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“奇をてらう”空間デザインの手法

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「奇をてらわない」というデザイナーはたくさんいるが、「奇をてらう」というデザイナーはなぜかいない。 「奇をてらう」意味: わざと普通と違っていることをして人の注意を引こうとする。…
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2022年2月の記事一覧

Japan Shop 2022 東京ビッグサイト

3月4日14時に登壇します。東京ビッグサイト JAPAN SHOP、JCDブースにて45分のフリートークです。皆様にお会いできますことを楽しみにしております。日本最大級、見どころいっぱいの展示会ですので、是非お越し下さいませ。事前登録で入場無料です。 https://messe.nikkei.co.jp/js/ KTXアーキラボ 建築設計事務所 オフィシャルページ

狭小店舗の高級飲食業態 The Grand Blue Express NAUTILUS Ueno-Tokyo

上野アクアリウムレストラン NAUTILUS 上野駅近くの雑居ビル5階、和風居酒屋からフレンチレストランへのリノベーション。問題は店舗があまりにも狭いことだった。居酒屋であれば、席や通路が少々狭くても気にならないが、ある程度客単価も上がるフレンチで狭い空間はイメージダウンにつながりかねない。プランを進める中で最低限必要席数を確保するとメイン通路が80数センチしか確保できなかった。これではまともにすれ違うことすらできない。狭くても高級業態が成り立つような、お店に来たお客さんが

20年の仕事をふりかえる9

【2008年/神戸かまどダイニングSAKURA】 神戸ハーバーランドのショッピングモールモザイク2階、海に臨むロケーションに位置する和食店。 ファサードは全面ガラス張りで内装のデザインそのものがファサードを演出している。 エントランスを入ると全長約8メートルの巨大なかまどが横たわり、目の前で板前たちが調理をし、その蒸気、匂い、音が店内を活気づけ、食への期待を膨らませる。 かまど前の路地を進むと石庭があり、そこにランダムに配置された箱状の個室「SAKURA-CUBE(サク

20年の仕事をふりかえる8

【2007年/結婚式場】2019年にチャペルを設計させて頂いた結婚式場ラヴィーナさんには随分昔から(父の代から)お世話になっている。姫路の式場の大規模な改装をご依頼頂いて以来、数年に渡り加古川、大阪、和歌山など立て続けに改装を担当させて頂いた。 写真は2007年に改装した和歌山のエントランスホールと大阪のウェルカムホール。 改装前はかなりクラシックな空間だった。モダンな空気感を持たせながらも最初に訪れた時に感じた空間の重みを残したかった。和歌山では図面に床の仕上げを記入し