持病について書いてみよう#5「骨切り・上顎編」
骨切り入院編。
「骨切り」って言葉めちゃくちゃ怖ない?そういう和ホラー?洒落怖?「骨切りさん」ってタイトルでありそう。絶対背後から「切らせてぇ?」とか聞いてくるじゃん。
始めるよー!
7月4日、「これから顎の骨を切る」という実感わかぬまま病院に到着。「入院棟から入ってください」って説明されたのに普通に閉まってて立ち往生した。同じく入院するのであろう方と「入れないっすね?」「正面入口から入りますか?」「仕方ないっすもんね」などとやり取りして入った。
前回の入院と同様、ゲームしたり友人が貸してくれたタブレットでマンガ読んだり。
前回はiPhoneとイヤホンを繋ぐピロピロを忘れてしまったので、今回の入院では絶対に忘れまいと固く誓ったピロピロを繋いで音楽聴いたり。
俺は同じ轍は踏まねぇ!!!!ドヤ!!!!
今回の入院は1ヶ月。7月4日〜7月29日と、ひと夏をほぼ病院で過ごす算段である。
だから少しでも金の足しにとアンケートモニターのアプリもインストールした。いうて1000〜2000円だけど、何もやらないよりかマシだ。アブラカラメだ。こちらが全マシ生卵トッピングでーす!!!
骨切りは6日。それまでの間さまざまな大人にあれやこれやと説明があったり、全身麻酔の注意事項があったり。何回聞いても少し怖いものだ。
いよいよ下顎を上顎が追い越す日が来るのか。それってどんな感じなんだろう。
6日。手術当日。
「11時30分には病室迎えに来ますね」と言われていたが、自分の前の人の手術が長引いて結局来たのは13時30分。隣のベッドの人の昼飯食べる音でお腹空いちゃった。
いっくぞ〜〜〜!
手術室に入るとやはり緊張してくる。あとなんか寒い。やたらと寒い。
骨切りは口内から行えるらしく、外に傷はつかないとのこと。すごくない?
ちょっと金カムの尾形とかチェンソーマンの岸辺とかを覚悟してたからよかった。
そんな感じで全身麻酔で夢の中へ。流石に顎を切る手術なので8時間くらいかかり、無事成功。感謝。
以上が上顎の骨切り手術の流れ。ここからは下顎のフェイズに入る。22日。
それまでの間は「上顎の前方へのスライド(骨延長)」を行うとのこと。
6日の手術ではあくまで骨を切ってプレートを付けただけ。さらに専用の器具が上顎に取り付けられ、そこを専用のドライバーでネジを回すとそれに応じて上顎がじわじわミリ単位で前方に動いていく。1週間程かけて9mmほど延長できたらお終い。
人体だぞ!!??そんな事していいのか!!!??
ちなみに延長用の器具は次回の手術で取り除くそうだ。
そしてこの骨延長、特筆するほど痛くはないがなんとも言えぬ違和感が押し寄せてくる。
これ痛かったら普通に拷問だ。痛み止めサイコー!
そんな感じで毎回朝晩にじわじわキュルキュルと上顎を前に出していった。9mm出し終わっても上顎が追い越すことはなかったけど、下顎と同じくらいの位置には来ていた。
22日、今度は下顎を切って引っ込めさせれば今度こそ終了。
正直骨延長より、顎の手術後なので経口からの食事が困難な(顔が腫れたり痺れたりで口が開かない)ため、「胃カテ(胃のカテーテル)」と呼ばれる管を鼻から胃まで通して栄養剤をぶち込む生活を送らねばならなかったことの方がしんどかった。何回もえずくし気持ち悪かった。
あと前回と同様に下半身は改造されていた。
されていたし、「自力でトイレまで歩ける状態か」を確かめるべく看護師に尿道に刺さった管を持たれ部屋を歩き回されるというチェックをされた。
いくらなんでもAVすぎる
下顎編へ続く