パブリックコメントの書き方について

パブリックコメントの書き方について

これは何?

おそらく私のnoteを見ている人が気になっているであろう、
「困難な問題を抱える女性への支援に係る基本方針」に関する
パブリックコメント(2023/1/16~、予定)についての書き方、というか
心構えについて覚えておいた方が良いことをまとめる。

暇空茜さんのパブリックコメントに対するスタンス

2023/1/10(火)の「あさ8」内にてパブリックコメントに対して
意見を述べられている。

コピペではなくて、ちゃんと考えを持てる人が出してほしい

あさ8、2023年1月10日の暇空茜さんの発言(意訳)

暇空さんが比較として出しているのが「余命」というキーワード。
これと、それ以外のパブコメについて触れておきたい。

懲戒請求が濫造されたケース

余命三年時事日記のケース

簡単に言うと、コピペによる大量の懲戒請求を発生させてしまった事件。
詳細はWikipediaにまとめられている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/余命三年時事日記

これは在日コリアンに対する悪感情を持った人々があまり考えずに
懲戒請求を行ったら自分の意見が通ると思って軽々しい行動に出てしまったケースである。

余命三年時事日記については一時期私も読んでおり、書籍の2冊目(ハンドブックだと思う)が
出るところまでは追いかけていたが、その後どういうわけか離れてしまった記憶がある。
なので、懲戒請求事件について最近知ったこともあり、結末に驚いていたりもする。

光市母子殺害事件の弁護団に対するケース

懲戒請求を煽ったケースとしては他に「橋下徹氏による懲戒請求呼びかけ」もあった。

http://jclu.org/constitution/saikousai_kokuminsinsa/hashimotochoukai/

https://ja.wikipedia.org/wiki/光市母子殺害事件弁護団懲戒請求事件

こちらも当時有名人となっていた橋下徹氏の発言に乗っかって、懲戒請求が濫造されてしまった
というケースである。

どちらも、扇動する人物が居て、その人に乗っかってしまったケースである。
そしてどちらも、その懲戒請求に効果はなかった。

コピペでパブリックコメントを発生させてしまったケース

Miauの文化庁に対するパブコメのケース

2007年に文化庁が行った、ダウンロード違法化に対して反対するパブリックコメントを
MIAU(一般社団法人インターネットユーザー協会)がコピペできるようにしたケース。
javascriptによるプログラムで生成できるジェネレータを用意していた。

https://miau.jp/ja/66

現在は生成はできないものの、名残が残っているので興味がある方は見てほしい。
自分が気になった項目を選択して、ボタンを押下することでパブリックコメントの
ひな形を生成してくれる、そのまま送付することができる、という代物だった。

MIAUについてはダウンロード違法化とダビング10の時に情報を仕入れるために
見ていたこともあり、記憶に残っている。ちなみにダビング10のセミナーに
参加しており、アゴラの池田氏を初めて知ったのもこの場所であった

他のコピペのケース

他にもコピペで対応しようとしたケースは複数存在していたらしく、
以下のページにまとめられている。

https://asay.hatenadiary.jp/entry/20130211/1360566434

特に「◆三行まとめ」の箇所がパブリックコメントとはどういうものか、ということを
良く説明していると思う。
この点をよく覚えておいてほしい。特にコピペの意見はまとめられる、という点は
今回の困難女性支援法のケースでも重要になってくると思われる。

では、どうするべきなのか

ある意味では簡単で、パブリックコメントを求められる1/16に公開される資料について
以下の行動をとってほしい。

  • 資料をよく読む

  • 読んだ上で、自分が気になると思った箇所についてコメントする

  • その際、他サイトなどからの要点を使わずにできるだけ自分の言葉でコメントする

パブリックコメントについては、これを行うことで例えば困難女性支援法が
いきなり廃案になる、ということはない。そういうものではない。
ただ、出てきている資料に対しての意見を言うことで、
資料(今回の場合は基本方針や政省令)に対して軌道修正を図れるかもしれない、
ということを念頭においてほしい。

2023/1/16まではまだ時間があるので、資料の読み込みのために過去会議の資料を読むなどの
対応も有効だと思うので、早く動きたい、と思っている人が居たら早めに資料に
目を通しておくことも良い手段だということを書き加えておく。

筆者はどうするか

以下のように考えている。

  • とりあえずパブリックコメント開始までは情報を拡散する

  • 可能であれば、言っていることの好意的な解釈、悪意的な解釈を考えてみたい

  • パブリックコメントが始まったら、思いの丈を記入して送りたい

MIAUの時にパブリックコメントをコピペで出した側の人間なので、
正直に言うと、コピペは楽だったということも気持ちとしてはあるのだけど、
あのケースははっきり失敗だったんだと思っているので、
今回はできるだけそうならないように、パブリックコメントに
意味があるようにしたいと思っている。

以上

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