VERSUS-折神家御前試合1998- 感想

本文388ページと言う大長編なので失礼ながらこちらにて感想を述べさせていただきます。

風雲の剣 薬丸示現流の『カッコいい』が詰め込まれていて初戦からいきなり熱い戦いでとてもワクワクしていました。そして流石八雲さん、キャラの掛け合いや心情を描くのとても上手ですね。スッと入ってきて読みやすいです。

海竜の剣 本誌で一番楽しみだったモササウルスが早くも登場。どんな戦いを見せてくれるのかと思ったらその前にあら^~となりました。異端の親友ポジが普通の子ってのいいっすね。さて、試合についてですがゾーンに入った瞬間モサの猛者感がさらに際立ってうおおおおおお!!!!ってなりました。『簡単だ。倍速で動くと分かっているのであれば、それを弁えたうえでこちらも反応すればいい』このセリフめちゃくちゃ好きですね。そして直後の恐竜眼で吹きました。さらにまだまだ、八艘跳びに海竜の大口が如くの技と大変熱かったです。

火天の剣 やっぱりマイチャンのナンは美味しいネ!いや、当たり前のように前世の記憶を引き継ぐな。恐らく読んでいる時最もツッコんだパート。掟破りの炎まで纏ったウルミに対し王道の秘剣燕返しで勝つの最高。

不抜の剣 鎖鎌使ってさらに分身までする忍者に対し正統派の刀使。明らかに殺しにかかっている動きをする蒼雲かっこいいっすね。そして決着がついた後、相手を睨んだまま気絶する雁も弁慶っぽくてとても好きです。

傲倨の剣 やべーやつ対やべーやつ。躑躅の心情メインでこの小者臭するかんじがよかったです。レオの暴れっぷりも『マジでやべーなこいつw』と思いながら読んでました。

窮鼠の剣 リリィちゃんかわいい~~~~~~~~~~~。なでなでして美味しいものいっぱい食べさせてあげたい。

番外乱闘 なんだよ!番外乱闘編って!といきなりツッコんだ。なるほどアーマード刀使と戦うために美奈都さん初戦敗退したのね。無茶苦茶な戦いをしているようでいて中身は刀使ノ巫女そのもの。みんな集合して戦うって展開、やはりいいものですね…

波濤の剣 やはりモサ良てぇてぇから始まる熱く大波のような激しい戦い。海割りかっこよすぎて痺れた。ああいう技に俺は弱い。パワータイプ同士の戦いはやはりパワーで終わる。良い…。『知ってるか海竜───雲耀ってのは高いところから降りてくるんだぜ』いや、ダリユラさんカッコいい決め台詞考えるの上手いっすね。

夢幻の剣 まさかとは思ったけどやっぱ羽々斬だったのね。水月の掘り下げから見てもこの本の主人公は彼女なのだと気づきました。佐々木小次郎の燕返しよりも疾い燕返しで一瞬で決まった決着がとても爽快でした。蒼雲時代の羽々斬スピンオフ待ってます。

魔獣の剣 思った以上にやべーやつでしたねレオ。しかし暴君レオの激しい戦いは迫力満点で次々と限界を迎える体の痛みがこちらにも伝わってくるようでした。

雲耀の剣 術対術。雲耀という究極に八幡力という術で近づこうとした者と、燕返しという究極を第四段階迅移という術で磨き上げ境地に至った者の戦い。あまりにも熱すぎる展開に手に汗握りっぱなしでした。多分一番好きな試合。本当に良かったです。

栄光の剣 技対技。二天一流対巌流。刀使の能力が勝敗を決めたさっきの試合とは打って変わって、純粋な剣技が問われることとなったこの試合は正に、巌流島の決闘の再来と言えよう。御刀を投げさらに持ち替えるという動きには驚くと同時に納得させられた。紫なら確かにそうするよなと。かつての巌流島の決闘も宮本武蔵は刀ではなく櫂で戦うという掟破りの戦い方をしたという。そんな勝敗の最後までこの決勝戦は武蔵と小次郎の戦いであり、彼らとは違う自らの磨き上げた剣を振るう紫と水月の戦いだったのだと熱く清々しい気持ちになりました。

最後になりますが本当にどの試合もよかったです。特に美奈都が解説役になっていたのも相まって簡単に剣戟を頭に思い浮かべることができました。そしてどの人物もキャラが立っていて全く埋もれていない。プロローグからエピローグまですべてこれは確かに刀使ノ巫女でした。さらにこれらをひき立たせたのが発さんのキャラデザ。こんなに熱くカッコいいお話にベストマッチした絵です。というか10人も新たに考えて描いたとか相当すごいですよ。みんなどれもイメージぴったりでした。本当にいいものを読ませてもらいました。再犯待ってます。

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