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「女性差別は反対だけど、フェミニストに自分も責められないか怖い」というキミへ

「しりぞけ、失言の森」の一件から、今まで女性差別・蔑視の問題について語っていなかった男性たちも語ることが増えたじゃん?

でも、クラブハウスとかでちょっと聞き耳を立てていると、「本当は女性差別反対って声高らかに言いたいんだけど…昔の過ちをフェミニストに責められやしないか、怖いんだよね…」という男性の話を最近よく耳にするんだよね~。

えええ、何?君もそうなん?

それ、めっちゃ疑問なんだわ。なんでそんなにビクビク怯えているの?って。まぁおそらく理由は大きく3つあると思うよ。

一つは、そのまんまミソジニー。自覚は無くとも、女性を嫌悪しているプログラムが脳みそのどこかに入り込んでいるから、男性である自分が悪者になることが気持ち悪く感じるねん。

もちろん、男女関係なく単なるビビリってこともあるんだろうけれど、ミソジニーがあればあるほど、女性に対する「自分が悪者にされるのが嫌だ」という感情が発動し、女性に対しては男性以上にビビるんよな。

そして、二つ目の理由は、「男性のケアをする女性=良い女性」というミソジニー的女性観の影響。要するに、女性に対して、聖母的幻想を抱いているちゅーことや。

たとえ本人は自覚していなくとも、社会のあらゆるところにこの女性観が蔓延しているやろ?アニメでもドラマでも、(女性の上に立ちたい)男性にとって都合の良い女性ばかり。男性向けのあらゆるコンテンツが、女性を描くとき、実態とはかけ離れたこういう偶像を描いているのですわ。

その結果、多くの男性が「女性は男性に対してあまり怒らないものである」という偏見を内面化してしまっているわけ。

んで、その結果、怒る女性に対して脳内のプログラムが、「異常事態発生!あまり怒らないと思っていた女性が怒っております!」と、強い認知的不協和を抱くわけやねん。

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現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱っています。社会がちょっとでも良くなることを願って、今後も発信に力を注いで行こうと思うので、是非サポート頂けると嬉しいです。