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繋ぎ止めて雨漏れを防ぐ、ブチルテープ

窓枠やドア周りの開口部や給気・排気などの設備、電気の線。。。建物の外壁にはいろんなところに開口・貫通部があります。
外壁の中をつたった雨水が開口部・貫通部めがけて建物の中に入ってこないようにしてくれる防いでくれる物に防水テープというものがあります。
「ブチルテープ」ともよばれ、外壁が仕上がると全く見えなくなっちゃうけど、外壁からの雨漏れを防ぐために欠かせないものです。

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外部との空気の往き来を防ぐ気密性と雨水を弾く防水性が高く備えた「ブチルテープ」。柔らかいゴムのような感じで、テープを貼るように使っていくのが、「ブチルテープ」。ホームセンターやAmazonなどネットでも購入できます。
このブチルテープ、窓枠・ドアまわり、銅差しまわりの気密や合板目地やサイディングのジョイント部の気密、二次防水に。板金と板金のジョイント部、屋根と壁との接合部、水切り部の二次防水に。透湿防水シートのはり合わせに。。。材料と材料を貼り合わせる箇所の気密・二次防水には欠かせません。

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↑例えば、窓枠をつけるとこんな感じ。

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外壁の下地(今回は鉄骨)に窓枠を取り付けると、隙間はもちろんできます。何かの拍子に外壁から入ってき雨水は、下地と窓枠の小さな隙間に入ってきてしまいます。この雨漏れを防いでくれるのが、「ブチルテープ」。

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こんな感じに窓枠の周りを貼っていくと、

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下地と窓枠の隙間は無くなります。
そして両面テープになっているので、他の材料と貼り合わせていくこともできます。

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そこにさらに水を通さない透湿シートとよばれるものと貼り合わせることで、下地と窓枠の隙間は無くなります。この状態がいわゆる二次防水の一つとなります。

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↑防水屋さん・外壁屋さんなど複数の業者が絡む雨漏れしそうなこんな場合の時でも

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「ブチルテープ」使って隙間を塞いでいくことができます。
万が一、外壁材から雨水が入ったとしても透湿シートに、さらに透湿シートを超えたとしても、透湿シートの下に貼ってある、「ブチルテープ」があるので、開口部や貫通部に近づいてきた雨水は建物の中には入ってこない、ということです。
そんな優秀な「ブチルテープ」、セロファンテープやガムテープのように誰でも簡単に貼れますが、注意は必要。

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↑電気の線を通すための配管周りもブチルテープで隙間を無くしています。
が、

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写真では分かりづらいけど、配管が丸いのでテープがうまく貼り付いていなくて小さな隙間がある状態。これではいくら「ブチルテープ」の性能がよくても、外壁の中につたってきた雨水はこの小さな隙間めがけて入ってくる可能性はあります。円形の形をしたブチルテープのようなものもありますが、サイズも決まった物しかないので、こういう場合はコーキングを代用して止水処理をする方法もあります。
外壁工事は、窓枠をつけるのサッシ屋さんや電気屋さん、設備屋さんなど外壁に取り付けるためにいろいろな業者さんとの兼ね合いが生まれてしまいます。こういった小さな隙間の「ブチルテープ」貼りとはいえしっかりと貼り付けないと後々、雨漏れの原因につながってしまうこともあります。

今の建物のほとんどの開口部・貫通部には当たり前のように使われていて、簡単な作業の「ブチルテープ」。材料と材料をしっかりと貼り付けて繋ぎ合わせることで、いつまでも雨漏れを防ぐことができるようになります。



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