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Day4:「決断」を先延ばししない方法

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決断をする際、不安とやりたくないという気持ちの影響で先延ばしをしたことはありませんか?

私も先延ばしをすることが多くて、それをどうにか改善できるか調べたりしたこともあります。今もその先延ばし癖が治ったかというと、また違う話なのですが(汗)その中で、なぜ私たちは先延ばしをしたくなるのか、その原因の「なぜ」に着目することで人の行動の仕組みが分かり、今はそれをふと思い出し、自分の先延ばし癖を認識できるようになりました。

これから紹介する方法は決断をする際の不安や恐怖と立ち向かう方法と先延ばしについての解決方法がとても勉強になったものです。


今日の情報源:YouTubeチャンネル登録者数244万人の「Mel Robbins」with Steven Bartlett

今日の情報源はMel Robbins(メル・ロビンズ氏)とSteven Bartlett(スティーブン・バートレット氏)のインタビューの内容から紹介。

メル・ロビンズ氏はアメリカのポッドキャストのMCで作家としても知られている元弁護士です。彼女のTED講演は今はYouTubeでは3276万回再生(2/27/2024時点)を達成、そして5秒で幸せになれる「5秒ルール」の法則を考えだした人でもあり、その考えはアメリカで100万部以上販売されるベストセラーとなった彼女の著書『5秒ルール―直感的に行動するためのシンプルな法則』にも紹介されています。

次に、特に注目したいのはイギリスの起業家であり、自身のポッドキャスト『The Diary of a CEO』は今や世界的人気を誇るスティーブン・バートレット氏。彼のポッドキャストの映像版のYouTubeチャンネルは驚異の506.6万人登録者数を達成しています。

また彼はポッドキャスト業界では「新星」として最近メディアの露出が多く、彼の経営方針、経営哲学や人生観の発信内容は非常に多くの経営者からも認められ、とても聡明な方だなと印象を受けます。

1992年生まれの彼は、2020年にはForbes30Under30の賞を受賞、本『Happy Sexy Millionaire』と『Diary of a CEO』では自身の人生やこれまで数多くの経営者にインタビューした中で共通点として気付いたことについて触れています。

今回はそのスティーブン・バートレット氏とメル・ロビンズ氏の対話で印象に残った部分を紹介していきたいと思います。

とある女性の事情

インタビューの中でメル・ロビンズ氏は空港である日話しかけてきた女性の話を話題にします。その内容とは:

とある現在銀行員として働く女性(以下Aさん)は空港で偶然見かけたメル・ロビンズに次のポッドキャストのテーマとして「20代で生きがいを見つける方法」について取り上げてくれないかをお願いします。そしてメル・ロビンズが彼女に何が好きなのか聞いたところ「子供が好きで、先生になりたい」と答えが返ってきたそうです。

これを聞いたところで、第三者は「じゃあ、すぐ今の仕事を辞めればいいのでは?」と当たり前に思うかもしれません。では彼女が銀行員を辞めない理由は何なのでしょうか?

メル・ロビンズ氏はAさんを含め多くの人が今の仕事を辞めれない理由として、「他人の目が気になる」があるといいます。それに対してスティーブン・バートレット氏はもし人の目を恐れて今やりたいことがやれていないのなら、それは「他人の意見を恐れて、自分自身が幸せになるチャンスを損なう最大のリスクをとっているのであり、自分の人生を他人の意見よりも下に置いている」と返事します。

そこから2人は人生の決断について話を始めるのですが、とても為になるのでご紹介をしたいと思います。

1.人生の決断について

スティーブン・バートレット氏はアマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏が株主宛の手紙として語ったことを引用して、人生には2種類の決断があると話します。

  • タイプ1の決断 ➡︎  もう二度と戻ることができない決断

  • タイプ2の決断 ➡︎  間違っていたらまた戻ることのできる決断

多くの人は、会社を辞めるという決断には時間を掛けるでしょう。様々な不安要素、現状など考慮する事が多いからです。そして一旦辞めてしまうと、今の生活や地位を手放さなくてはいけない、もう戻れないのではないかと多くの人は思います。しかし、人生のほとんどの決断は、タイプ2の決断、すなわち間違っていたらまた戻ることのできる決断なのです。

Aさんのように、ほとんどの人は本来なら他の重要なことができる時間に「決断すること」について悩んでしまいます。その悩む時間は人生の最大の無駄であり、人生やビジネスで早く目的地にたどり着く方法は「できるだけ早く決断をする」ということしかないのです。

ただ、人間は100%の確信がないと決断ができない生き物でもあります。それはリスクを最低限に抑えたいからです。そこで、スティーブン・バートレット氏はアメリカのオバマ元大統領から直接教わった決断する際に使うようになった方法について話します。

2.決断の51%ルール

人生において大きな決断をする時、多くの場合100%の確信を得られるのはその決断をしたあとです。人間は決断をする前は100%確信は得られないことが多く、その待ち時間では不安が募るばかりです。

そこで、スティーブン・バートレット氏は決断をする時の目安として、アメリカのオバマ元大統領本人にお会いした時に直接教わった独自の「51%ルール」を活用していると言います。

例えば、もし決断をする際、51%の確信がある場合それはやると決める、至ってシンプルなルールです。実際にオバマ元大統領も重要な政治的決断をする際、確信が51%に達成した際には決断を下したそうです。

