︰そっそう!そうなの!

〇︰……はぁもういい、これ以上聞かない、言わないのには何か理由があるだろうからな、ほら!お前ら早くコーヒー拭くぞ!今日の仕事一つも進んでないんだから

与︰ごめんなさい!私が拭き……

〇︰いや!会長は座ってください

与︰え?

〇︰これ以上やらかされると本当に仕事終わらくなるので

ものすごく真っ直ぐで曇りが一切ない目で言われた

私は言われた通り椅子に座りみんなが掃除をしてくれて仕事を済ました

そして私たちはそれぞれ家に帰ったあとLI〇Eでコーヒーの豆をいつ買いに行くかの話をして土曜日4人で買いに行った





今週も学校が始まる……

はぁしかも今週は色々めんどい仕事が詰まっている……

先週みたいなことがないといいが……

俺は今日も会長のことを心配しながら学校生活を暮らしていた

〇︰はぁ……今日も行くか……

重い足を動かそうとした時後ろから声が聞こえる

?︰おい!待てよ!

足を止め後ろを振り向くとそこには面倒な連中がいた

〇︰はぁまたあんた達か……

そうそいつらは会長の非公式のファンクラブの幹部たちだった

与田と書かれたハチマキを巻き与田ちゃんと背中に書かれている法被を全員着ている

素直に言おう……いや素直に言うのは可哀想だな

言うとしたら……見てる俺が恥ずいとかか?

幹1︰なんだその嫌な顔は!お前が副会長から降りればいいだけの話だ!

〇︰嫌だ

幹2︰なんだと?お前こっちは5人だぞ?

〇︰なんだ?脅しか?

幹3︰そう思ってもいいでやんすよ

幹4︰俺のにぃちゃんさここら辺で有名な暴走族のひとりなんだぜ!

〇︰いや何の自慢だよ

幹5︰仲間を馬鹿にするのは許せないでごわす!

やんすとかごわすとか特殊な語尾だな

てかやんすの方が太っててごわすが痩せててるってキャラが渋滞しすぎだろ……

あっ今はそんな情報いらなかったな

早くここから出て行かないと

〇︰時間が無いんだ、じゃ!

幹1︰帰らせねーよって言ってるだろうが!

俺は5人に囲まれる

〇︰……マジでやるのか?

幹2︰あたり前だろ!

俺は覚悟を決める

〇︰言ったのはお前らからだからな?覚悟しろよ!

幹3︰なっ何やる気になってるでやんすか!

〇︰お前らが殴だったら始まりな……

幹4︰うっう!俺帰る!!!!

幹5︰ちょっ……僕も帰るでごわす!

幹4、幹5が教室から出てって行った

よし!まずは2人!

お兄ちゃんは暴走族でもお前雑魚やん……

ちゃっかり痩せてるやつも逃げたし……

〇︰でどうする?

幹1︰俺たちだけでもやるぞ!!

幹2︰あぁ!

幹3︰でやんす!

〇︰そうか……

はぁ……クソどうする

強気に出れば喧嘩せずに逃げてくれると思ったんだがな

俺は喧嘩は弱い、すごい弱い……

頭はいいのだがな……

さて……やるしかないよな

覚悟を改めて決め拳を握る

〇︰……



?︰やめてーー!!!!!

幹1︰あっ!

幹2︰よっ

幹3︰与田さま!

そう俺たちの中に大声を出して割行って来たのは会長だった……

〇︰どっどうして……ここに?

与︰〇〇くんが来るのが遅くて心配できたの!

幹1︰えっあっあの

与︰てか君たち何?あと何その格好……キモイ

ものすごく冷徹な目で呟いた

幹2︰ガハッ

幹3︰……

幹1︰うっうぅ

会長のストレートな言葉に3人とも1発KOで白目を向いて倒れている

与︰えーと与田ちゃんファンクラブ……?勝手に作らないでくれる?

もうやめてあげて!彼らのHPはもう0よ!

〇︰なっなあもうやめてやれよ

与︰えっいいの?

〇︰あぁ

与︰〇〇くんが言うなら許してあげるか!それじゃ行こ?

〇︰あっはい

与︰あっ最後に……もし次〇〇くんに何かやったら……覚えといてね?

