Day 3:あなたがお金を欲しがる本当の理由(Source:Erika Kullberg with Morgan Housel)
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あなたがお金を欲しい本当の理由
お金なしでは誰も生きていけない。そしてお金を稼ぐために仕事を探し、さらに稼ぐために色んな方法を考え仕事をする。お金の使い道も全員異なる。自己投資をする人もいれば、子供の教育費、またはずっと欲しかった物を買う人もいる。その人がどのようにお金を使うかは、幼少期の経験や習慣、今までの知識などから得た、その人にとって合理的で「正しい」お金の使い方なのだ。
ではあなたがお金を欲しい本当の理由は何なのか?
今日の情報源:YouTubeチャンネル登録者数203万人の「Erika Kullberg」と「The Psychology of Money」の作者Morgan Housel
今日の情報源はYouTubeチャンネル登録者数203万人の「Erika Kullberg」と世界的ベストセラーで累計発行部数100万部を突破した、現在(2024/02/23)アマゾンの財務会計カテゴリーで1位にランクインしている「The Psychology of Money」の作者Morgan Housel(モーガン・ハウセル氏)のインタビュー映像である。
この本のタイトルを直訳すると「お金の心理学」だが、モーガン・ハウセル氏は経済学の専門家として数字やデータの経済学だけでは人とお金の関係性を説明ができないと確信し、人の心理から着目してこの本の出版を決意した。
以下の内容はモーガン・ハウセル氏を招いて彼の著書や彼がこの本を書くきっかけについてインタビューした内容をまとめたものである。
現代のお金の使い方
あなたがお金を欲しい理由は何でしょうか?モーガン・ハウセル氏によると、「お金は自分の生き方を自由にするために欲しいものであり、他人に見せびらかすためのものではない」と説明している。
だが、現代社会で多くの人のお金の使い方は、誰かに「自分がいくら持っているか」というのを見せるためにお金を使っていると話している。
例えば、人がブランド物や高級品を欲しがる理由は、周囲に自分がどれくらいお金を持っていて、どれくらいすごいのか見せるためなのであると語っている。
モーガン・ハウセル氏はこれをエゴと収入の差として定義をしている。
・エゴと収入の差=?
エゴと収入の差、すなわち自分の実際の収入と自分が周りの人にどれくらい稼いでるか見せたい差が現代の多くの人が必要最低限以外のことにお金をかけてしまう理由だとモーガン・ハウセル氏は言う。
そしてこの、エゴと収入の差は不幸の始まりなのだ。
・収入よりもエゴ(高い期待値)が不幸の始まり
収入よりもエゴ(期待)が高くなると、満足感が得られなくなる。
この例が表したいことは、もし自分の期待値が収入より上がるのが早くなってしまうと、自分が持っているものに常に失望していき、それが不幸の始まりだということだ。逆に自分の今の現状と期待値が同じであれば、常に満足であるということでもある。
・多くの「富」(Wealth)は偽物
上の例のように、自分の収入以上の生活をする人もいる。SNSなどでもこの現象は多く見られる。
もしSNSなどで高級車に乗っている人がいれば、多くの人はその人が何者か、どのように高級車を買えるほどのお金ができたのか、高級車=その人が「お金持ち」であると判断をする。だがそれは本当にお金持ちなのか?
「お金持ちではない」と言い切ることももちろんできないが、多くの人が見た「お金持ちの判断材料」となった高級品などは、見せたい側が意図的に自分が社会にどのくらい稼いでるか見せたいという思惑があると認識をした方がいいだろう。
なぜなら、「富」は見た目では判断できないからである。「富」の難しいところは、ある人が乗っている高級車や高級腕時計、様々なブランド品のような表面上のようなものは見えても、その人の銀行口座は見えないということだ。もしかしたらブランド品を身につけている人は見栄のために、給料のほとんどをブランド品のために使っているのかもしれないし、借り物なのかもしれない。
そのため最終的に「富」というのは隠れていて、見えないところにあり、使われていないお金であるだけである。
高級品を見る時に思うこと
高級品を身につけている人、または高級車に乗っている人を見かけた時、あなたは何を思いますか?
「あの人かっこいい」
「あの人のようになりたい」
「もし自分もあの人のように高級車に乗れたらいいな」
でしょうか?
ただ無意識に私たちは以下の様な考えをしているとモーガン・ハウセル氏は話す。
➡「自分もあの人のようになれたら、周りも自分がかっこいいと思うだろうな」
それが意味することは、人間は高級品を身につけている人のことより、自分がこのように高級品を身につけていたらと想像をするのである。それは高級品を身につけている側からすると皮肉なことにも、誰も自分を見ていないということなのだ。
・高級品を身につけても誰も自分を見ていない皮肉
そして、それは高級品を身につけている人からすると「自分が思っていたより誰も自分のことを気にしていない」ということに気づくのである。
高級品を身につけて、高級車に乗っている人からすると「みんなの視線が集中して、自分のことを見ている」と思うが、ほとんどの場合多くの人は自分自身のことを想像しているのだ。
まとめ
モーガン・ハウセル氏は自らの気付きを本にまとめ、「お金は自分の生き方を自由にするために欲しい物であり、他人に見せびらかすためのものではない」と定義している。
それは外見を繕うためのお金の使い方ではなく、自分の内心が豊かになるお金の使い方であるという。この基準は誰しも異なるが、それを自分で決めて、誰もが自分にとってお金が欲しい本当の理由を見つけるべきなのである。
今日紹介した内容はYouTubeチャンネル「Erika Kullberg」で視聴する事ができる。英語ではあるが、インタビューではその他に資産運用について、「投資の神様」ウォーレン・バフェット氏などについても触れている。
・英語の勉強をしたい
・英語でファイナンシャル・リテラシーを学んでみたい
・海外の人がどのようにお金を管理しているか知りたい
と思う人はぜひ見てみては?
また作者モーガン・ハウセル氏(児島修・訳)の本「The Psychology of Money」もアマゾンなどで日本語版が販売されているので、興味がある方は是非読んでみてください。
筆者のつぶやき
今回の動画も1時間32分と長いが、人がお金を使う動機や心理学的方面からお金を解説することの意義についてとても興味深く動画を見させてもらった。また英語のインタビューでは「Rich」と「Wealthy」の意味の違いについて触れていて、両者とも同じ「お金持ち・裕福」という意味はあるが、少々違うニュアンスの2つのワードについても改めて認識をすることができとても勉強になった。
➡「Rich」と「Wealthy」の意味の違い
例えば、ブランド品を身につけている人は「Rich」ではあるかもしれないが、必ずしも「Wealthy」ではない。
・「Rich」はお金や所有物が多い人、金持ち。(宝口に当たった人はRichというがWealthyとは言わない)
・「Wealthy」長期的安定的な資産などがある人、金持ち(隠れているもの)
このように、今後も日々学んだことを誰かに共有していきたい。
最後までありがとうございました。
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