このように「51%ルール」のメリットとしては「考えすぎ」を防ぐことだそうです。なぜなら考えすぎることも決断で、自己懐疑をすることも決断であり、決断をしないのも決断だからです。そのため「51%ルール」を活用することで、完璧主義からくる「決断をしない」という時間を無駄にしない節約にもなるのだそうです。

また、次に「決断」をしない理由の一つに取り上げられるのが、「失敗を恐れている」です。その中で、スティーブン・バートレット氏は失敗というのは重要な作業であり、自分の人生において力を得られる唯一の方法だと話します。

3.自分の人生の舵を取る方法:実験とフィードバック

人生で最も高い代償は、失敗した実験や間違った決断ではなく、決断するために無駄にした9ヶ月や数年掛けた時間です。なぜなら、過ぎた時間はもう戻らないからです。

「自分の人生なのに無力感を感じる」言い換えると「自分の人生の舵を取れていない」と感じた時、何をすればいいのか?それは失敗という作業です。

失敗を恐れる人は多くいます。ただ失敗とは求めている力であるとスティーブン・バートレット氏は語ります。

失敗 ➡ フィードバック ➡ 求めている知識 = 力

失敗はある一種のフィードバックであり、そのフィードバックは自分が求めている知識であり、その求めている知識は力なのです。そのため、無力感を感じているのなら力を感じる唯一の方法は、今やっていることに失敗をするとの方法なのです。

このように、失敗を繰り返し、実験をするようにどの方法が自分の幸せに近いのか探ることで無力感はなくなります。実験をして失敗をして、自分が実験の結果を知らないという不安要素を取り除くのは非常に重要な作業になります。

では根本的な理由として、なぜ多くの人は未知に対して不安に思うのでしょうか?

4.不安は外部の情報から来る

不安は様々な形で人々を惑わせます。ただ多くの場合その不安は外部の情報や物語から来ます。Aさんが銀行員になったのも、誰がきっかけでその道を進んだのでしょう?動画の中では答えはでません。ただ一般例として考えると答えは皆違っても、ほとんどの場合現在の職業や決断は親や学校の先生、周りから得た外部の情報が基盤としてその行動になっているのです。

例えば、銀行員は安定している、プログラミングを学んだらこれから安泰だよ、これを勉強すれば将来お金持ちになれる、など様々な情報が飛び交うなかで、「何が自分にとって合っているのか」「幸せになれるのか」は全て自分自身が実験をしてみないと分からないのです。

そのため、外部から得た情報が「不安」として人々を惑わし続けるのは、そのことをやったこともないのに、その情報の影響で人生の決断を左右されるからです。また実際にやったこともないため、何のフィードバックや知識も得られず無力感にも繋がるのでしょう。

5.「決断」という先延ばし

人間は心理的に「不快感」を感じると、それを避ける傾向があります。そしてそれが「先延ばし」に繋がることがほとんどであり、その要因は心の葛藤、やり方が分からない、ハードルが高すぎる、面倒であるなど未解決に対しての不安などの感情から生じることがよくあります。

そのため、この心理的「不快感」の存在を認識して、小さい「石」のように分解をすることが大事だと、スティーブン・バートレット氏は難問に立ち向かう際の3つの点を紹介しています:

1.決断はエベレストではない:多くの人は難問や決断がエベレストのようなとてつもない難関だと思うが、それは間違い。
2.課題を分解する: エベレストにも思える難関かもしれないが、その課題を小さい「石」のように分解することにより、エベレストのように思えるタスクが管理可能なステップに変わる。これらの小さな「石」に焦点を当てることで、心理的な負担を軽減し、進歩する。
(時に小さいステップは恥ずかしいくらい小さな一歩で取るに足らないように見えるが、実はそれこそが全ての始まりである。)
3.感情と行動: 行動を起こす際に感情は常に正反対になることが多いため、感情に反する小さなステップを踏むことですべてが変わる。

まとめ

以上、今回は決断を素早くする重要性や先延ばしを回避する方法を紹介しました。上で紹介したポイントはシンプルそうに見えますが、実際に実行をするというのは練習が必要です。ただ、間違いなくこのポイントを押さえて意識をしておけば、今後の人生においての不安や迷いが軽減されるはずです。

今日のポイント:

  • 決断に時間をかけるのは無駄

  • 51%の確信があれば行動に移す

  • 失敗はフィードバックを得られる実験のチャンス

  • 小さなステップで進歩をする

  • 難問を分解する

  • 感情に反して行動

スティーブン・バートレット氏とメル・ロビンズ氏に興味がある方は、メル・ロビンズ氏の「5秒ルール」やスティーブン・バートレット氏の「The Diary of a CEO」、または2人のポッドキャストとYouTubeチャンネルがオススメなので興味ある方は是非見てみてください。

その他にも
・英語の勉強をしたい
・英語でビジネスを学んでみたい
・海外の人がどのようにお金を稼いでいるか知りたい

と思う人はぜひ見てみては?


筆者のつぶやき
スティーブン・バートレット氏は最近私がYouTubeでハマっている、とても尊敬ができて勉強になる方です。彼の優れたところは経営者としてとても素直で誠実であるということです。自分の過去や行動についてもとても正直で、その素直な人間性が多くの成功者が彼とのポッドキャストに参加を承諾する理由の一つだと思います。また彼は常に物事の本質を理解しており、若く成功して浮き沈みがあったからこそ、今の冷静で的確な発言ができるのだと思います。私も頑張って彼のような物事の本質を見抜ける人になりたいです。

今日もありがとうございました!

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