会長が冷たい声で言い放った

ファンクラブの幹部達はそれを聞いて目を覚まし必死に頷いた

そして俺と会長は教室を出た

俺は会長に感謝した

あのままやられてたら負けてたからな……

〇︰……ありがとうございます

小さい声で俺は呟いた

与︰えっ?今なんて?

〇︰いえ!なんでも

与︰そっか!

俺と会長は2人で生徒会室へ向かった



山達が早く来てくれたおかげもあって今日はすぐに終わった

終わるとすぐに3人が帰ってしまった

俺と会長、2人になる



〇︰さて帰りますか

与︰……まっ待って!

〇︰はい?

会長が俺を呼び止める

するとバックから何かを取りだし俺に渡してくる

与︰……この前コーヒー零しちゃったからお詫びに……

〇︰いやいやそんなのいいですよ!

与︰いや!ダメ!これは受け取って!

〇︰えっあっありがとうございます……でもなんでコーヒーの豆?

与︰いつも飲んでるからいいかなーって思ってさ

〇︰そうですか、ありがとうございます!コーヒー好きなので嬉しいです

与︰あとさごめんね?

〇︰え?

与︰いつも迷惑かけっぱなしだけど、他にもあの私のファンクラブ結構〇〇くんに執拗くされてたって蓮加達に聞いたからさ

〇︰あっ聞いたんですか?

与︰うん、作業中に聞いたら教えてくれたの、本当にごめんなさい

〇︰いえ大丈夫ですよ笑、大したことはされてないので

与︰……ねぇ、なんで〇〇はいつもいつも優しいの?

会長の目を見ると赤くなっていて涙が流れていた

〇︰え……あ…

なんでと言われてなんて答えていいのか分からず言葉をつっかえる

与︰もっと好きになっちゃうじゃん!

〇︰えっ……///

与︰〇〇くんに優しくされるともっともっと好きになちゃうよ!

会長が抱きついてくる

〇︰あっあのそれって……Loveってことですか?

与︰当たり前じゃん!!

〇︰……えーと

与︰返事ちょうだいよ……

〇︰そっその……お願いします

与︰やっばりダメ……え?今なんて?

〇︰お願いしますって言ったんです

与︰ホントのほんと?

〇︰ホントのほんとです

与︰やったーー!!!

会長がより強く抱き締めてくる

物凄いやらかいものが当たっている

〇︰あっあの……当たってるんですけど

与︰当ててるの!もう付き合ってるんだから!いいでしょ?

上目遣いで言われる

〇︰ぐっ

俺はもろのにダメージを食らった

与︰でもなんで私の告白をOKしたの?こんなに迷惑かけてるのに……

〇︰それは……確かに迷惑ですよ、毎日

与︰……すいません

〇︰でも、会長のおかげで日々が楽しくなってたのは事実ですしそれに会長みたいな可愛い女性に告白されたら断る人なんて誰もいませんよ笑

与︰……可愛いってえへへへへ///

会長が顔を真っ赤にしながらニヤニヤしている

与︰あっ!でもこれから会長じゃなくて祐希って呼んで!

〇︰えっ……

いきなり呼び捨て……ハードル高くね?

与︰……お願い

この上目遣いに耐えられる男この世に居ないだろう……

〇︰ゆ…祐希///

振り絞って言う

すると顔を真っ赤になる会ち…あっ祐希

与︰///……〇〇

〇︰///

今呼び捨てで呼ばれたら……ずるいって……///

あーやばい今顔真っ赤だろうな

与︰ねぇ〇〇私の事好き?///

〇︰……えっあっはい

与︰好きって聞いてるんだよ?

〇︰俺、祐希の事…す…好き……だよ///

与︰私も、〇〇のことすいとーよ///

博多弁で想いを伝えてくれた

一瞬なんで博多弁?と思ったが可愛いので良しとする

祐希の顔を見ると少し赤く恥ずかしそうに微笑んでいた









妄ツイ読んでくださりありがとうございます!
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いつもスキや、作品を読んでくださってる皆さんのおかけです
本当にありがとうございます!
これからより頑張っていきますのでよろしくお願いします!
今回は与田で書かせていただきました!
いやー本当に可愛い
やっばり博多弁は最高ですね笑
大園達もいいしこんな友達欲しいですね笑
マシュマロなどに感想などお待ちしております!
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最後に駄文ですが読んでくださりありがとうございました!
それではまた!

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