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隣の部屋に引っ越してきたのはまさかの推しだった!?

スマホの目覚ましが部屋に鳴り響く

目覚ましの音は俺が大好きなアイドル、乃木坂46の曲で俺の推しがセンターで歌っている曲、夜明けまで強がらなくてもいいだ

俺は重たい体を起こす

俺の部屋には色んなところに乃木坂のグッズが置かれており推しである遠藤さくらのグッズが多めにある

俺はさくが加入した時から推している

昔はイベントで会ってたりしていたが今は人気メンバーでなかなか会えていない……


〇:ふぁー

スマホをいじって目覚ましを止める

〇:……よし、朝飯作るか

リビングに移動して朝飯のために冷蔵庫を開ける



〇:うーん……眠いしなぁ……

何を作ろうか悩むが全部めんどくさく思えて悩む……

〇:めんどいな、仕方ないパントーストしてピーナッツクリームでも塗るか

パンの袋を開けてトーストの中に入れる

4分30秒、俺がベストだと思う秒数だ

早くならないかなーっ思っていると隣の部屋から物音が聞こえてくる


〇:あっそういえば今日引っ越ししてくる人いるんだっけ……忘れた

こないだたまたま管理人さんに会った時に事前に引っ越して来る話を聞いていた

なんかめっちゃ綺麗な人らしい

それだけ言われて結構会うのが楽しみにしてた


〇:俺が仕事くるまでに挨拶とか来るかな……

少し緊張してソワソワし始める

〇:一応もう着替えとくか

新しい隣人さんの可愛い女性にかっこよく見られたいと思いパジャマからスーツに着替える

ベルトを閉めると同時にトーストが出来た音が鳴る

リビングへ戻りトーストを取ろうとした時にチャイムが鳴る

ピンポーン……

俺は一旦トーストを置いて玄関へ向かう



〇:なんか緊張するな

玄関前でスーツをビシッと伸ばしてドアを開ける

〇:はーい……ッ!!

ドアを開けた先には女性がいた

しかも……

推しが

俯いて顔をよく見れてる訳じゃないが推しの遠藤さくらってことはすぐわかった


〇:……

やばい驚きすぎて言葉が出てこない……

すると、さくが話始める

さ:……隣に引っ越してきた遠藤さくらです、今日からよろしくお願いします

俺は喋らないとと思い何とか声を出して話す

〇:……〇〇です

さ:っ!!

俺の名前を聞くと顔を上げる

さ:えっ!〇〇さん!?

〇:え!

まさかまさか推しが覚えてくれていた

確かにイベント行ってた時は覚えてくれてるかぁとは思っていたが最近いけていないので忘れられてると思っていた

だがそうではなかったようだ


さ:あっ!

やってしまったみたいな顔をさくがする

〇:やっぱり……さくだよね

さ:あっはい…久しぶりです、まさか〇〇さんが隣の部屋の人だったとはびっくりしちゃいました

恥ずかしそうに微笑むさく

〇:てか俺の事覚えたの?

さ:当たり前じゃないですか!!デビュー当初から握手会とか来て下ってたじゃないですか!

〇:なんかそう言われると恥ずかしいなぁ、推しに覚えてもらえるなんてファンとして幸せだよ

さ:あ、まだ私の事推してくださってたんですね

〇:え?当たり前じゃん

さ:てっきり最近全然イベントとかに来ないからやめたのかと思ってました

さくが俯く

〇:ごめん、さくが人気になるから送っても全然外れちゃってさ……あっ、ごめん呼び方変えるね馴れ馴れしかったよね

さ:全然変えなくて大丈夫ですよ!さくって呼んでほしいです……

さくは恥ずかしそうに俯きながら言った

〇:えっでも……

さ:よ…呼んで欲しいです!!

遠藤さんが迫ってくる

推しが頼んできたことをファンである俺が断れるはずもない……

てか顔ちっさ、可愛すぎる……

〇:わかったよ、さく……

さ:……なんか改めて読んでもらうとなんか恥ずかしいですね、昔は慣れてたのに……

さくが頬を赤くした

〇:言ってくれって言ったのはさくの方だろ?

