地方創生?現状や課題は?

はじめに

現在の日本は少子高齢化社会になりつつあり、人口も減少傾向にあると言われています。そんななか、国として東京への一極集中を防ぐ(人口の流出を防ぐこと)、それぞれの地域で活気を作り日本全体を活性化していくことを目的とした「地方創生」という政策が2014の安倍政権で発表されました。具体的な目標としてあげられているのが、「地方における安定した雇用を創出する」「地方への新しいひとの流れをつくる」「若い世代の結婚・出産・子育の希望をかなえる」「時代にあった地域をつくり、安全な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携する」という4つの目標のもとに始まったものです。また、この「地方創生」について某大手広告代理店が10代〜60代に対して意識調査を行ったところ、

「地方創生」の言葉の認知は約8割。10~20代でも6割を超える。
・地方創生の言葉の認知(「知っている」「少し知っている」「言葉は聞いたことがある」の合計)は全体の約8割(77.7%)。10~20代でも6割を超える(63.9%)。
・一方、内容まで知っている(「知っている」「少し知っている」の合計)と回答した人は33.8%にとどまり、10~20代では24.5%と3割を割り込んだ。
・地方創生について見聞きしたメディアは、「テレビ」(87.1%)が突出して高く、次いで「新聞」(43.0%)「インターネット」(22.8%)だった。

という調査結果が出ています。言葉は聞いたことがあっても内容を理解しているとなると半分を切っている状態です。これが日本の現状ということです。。

現状と課題は似ている


「地方創生」には上記した通り4つの目標が設定されていますが、はっきりとした成果を現状確認できていません。理由として考えられることは、そもそものゴールがはっきりしていていないことが一番の理由とされています。また、どこからを「地方」とし、どう「創生」していくのかをはっきりされていないこと。地方が自主的に行わなければなりません。しかし、現状を理解しておらず、理解したとしても「どのような取り組みをしたら良いのか」というのが理解できていないことも原因ではないかとされています。

こうした現状=課題であると同時に小さな課題が介在していると思います。また、はじめに記した通り「地方創生」の具体的な内容について国民に熟知されていないことも課題だと思います。

地方創生は日本だけじゃない(アイルランド)

「地方創生」を行なっている国は日本のみならず、世界を見渡してみても多くの国で行われています。ヨーロッパでは、「食」「体験型プログラム」「環境」の3つがトレンドで、これらを意識して創生に取り組んでいる地域もあります。アイルランドは一昔前まではご飯の評判があまり良くなかったそうです。しかし、アイルランドなどの地域には、昔に貴族が建てた「マナーハウス」というものが数多く残っています。この建物は維持するのに莫大な費用がかかるので売却されたり壊されてしまっていました。そんななか、ホウスという街では、この豪邸を一般人向けの誰でも参加が可能(初心者でも可)の料理教室の場として利用し、人気を高めています。意図として地域の活性化はもちろん、料理に対する悪いイメージの払拭などの意味もあります。また、歴史ある華やかな建物で料理ができるという歴史を感じながら楽しめるという点が観光客や国内からのお客様に人気である理由だと言われています。

画像1

ホウス城のキッチンの様子。定期的に料理教室が開かれています。

地方創生は日本だけじゃない(台湾)

台湾では日本統治時代に建てられた建物を「文化創意」いわゆるリノベーションすることで再利用しています。新築もリノベーションも同じくらいの費用がかかります。しかし、リノベーションすることで新築にはない、建物の歴史としての付加価値が生まれます。また、「地方創生」においてのアートの役割は非常に大きいと言われています。

歐萊德op1

昔は汚染源として嫌われていた工場。今では環境保全の尖兵として確立されています。

今後すべきこと

まず求められることは、国民にしっかりと内容を知り理解していただくことが最優先であると思います。また、どこの土地にも地元愛の強い方は少なからずいらっしゃると思います。その方達とどう協力し、これから活躍していく世代の子供達に対し「地元ではたらきたい」と言ってもらえるような街にしようと働きかけていく必要があると思います。そのためには自分たちの土地をしっかりと理解し、それぞれの土地ならでは良さを出すことが必要だと思います。

最近ではSNSが非常に影響を与えてるので、活用してどんどんPRをしていってもいい思います。また、映画などでも最近は地方の自然を使っている印象があります。もしそのようなことがあって大ヒットすれば、聖地巡礼なんてこともあると思います!なので映画などを使ってのPRとかもいいと思います。

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/honichi.com/news/2018/03/26/seichijunrei/amp/%3Fusqp%3Dmq331AQOKAGYAYCzjuCjpJidiAE%253D

実際に経済効果として31億円もあった例もあります。すごい。

また、日本には多くの歴史的建造物(特に地方)が存在しているので、それらを世界に倣ってイノベーションを行なってみたり、観光客に向けての宿泊施設にするなど、日本ならではを全面に出す。そうすることで地域の活性化はもちろん、日本の活性化に繋がると思います。

僕自身、神奈川県の小さな町出身です。僕の友達は1人が役場に就きますが、その他の多くは都内で働く者ばかりです。これが現状なんですね。

けれど、地元の町でも創生についての取り組みをしています!地元はとても良いところで生まれ育った町なので、友達を巻き込んででも積極的に貢献していきたいと思います!