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脚本づくりの自習室(定期購読マガジン)

脚本家の方や、脚本作りに興味のある方に、「へえ~、そんなことで悩んでるんだ」と知ってもらえるような、主に行き詰まってることを書いています。脚本の技術向上を目指して自問自答するマガ… もっと読む
脚本家の方は「こんなやつもいるんだ」と安心してもらえるような、そして脚本家志望の方には「なんだか自… もっと詳しく
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#おっさんずラブ

決定稿の入稿はいつもバタバタだ

空いた時間に「一人称単数」(村上春樹・著)を読んでいます。 平易な文章で難解なテーマを伝えようとする手法は、ドラマ作りにも共通するところがあります。難しい言葉で難しい概念を伝えようとしても粘りが効きません。ドラマの場合は観ている人の規模が特に大きく、観客が何百万人、何千万人という世界なので、基本的には誰にも分かるように「ひらがな」で喋ることになります。 だからと言って、簡単な概念を伝えるだけでいいかというとNOで、深く理解してくれる層にも届く内容にしなければ、幅広い層に見

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男性と女性の書き分けについて

コミットするって、どういう意味なんだろうなぁ、と思ってしばらく経つ。 調べても約束するとか確約するとか、そういった和訳は出てくるし、イケてる風のビジネスマンが使うのもよく分かるので、なんとなく「ちゃんとやる」ってことなんだろうなあと思っていたら、こないだ企画書に「フルコミットします」と書いてあって、「フルコミット……?」と、また分からなくなった。「むちゃくちゃ、ちゃんとやる」ってことだろうか。 ×   ×   ×

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足し引きの作法

足し引きの作法については後半。

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脚本の余白について

脚本は時間と空間の感覚が肝要である。 シナリオブックが発売されて一般の方も「脚本」を読むことになり、感想をもらうことが多くなった。小説とは違って具体的な表現描写がないため、一般の人には何の事やら分かりにくく、俳優のファンがそもそも多いこともあって「これを映像にするなんて俳優さんはやっぱりすごい」という感想が目立つ。間違いではないが、合ってもいない。

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劇場版おっさんずラブ封切り

更新があいてしまった。 8/23より「劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~」が封切りとなり、興行的にとても良い滑り出しであると聞いた。反応も少し見て、映画なので(お金出して観に来るので)テレビよりも感想が具体的で、賛否どちらも熱っぽいものになっている。好きに感想を言い合えるのもSNS時代のいいところかも知れない。

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ドラマと映画、脚本にかける時間の違い

引越作業は終わらずとも、締切は待たず。 「おっさんずラブ」2018年連ドラ版の放送が終わって約一年あまり経った。あの頃には映画の話が既にあったかどうかは覚えていないが、割と早い決断だったような気もする。普段、僕の脚本仕事は大小4~5企画ぐらい同時に走っているのだが、映画はその中でも常に最優先のスケジュールを取って、とても時間をかけて本作りをした。

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