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持病について書いてみよう♯7「プレート抜去+咽頭弁形成術」

このタイトルいい加減ダサいから変えたいんだよな

東京に来てもう3度目の入院が始まった。

入院に向けて持ち物のチェックを済ませ、メモにまとめて確認し、いざゆかん大学病院。

が・・・!ダメ・・・・!!

理外の診察券&保険証忘れ・・・・!!

全ていつも使ってるリュックの中・・・・!!!

入院用に新しくキャリーバッグを買ったことによる弊害・・・・!

メモにも書いてなかった・・・・!

当たり前すぎて・・・!!当たり前すぎたが故の忘却っ・・・!!

最初「入院中に取りに行けたら」みたいな話で落ち着いたが、相談の結果次回の診察時に見せれば大丈夫ということで事なきを得た(得てない)

そうしてズッコケながらもなんとか入院棟へ。

手術は明日ということで、それに関する様々な説明を受けた。

今回の手術も無論全身麻酔で行われる。

麻酔が効いてる間は自力での呼吸が出来なくなるので気管に呼吸器を入れる訳だが、その挿管を救命救急士に行わせる実習を兼ねて良いか?と聞かれた。

国家試験や人形での実習試験を合格したあとは実際に人で実習を何回か行わないといけないらしく、協力できるならお願いしたいとのこと。

そんなのOKに…決まってるだろ…!!

診察券忘れるような人間にゃこれくらいしか出来ることが残ってないんだよ…!!
気管くらいくれてやるよ…!!

そのあとされた手術の説明は、されたはいいけどイマイチイメージができない。

プレートを抜き終わったら①のように縦に口蓋を切り、②のように観音開きにし、

②´の図のように喉の一部を切って気管に蓋をするように縫い合わせるらしい(咽頭弁形成術という)

????

本来人は喋る時、声帯がキュッと閉じるものだが俺はそこの筋肉が生まれつき弱いため3分の1くらいの隙間が開いてしまう。その隙間から息が漏れ、そこが鼻から抜けていく。

それを防ぐために、②´のように常時のどに蓋をするようにすることで、擬似的に声帯が閉まってるようにするのが今回の手術の目的である。

常時のどに蓋をする?????

「常時のどに蓋をする」というのは俺の勝手な素人発言なので表現として適切ではないと思うけど、間違いでもない(難しい)

ただこの手術が終わったあと、イビキをかきやすくなるかもと言われた。

地味に嫌なデメリットだな…。

プレートを外したりのどを切ったりするので、しばらくは患部が腫れてしまうがそれは仕方ない。

もう骨移植だの骨切りだのを経験しているのであまり不安感はないのだった。

最近はやがて体に馴染む糸を使うことで抜糸の必要がなくてたすかる。抜糸は痛いので。

手術当日。

8時からとの事だったので絶食しなきゃいけない身としてはすぐにやってもらえるのはありがたい。

T字帯の付け方は毎回忘れてしまう。

手術室は寒いと思っていたけど、案外そうでもなかった。というか、外気が暖かくても自分がほぼ裸なのだからそりゃ寒く感じる。

朝から俺を含め色んな人が手術室に入ってくる。中には母親に抱かれた幼い子もいた。朝からこれだけの人数を施術していると思うと医療従事者の方々には頭が下がるばかりだ。

酸素マスクをはめられると、おそらくそこから注入された気体状の麻酔ですぐに眠たくなった。

予定より少し早めに手術は終わった。

確かにのどは風邪を引いたように痛いし、相変わらず尿道には管が突き刺さっている。最悪。

嚥下力が弱まってるのでタンがのどを通る度に飛び起きた。痛みとかではなく、驚いてと言った方が正しい。

かといって吐く力もなく、それを伝える発声もできず、早めに看護師さんが「タンを吸う機械」の使用を提案してくれて助かった。

こまめに寝返りを打って、背中が荒れないように気をつけてと言われたけど、寝返りを打とうとすると尿道の管に角度がついて痛い。

背中を犠牲に尿道を守るか、尿道を犠牲に背中を守るかの2つに1つだった。
寝返りを打たなければ背中を守れない。寝返りを打ったままでは尿道が痛い。

汚いBLEACH?

ただ、手術後の夜からペースト食を食べれたので結構トントン拍子で進むのかなと思った(前は鼻からチューブを挿して胃袋に直で高カロリージュースをぶち込んでただけなので)

次の日の朝には下半身の改造も直してもらい、自力でトイレに行けるまでに。言葉を発するのはまだ少し難しいが、これは骨切り手術のときもそうだった。

のどをこんないじくって本当に声出せんの?と思わんでもないが、骨盤の骨を削って骨移植したときも本当にすぐ歩けるようになんの?って感じだったので、まあ大丈夫なんだろうと思う。

のどは相変わらずのど風邪を引いたような痛みがあるが、鎮痛薬でおさえることができる。現代医療の真髄を味わってるような気分だ。

手術から2日後の夜には点滴もすべて外れ、退院の日程も17日に決まった。

まだ声は上手く出せない。レイピアや冠到杯までには間に合う予測だが、実際はどうだろう。治りは早いらしいが。

バイトも接客業だしなー

大喜利も早くしたいなー

のどが復活したら漫才やってみたいなー

時折咳き込んだり、浴場で少し声を出したとき、なんとなく自分の声じゃない感じがした。ただ顔が腫れて弱々しい発声しか出来てないだけかもしれない。

ただ今回の咽頭弁形成術が成功しているのであれば、少なくとも息漏れはなくなりもっとハッキリ話すことができるはず。

これがこれからの大喜利等にどう転ぶのか、見ものですねぇ!

こんなんもらった
たのし〜

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