さ:そうですね

恥ずかしそうにさくが微笑む

さ:……あっ!そういえばこちらつまらないものですが……

さくから貰ったのはどこか分からないけど包袋からして高級なお店の何かっていうのはわかった

さ:これお菓子です、美味しく食べてくださいね

〇:えっこんないいものいいの?

さ:そんないいものじゃないですよ?

〇:いやいや、いいものだよ……貰うね、ありがとう

さ:はい、私他の方々にも挨拶していくのでそろそろ行きますね

〇:わかった、そういえば仕事は?

さ:午後からあります!

〇:そっか、頑張ってね!応援してる!!

さ:ありがとうございます!〇〇さんも仕事ですよね?

〇:まぁそうだね

スーツを触りながら言う

さ:頑張ってくださいね!!

ニコッと笑うさくら

俺はその笑顔を見て心がぎゅっと掴まれた……

ドアを閉めいまさっきの出来事が現実だったのか不安になる

もしかして夢なんじゃ……

頬をつねったが痛みを感じて夢じゃないことに気づく

〇:あぁ……今日は頑張れそうだな

ほっといたトーストにピーナッツクリームを付けて食べる

冷めてしまっていたが推しに会えたことでどうでもいいと思えた

食べ終わり色々してからバックを持って家を出た






私は遠藤さくら

乃木坂46で活動をしている

今日、引っ越してこのマンションへやってきた

とりあえずお隣さんに挨拶をしに行くとまさかの隣の部屋の住人は私が乃木坂46に加入当時色んなイベントに来て私を全力で応援してくださった〇〇さんだった

〇〇さんはイケメンでいつも優しい声援をくださってたから覚えていた

最近イベントに来てなかったので心配していたがなかなか当たってなかっただけらしい

良かった……私のこと嫌いになったんだと思ってた

〇〇さんが来なくなった日は泣いてしまった記憶がある

推し変したのかなって思ってなかなか元気が出なかった時もあった


さ:さて、皆さんに挨拶したし、準備して私も仕事に行こう!

〇〇さんも仕事だから頑張ろと思えた

帰ってくる時にもしかしたら〇〇さんに会えるかもなんて淡い気持ちを胸に持って仕事場へ向かう

現場に着くとみんないた



遥:さくー!おはよう!!

田:おはよう!!

矢:あっ!さくちゃーん!

同期のみんなが挨拶してきてくれる

さ:みんな、おはよう!!

今日は先輩や後輩達はいない仕事だ

なのでみんなより賑やかにしていた

遥:なんかいいことでもあった?

さ:え?なんで?

田:なんかさくいつもより笑顔が幸せって感じが出てるよ!

矢:うんうん!何があったの!ねぇ!さくちゃん!さくちゃん!

さ:え、そうかな?

遥:うんうん!

さ:えーとね…実は……

私は朝の話をした



田:わぁー!!〇〇さんってさくらがいつも嬉しそうに話してた〇〇さん?

遥:私たちが加入当時にさくらがかっこいいって言った?

さ:もぅやめてよ……恥ずかしい……

遥:でもなんかいいね!運命の再会じゃん!!

田:うんうん!なんか憧れちゃう!!

矢:くっ…あの〇〇さんか…これは強敵……しかもさくちゃんが隣に住んでるなんて!ずるい!!さくちゃん!場所教えて!私もそこに引っ越す!!

さ:えっえぇ!お…教えてないよ!

矢:なんでー!

田:もぅ!さくの恋の邪魔しないのー

さ:恋とかじゃないよ〜

遥:その顔は恋してる乙女の顔だよ

さ:えっ!そうかな……

田:うんうん!

矢:ヤダヤダ!さくちゃんは私の!

遥:あぁ…こりゃダメだ

田:だね

林:〇〇さんの話とかよく分からないけどまぁここは私に任せて!

るるるがやってくると美緒ちゃんに呼びかける

林:美緒ーこっちに来なさい!

矢:ヤダ!私はさくちゃんとお話するの!

林:今から美佑と動画撮ろうとしてるの!ちょっといいでしょー

矢:ヤダ

林:トークに送るやつ

矢:後でいいじゃん!

