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脚本づくりの自習室(定期購読マガジン)

脚本家の方や、脚本作りに興味のある方に、「へえ~、そんなことで悩んでるんだ」と知ってもらえるような、主に行き詰まってることを書いています。脚本の技術向上を目指して自問自答するマガ…
脚本家の方は「こんなやつもいるんだ」と安心してもらえるような、そして脚本家志望の方には「なんだか自…
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2019年6月の記事一覧

今月の総括

今月終えた仕事。 『事故もの(ドラマ)』#4#5#6準備稿 #8プロット 『桃もの(ドラマ)』#1#2#3プロット 『冒険もの(映画)』第三稿 『応援もの(映画)』第一稿 『劇団もの(ドラマ)』前後編準備稿 『男子もの(ドラマ)』#5#6#7 遅れ 「サクセス荘」は先日発表になりましたが、以前日記で「男子もの(仮)」としていたものです。キャストが今をときめく舞台俳優ばかり、なかなかに忙しい人たちで、一堂に会するだけで奇跡と言われています。そちらの話を少し。

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ペラ一枚の本当の意味と、脚本家になる唯一の方法

プロデューサーに「ペラ一枚でもいい」から書いてと言われることがある。

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ウソをつかねばならない理由

闇営業のニュースが賑わいをみせている。芸人たちが「ノーギャラだった」と苦しいウソを付かなければならなかった理由について。 僕は脚本家事務所(タレントで言うところの芸能事務所と役割は同じ)に所属している。給料制ではなく、やった案件のギャラの数割を事務所が取り、残りをもらうという感じでマネージメント契約しているので、収入が0円の月もあれば、数百万の時もある。大体10ヶ月前に終わった案件のお金が月末に入ってくるというサイクルなので、貰うころにはほとんど何のお金か忘れてしまっている

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アイデアが出ない時、のアイデアとは何か。

脚本を書き始める時は、打ち合わせであるていど物語の最後まで見えていて「あとは書くだけ」となっている状態のことが多いため、「ああ~~、さっぱりこの先が思い浮かばない! どうすりゃ終わるんだ!」というようなことはない。 僕の一番不得意とするところで、得意だと思われていることは「構成」である。構成というのは雑に言うと、ネタの出し方や順番のこと。面白い話も「こないだ笑っちゃったんだけどさ、アハハハ」と話し始めれば、聞いてるほうはサーッと冷めてしまうように、書く内容が決まっていてもそ

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寡黙な主人公は基本的にいない

ドラマに出てくる人は基本的におしゃべりだ。 ドラマに比べると映画は(傾向として)台詞が少なめだったりするけど、でも基本的には思っていることを口に出すことによって(台詞によって)物語が進行していくから、『寡黙な人』というのはサブキャラでは稀にいるとしても、主人公ではありえない。 脚本を書いていて今まで特に疑問に思っていなかったけど、台詞というのはいろんな思考の先にポッと出てくるものだから、それを頼りに物語が進んで行くというのはやはり特殊なことだと言える。小説の場合は、台詞と

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道具と体裁

仕事で使っている道具やソフトを紹介します。 まずは子供の頃からの道具をザッと。小学校四年生の時に、物語を作ってみようと思って、漫画なのか小説なのかよく分からないものを書き始めたのがCampusノート。それから、中学の時に家にあった書院(ワープロ)でタッチタイプを覚えました。高校に入るとNECの98シリーズのパソコンを買って一太郎デビューです。この時は文化祭の台本を書いたり、ゲームのシナリオを書くのに使っていました。 なんだか懐かしくなって、大人になってもう一度一太郎を買っ

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シナリオハンティングで知りたかったこと。

ドラマのために、地方へシナリオハンティング(取材)に出掛けた。

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言えない台詞なんてないはずだ。

過去、何から何までソリの合わないプロデューサーに二人ほど出会った。 一人目はもう昔過ぎて、ちょっと思い出も薄れてきているのだが、二人目は日が浅いのでかなりの頻度で思い出してしまう。というのもテレビで「ある台詞」を聞く度に、その人の記憶が思い出されてしまうからなのだ。

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ドラマと映画、脚本にかける時間の違い

引越作業は終わらずとも、締切は待たず。 「おっさんずラブ」2018年連ドラ版の放送が終わって約一年あまり経った。あの頃には映画の話が既にあったかどうかは覚えていないが、割と早い決断だったような気もする。普段、僕の脚本仕事は大小4~5企画ぐらい同時に走っているのだが、映画はその中でも常に最優先のスケジュールを取って、とても時間をかけて本作りをした。

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壁に頭を打ちつけて分かったこと

昼型か夜型かと言われたら、昼型だ。 朝は7時とか8時には起きているし、寝るのは1時とか2時とかだ。 徹夜は極力したくないし、できる年齢でもなくなった。 ほとんど寝ないまま打ち合わせ、なんていうのは仕事人としてちょっとありえないと思っているのだが、どうしても締切に間に合わなくて……ということがしばしばある。 締切とはなにか。

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キャラクターがハネるとは?

若い頃、書いた脚本の打ち合わせしてると、先方(プロデューサーが)「うーん……」と悩み始め、「なんだかキャラがハネてない」「段取りになっちゃってるなぁ」と言われて重い空気になることが多かった。 僕のほうは、何の事を言われているのかよく分からないので「そうですか……」と返事をするしかないし、向こうは向こうで、「どうしたらいいかなぁ……」と悩んでいる。地獄のような時間である。

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セットにうんこした話

僕がテレビドラマの脚本家としてキャリアをスタートさせたのは2008年。 デビュー作は何かと言われたら「お台場探偵羞恥心ヘキサゴン殺人事件(フジテレビ)」か「御手洗ゼミの理系な日常(TBS)」のどちらかになるのだけど、厳密にどちらが先だったかは忘れてしまった。取りかかったのは「理系」が早いけど、オンエアは「お台場」のほうが早かった、とかだと思う。ちなみに自身の最高視聴率ドラマは「お台場探偵――」の16.7%だ(時代だ!)。 テレビドラマを書かせてもらうようになったのは、うち

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大きな地図と小さな地図

一日のうち、家なりカフェなりで台本を書くという時間が長いのだけど、 テレビ局や制作会社で打ち合わせするために、電車に乗っている時間も考えてみたら結構長い。 極力、頭を使いたくなくてボーッとしてることも多いのだけど、最近はそれもちょっと勿体ないなと思い始めて、スマホで本や漫画を読むようにした。 前回は「3月のライオン」を1~14巻まで読破した。電車の中でしか読まない、というルールを決めていたのに、最後のほうは続きがきになってしまって、結局家で一気に読んでしまった。今回は締切

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