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アルナック攻略:①ゲーマーズゲームとしての概要

アルナックは、2020年に発売されたボードゲームです。古代遺跡の探検をモチーフにした、誰がやってもそれなりに楽しめるタイプのゲームです。

この記事は、レビュー記事ではありません。攻略記事です。
なんとなくゲームが分かった方が、「やっぱこうだよねー」となってくれることを期待した記事です。

未プレイの方は、この記事を読む前に、(別のレビュー記事を参照なさり、)ぜひ一度プレイください。

さて①ゲーマーズゲームとしての概要では、本題であるアルナックの勝ち方に入る前に、アルナックがどういうゲームかについて話しておきたいと思います。

まず、アルナックをほめておきます。

初見のツイート(あの頃は若かった)

アルナックは、ガチャが前面に出た、要素の多いゲームに見えます。
ガチャ、デッキ構築、ワーカープレースメント、研究トラックなど、様々な要素が詰まっています。
実際に何回かプレイすると、要素が多いわりに、初見でも割とストレスなくプレイできるかと思います。ガチャ要素があるくせに、案外何とでもなると分かってしまうと、外れのないおみくじで喜んでた気分でもやっとはしますが、気分を害しはしないでしょう。
優等生なボードゲームが増えてきた昨今の中でも、特に優等生なゲームといえます。

が、勝利のみを追求していくと、差がつきにくい中で、いかに差をつけるかを争う、細かいゲームであることに気づきます。
その一番の要因は、要素が多いわりに戦略が少ないことにあります。ぶっちゃけ、このゲームの戦略は一つです。研究トラックで相手より先行する。それだけです。

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研究トラックのボーナスである助手タイルは、このゲームで最大の拡大再生産要素です。加えて研究トラックは、先行すればボーナスタイルがもらえます。
守護者プレイに走ると、石板をはめ込む場所がなく、デッキ強化プレイに走っても、助手のパワーに勝ちづらい。その上先行ボーナスまであるのですから、研究が俄然中心になってきます。

フレーバーで表現するなら、パッケージ絵の三人がプレイヤーとすれば、勝つのは手前の人です。一人だけ遺跡には目を向けず、あらぬ方向を見ています。研究トラックが見えているのかもしれません。

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探検メインだと負ける。パッケージ絵がちゃんと表現している()

まとめると、アルナックは、様々な要素を使って、研究トラックで先行することだけを競いあう、戦略よりもその時々の戦術がものを言うゲームです。

けなしているようですが、私は大好きなゲームです。
各要素のストレス要因を削り、ガチャの快感は残しつつも失敗は大抵カバーできるように保証しています。本当に丁寧な作りのゲームです。
ドミニオンのようなデッキ構築ゲーム、アグリコラのようなワーカープレースメントゲームは、麻薬のような面白さを持つものの、楽しめるまでには時間がかかることもあります。
そういうストレスを丸めて、何ならストレスの究極原因である対人要素まで大幅に削ってある、本当に優等生なゲームなのです。(いい人どまりともいう)

まあ、いろいろ思いつつも約40戦プレイして、攻略記事まで書くあたり、間違いなく私は楽しみました。
多分普通の方は5回もやれば満足すると思います。
何度やっても飽きない方は、ソロプレイ系のゲームに適性があると思います。ぜひ、クランズオブカレドニア、いけるならオーディンの祝祭、果てはコロニストをプレイしてみてください。

長くなりました。②からはまじめにいきます。


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