林:行くよー

矢:嫌だ!あっさくちゃん!さくちゃーん!!

るるるが美緒ちゃんを無理やり引っ張って連れていった

遥:……まぁとりあえず〇〇さんとせっかく再会したんだし!これはチャンスだよ!!

田:そうだね!よし!!頑張ろう!!

かっきーとまゆたんが私を鼓舞するように話しているとレイちゃんとあやちゃんがやってきた

レ:ねぇねぇ!みんなで何話してるの?

遥:あぁ!あのね!前さ私たちが乃木坂に加入した時さ

レ:うん!

遥:さくらがものすごく嬉しいそうに話してたファンの人いたじゃん?

レ:あーいたね!名前なんだっけ?

あ:確か……〇〇さんじゃなかったけ?

遥:そう!あやめんさすが!その〇〇さんがさくらが引っ越した部屋の隣の部屋の人だったらしいの!

レ:えぇ!!すごい!運命じゃん!!

あ:それはすごいねえ

遥:だよね!

田:本当に運命みたいだよね!!

さ:そ…そうかな……

〇〇さんと私が運命……

嬉しい気持ちが溢れる

するとマネージャーさんがやってきて私たちは控え室を出て一生懸命仕事をした

そして仕事が終わり控え室に戻ると私の荷物の前で先に戻ってきたかっきーとまゆたんが話していた

私が話しかけるとすぐにこっちを向いた

何故か焦った様子ですぐに控え室を出ていった

私も次の仕事があったので不思議に思ったが控え室から出た





俺は仕事を終えマンションの部屋に帰ろうとしていた

すると隣の部屋のドアの前に遠藤さんが立っていた

〇:……こんばんは、なんかあったの?

さ:部屋の鍵を無くしちゃって……

〇:えっ!!やばいじゃん……

さ:……はい、今マネージャーさんに鍵を探しに行ってもらってるところなんですけど……まだ連絡が来なくて……

〇:なるほど……

さ:……はい

さくはものすごく困ってる様子で俯いていた

〇:……良かったら俺の部屋で待ってる?

さ:えっ!!

〇:あっごめん、やっぱりダメだね、アイドルが男の部屋なんて入っちゃ

さ:いえいえ!もし〇〇さんがいいって言うなら!

〇:え?いいの?

さ:はい!!逆に入りたいぐらいです!!

さくは勢いよく喋った後あっ!という顔して顔を真っ赤にした

〇:入りたいぐらいって

俺は面白くて笑ってしまった

さ:むぅ……笑わないでください

〇:ごめんごめん、ほら入って

頬を膨らませて怒ってるようにしていたが全然怖くなくて逆に可愛く見えた

俺はさくを家に招き入れリビングのソファーに座ってるように言った



〇:ごめんね、部屋汚くて

さ:いえいえ、全然綺麗じゃないですか!

〇:そうかな?

さ:私のグッズとかはどこに?

〇:あー寝室にあるよ

さ:見たいです!!

〇:えー恥ずかしいなぁ……

さ:見たいなぁ……

さくがチラチラと可愛らしく見てくる

推しの可愛さに勝てるはずもなく俺は首を縦にふった

〇:……わかった、いいよ

さ:やったー!!



さ:わぁー!!すごい!!

推しであるさくが俺の寝室にいるという絶対ないと思っていたことが目の前に広がっている

てか俺の家にいる時点で夢みたいなことだけどな

さ:これ懐かしい!!

昔、似顔絵を書いてもらった時の色紙が綺麗にいくつも飾られていた

さ:〇〇さん……ありがとうございます

〇:え?

さ:いつも私のことを推してくださってありがとうございます!

さくが満面な笑顔でこちらを見てくる

〇:……こちらこそいつもありがとう!

さ:えへへへ、恥ずかしいですね

〇:そうだね

さ:このスペースは何ですか?

さくが指をさして聞いてきた

〇:あーそこはさくの写真集が今度出るからさ、出たら飾ろうと思って

さ:えっ!!そうなんですか!?なんか……恥ずかしいですね

さくが口元を抑えて微笑む

少し頬が赤くなっていた

〇:特典揃えるためにたくさん買うつもりだよ

さ:そうなんですか!?

