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めちゃくちゃ旨いビールと焼き鳥

こんにちは!クボちゃんです(面白い)
先日はU25の記事いっぱい読んでくれてありがとうございます。M-1頑張ります。

我々が「全勝ち全勝ち🎵」とはしゃいでいたのも束の間、負け始めたと同時にそろそろ夏が終わりそうですね。M-1終わらないで〜〜(二回戦多分10/16!応援きてな…)

夏が終わりそうやな〜という侘び寂びを毎年感じるたびに、部活とお笑いやっててよかったな〜と思います。
吹奏楽コンクールで悔しい思いした時とか、森ノ宮漫才劇場の前の公園で豪雨に打たれつつ不安に駆られにぼしいわしさんに電話をかけるとか、
そういう思い出を経験しているから、多分私は夏の終わりや季節の変わり目で寂しくなれるしワクワクできる。ありがたい。

これを経験してなければ私にとっての夏の終わりは、飼っていた雄カマキリが新しく拾ってきた雌カマキリに食われるのを呆然と立ち尽くしながら見て、「あ、鎌の部分残すんや」と思った記憶で止まっていたことでしょう。思い出、ありがとう。


今年の10月で24歳になります。
若い、がアイデンティティの私は若干焦りを覚えています。

私のネタって、若い女がしてるから耐えてるだけで、歳食ってからできる漫才してないんですよね。

漫才を作る、コントを作る上で私にとって1番大切にしたいことって「私と相方じゃないとダメ」なネタなんですけど、あいにくアイデンティティが性格悪いことと「女」であることくらいしか見つけられない。
悔しいかな、私は「女」であることに頼ってしまっている芸人です。こんにちは。さようなら。

私がお世話になっている先輩方は皆様、歳食ってから余計味が出るというか、毎年面白くなり続けられるんだろうな、と思う。劣等感です。努力しろ。

さらに上にいくには、もう一個必要なんやけどなあ。
きっと、いっぱい考え続けて、どうにかこうにか頑張るしかないんやろうなあ。
今までもなんとかなってきたから、きっと、なんとかなるはずよ。



私は事務所に入っていないし、養成所に通ったこともない。NOROSHIも芸会も出てないし、演技の勉強も発声の稽古もしたことがない。

そんな私が4年、劣等感も達成感も感じられる毎日を送れているのは、
本当に本当にいい先輩に恵まれていたから。


にぼしいわしさんが、東京に行ってしまいます。

このnoteが上がる頃には、もう、大阪最後のライブは終わった頃でしょう。

2020年。
まだ私が留年する前、大学3年生の時です。
ある人にお声がけ頂いて、相方を4人集めて初めて単独ライブをすることになりました。
終演後しばらく経った頃、あるDMが届きました。

「お疲れ様です!急にごめんなさい!
にぼしいわし、いわしです!
単独購入して見ました!全部めっちゃおもろかったしクオリティ高すぎてすごかった!私はふわり春が一番好きや〜〜〜〜〜と思いました!偉そうに上からごめんね・・・!」

(いわしさん、晒してごめんなさい)

ライブもほとんどかぶったことがなく、ご挨拶もちゃんとできたことがない
まさか連絡が来るなんて思えず、めちゃくちゃ動揺しました。

大阪で吉本以外で女の子の後輩あんまおらんねん、と、Wの直前だったのにも関わらずご飯に連れてってくださり、お話しして、「お前お母さんおらんの!」とバカ笑いされた日を昨日のことのように覚えています。
本当に当時は仲良くなれるなんて全然思ってなかったですが、ああ、こんなふうに言ってくださる方とは気が合う気がするなあ、とぼんやり思いました。偉そうに。一介の素人がよ。

そこから気がついたらにぼしさんも「いわしばっかり!」とサシで飲み誘って下さったり、お二人とすごく親密に仲良くしていただきました。

自信がなくなるばかりの毎日でも、お二人から頂いた大切な言葉たちで、なんとか今日まで続けてこれたな、と本当に思います。

「しんどいな、うざいな、大丈夫やで。
付いてきたらええから。」


「やめんといてな、おもろいねんから」

「胸張って帰っておいで!」

「まいちは死んだと思おうな」

「クボは大丈夫やで」

「わかったわかった。
めちゃくちゃ旨いビールと焼き鳥。
こんな日はそう決まってんのよ。」


全然私がダメだったライブの日も、
上手く行った日も、
W一回戦で落ちた日も、
まいちがやめた日も


なにも、返せなかったなあ
ラジオやライブに出して下さったり、ご自身たちがメディアに出られる時に名前を出して下さったり、U25決まってすぐ調節できるライブを教えて下さったり。
すみません、めちゃくちゃ7位でした。
すみません、なにもできませんでした。

いつだって、いつだって、
叱ってくださって誉めてくださって、チャンスをたくさん下さったのに、何も、返せへんかったなあ。

にぼしいわしさん、3年間、本当にお世話になりました。
我々はもう少し大阪で頑張ります。
にぼしさんと行った町娘すぎる店員がいる居酒屋の、ホタルイカの沖漬けも、
いわしさんと行った、めちゃくちゃ旨いビールと焼き鳥も、
今度は私が後輩に食べさせてあげないとな。
何者でもなかった私を、後輩にして下さって、本当にありがとうございました。
今後どんなことがあろうと、私は、仕事バリバリこなしてて、いつも背中を見せてくれて、ライブにこだわりがあって、かっこよくて、すぐ喧嘩して、頑固で、人に頼るのが下手くそなお二人が大好きです。
一緒にライブにたくさん出れて、本当に幸せでした。
また、東京でお会いできた際は、何卒よろしくお願いします。

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