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開けるとわかる笠木からの雨漏れ

住宅のベランダの頂部や陸屋根(ろくやね)と呼ばれる屋根形状の立ち上がりの頂部についている「笠木」。
「笠木」は雨水や紫外線にさらされる、外壁の頂部や屋根の端部をカバーして壁の腐朽を防ぐ為のものです。ある意味屋根と同じぐらい雨水・紫外線にさらされているので、意外と雨漏れの原因に多い箇所です。

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2階建住宅のベランダの頂部、手摺にあったり

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陸屋根の立ち上がりパラペットの頂部についていたりと、立ち上がりの外壁や屋根の端部に、コの字型をしているモノを「笠木」と呼びます。
コの字型をしているので、雨水を直接うけ外壁や屋根に雨水を流してくれる機能があります。そのため、雨水を直接受けることが多いので、ベランダなどでは雨漏れの原因につながっってしまうことがあるんです。

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そこらじゅうにコーキングやビスを増し打ちした跡のあるパラペット笠木。

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↑こんな感じに風をまともに受けてしまう箇所でもあるので、強風や台風などでも被害を受けやすい箇所が「笠木」です。
塀や腰壁などでは瓦も使われていたり、アルミ笠木や板金加工した笠木もあるので素材は様々です。

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↑板金加工をした笠木。板金加工をするので、現場の笠木のサイズでいろいろと形を作ることができます。

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↑定尺のサイズで躯体の大きさで決まったサイズが決まるアルミ笠木。

屋根と同じように雨水を直接受ける「笠木」。笠木の中に雨水がつたわっていかないような仕組みが必要なんですが。。。

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ある物件の雨漏れのあった笠木をとってみると、笠木を取り付ける下地があらわになっていました。

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こうなっていると、笠木と外壁・パラペット立ち上がりの壁の隙間・赤矢印のところから雨水が侵入してしまいます。

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しかも今回の雨漏れをした笠木はアルミ笠木。
赤矢印のような小さな隙間ができてしまいますが、この隙間から雨水が侵入してきてもいいように笠木の下の雨仕舞いが絶対に必要になってきます。

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↑本来はこんな感じで笠木の下には雨仕舞いが必要です。アルミ笠木の構造上、雨水が入ってきてもいいようにオープンジョイントと呼ばれる、あえて空間・隙間を作っていますが、このアルミ笠木の場合、オープンジョイントから雨水が入っても雨水が外壁に直接入ってしまう構造になっているので、どうにもならない。。。

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どこもパックリ水切りの口が空いてしまっているので雨水がそのまま外壁の中に入ってしまいます。

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外壁の構造をいじくることができないので、今回は板金加工をした↑「板金捨て笠木」を代用して取り付けました。
「板金捨て笠木」を取り付ける事で外壁・屋根立ち上がりの隙間が無くなり、アルミ笠木から侵入した雨水は建物内に入ることなく、外壁・立ち上がりの壁に流れていくので雨漏れが解消する仕組みになりました。

はたから見たらなんて事ない笠木だけど、いざ開けてみると雨漏れの原因となる要素がはっきりと判るのが、笠木からの雨漏れです。

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