〇:うん!

さ:ありがとうございます!

〇:こちらこそありがとうございますって感じだよ、色んなさくを見れるのが今から楽しみだよ

さ:恥ずかしいです……

恥ずかしそうに俯く

〇:あっごめんね、なんかキモかったね

さ:い、いえ!そんなことないです!!〇〇さんに私の色んなところ見て欲しいですから!……あっ!いや!そ…その!へ…変な意味じゃないですよ!!

さくはなんでか焦り始めあたふたし始める

〇:大丈夫、わかってるから

俺がさくにそう伝えるとスマホの着信メロディが流れる

さ:あっ

さくがすぐに電話に出る

すると数分後話終わり電話を切る



さ:鍵見つかったみたいです……

〇:おっ!良かったね

さ:……はい

〇:どうしたの?なんか元気なくない?

さ:いやだって〇〇さんと話せなくなるなぁって……

な…なんて可愛い推しなんだ

くっ……

〇:じゃ明日も話そ

さ:えっ!いいんですか!?

〇:うん、何時頃明日帰ってくる?

さ:えーと明日は……

さくがスマホで予定をみる

さ:多分10時ぐらいですかね

〇:そっか、じゃ帰ってきたら俺の部屋のインターホン押してよ、そしたら出るからさ

さ:本当にいいんですか?

〇:さくが話したいなら全然いいよ、俺だって話したいし

さ:やったー!!

さくは満面な笑顔でこちらを見る

その笑顔につられて俺も笑った

それからさくは俺部屋を出ていった

俺はさくがいなくなった部屋を見て少し寂しさと明日とかも朝会えたらないいなぁと思いながら夕飯の準備を始めた





私はマネージャーさんに会い鍵を受け取り部屋に入った

マネージャーさんから話を聞くとなんと鍵はかっきーが持ってたみたいだった

かっきーに連絡すると鍵がなければもしかしたら〇〇さんと何か発展するのではないかとまゆたんと考えたらしくバックから取ったらしい

あの時焦ってたのはそれかと知った

一応これからしちゃダメだよと送ったがありがとうも一緒に送った

部屋に入ると〇〇さんの部屋とは違ってきれいな部屋ではなく引っ越してきたばかりでダンボールが部屋に置いてあった


さ:はぁ……片付けしないと

私は片付けを始めた

幸い荷物が少なくすぐに片付いた


さ:ふぅ……これで片付いた、お腹は空いてないしお風呂入って寝よ

お風呂に入ったり色々やって0時ぐらいに寝室に入りベットにダイブする



さ:あぁ今日は幸せだったなぁ……まさか〇〇さんが隣の部屋の人なんて……

私は〇〇さんの部屋がある壁を見つめる

さ:この壁の先に〇〇さんが暮らしてる

そう考えただけで口元が緩んでしまった

さ:えへへへ明日の夜話せる……いつか電話番号とか交換して……なんて

どんどん色んな妄想が頭に広がる

さ:〇〇さんに応援して貰えるようにこれからも頑張ろ、おぉー!!

小さい声で手を上に伸ばしながら言った

そして深い眠りについた

〇〇さんと明日話す内容を考えながら






妄ツイを読んでくださりありがとうございます!!
今回はアンケートで3位だったさくで書きました!!
推しが隣の部屋に引っ越してきたらという最高の妄想を考えて書かせていただきました!笑
そしてこちら好評だったら中編シリーズ的な感じで書いていこうと思います!
このさくの続きだったり、他のメンバーで見たいみたいことがあれば教えて下さると嬉しいです!!
一応3期、4期、5期なら全員行けると思います
1期や2期は知らないメンバーとかいるのでお断りさせていただく可能性がありますのでご了承ください
このさくの続きが見たい方がおりましたらどんのが見たいとか言ってくださると嬉しいです!
見たいです!!だけでも全然構わないので送ってきてくださると嬉しいです!!
よろしくお願いします!!
マシュマロやリプとか何でも構いません!
どんどん送ってきてくださると嬉しいです!!
マシュマロなどに感想などお待ちしております!
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最後に駄文ですが読んでくださりありがとうございました!
それではまた!

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