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新入生向け:フラメンコの部門紹介

フラメンコでは生演奏で行われる臨場感と即興性が魅力です。大きく分けて6つの部門で構成されています。

カンテ

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歌い手のことをcantaor/cantaora(カンタオール/カンタオーラ)と言います。フラメンコは詩を数個組み合わせたものを歌詞として扱うため、曲種や曲の明暗等に合わせてカンテが詩を選び歌います。それに合わせてギターが弾かれたり踊りの振りが付いたりしてひとつの舞台が作られています。フラメンコの中枢を担っている大事な部門です。

新入生で歌い手を志望する人はスペイン語の発音を向上したい、スペイン語の語彙力を増やしたい、という人が多い傾向にあります。スペイン語専攻の方にはもちろんおすすめです。専攻でなくとも過去には理系の学部でスペイン語知識0の状態で歌を専門にしていた人もいます。あまりスペイン語知識は関係ないと感じています。スペイン南部のアンダルシア弁(アンダルー)に触れれるのが魅力です。

バイレ

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衣装を身にまとって舞台の最前線で踊る花形の部門です。踊り手=女性というイメージがある方が多いのですが、男女問わず踊り手をすることができます。男性はスーツやジャケットなどを着て踊ります。男女ともに曲調や自分のなりたいイメージに合わせて思い思いに衣装を選んでいます。裁縫やおしゃれに興味のある人にもおすすめです。

フラメンコの踊りはタップダンスに似ており、足腰がかなり鍛えられます。筋肉痛や肉離れを避けるために体幹トレーニングは欠かせません。力強い足打ちと柔らかな上半身の表現が対をなしていて魅力的です。

ギター

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フラメンコギターを使って演奏します。クラシックギターにゴルペ板というものを貼って爪を主に用いて演奏します。ギタリストは自身の爪を伸ばして強化して演奏する人が多いですが、アルバイトなどの諸事情があってつけ爪で練習している人もいます。

ギター=男性というイメージがあるやもしれませんが、こちらも勿論男女ともにすることができます。ギターでは大きく分けて伴奏ギターとソロギターに分けられます。伴奏ギターは歌や踊りに合わせてギターを弾きます。ソロギターはソロ、とあるようにギタリストのみで演奏します。(時々2人以上で合奏します。)同じ曲種でも全く違った毛色を放つのが特徴です。

ギター演奏は日々の練習の積み重ねが成果に出るのでコツコツ頑張ることが得意な人に向いていると思います。大学からギターを始める人も多いので初心者でも安心です。

カホン

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Cajon(カホン)はスペイン語で箱という意味を持ちます。手で叩いた際に箱の内部に張られている金属線などが振動して音が鳴ります。楽器屋に行くとデザイン性に富んだカホンがたくさん売られており、見ていてとても楽しいです。ラスエスの部室にも現在4,5個のカホンがあり、暇あれば楽しく叩いています。手作りカホンや他大学からお預かりしている緑色のカホンなどあるので是非叩きに来てください。民族楽器に興味がある人やパーカッション経験者にもおすすめです。

パルマ


パルマというのはスペイン語でフラメンコの手拍子のことをさします。フラメンコは日本でいう能や歌舞伎に似ており、合いの手やメトロノームの役割としてパルマが活躍します。叩き方は大きく分けて2種類あり、seco(セコ)とbajo(バホ)です。セコというのは乾いたという意味を、バホというのは低いという意味を持っています。

ハレオ


フラメンコをしている際にする掛け声のことをJaleo(ハレオ)といいます。Ole!(オレ!)というのは皆様にも馴染みがある掛け声やもしれません。舞台が上手くいった瞬間にやったね!という意味合いでハレオをすることが多いです。多種多様なハレオを要所要所で組み込むととても盛り上がります。なかなか初めはどこでハレオをしたらいいのか、と新入生が苦戦する部門ですが、1度コツをつかむと楽しく思いきってハレオをすることができます。

いかがでしたか?
これを読んで少しでもフラメンコに関して知っていただけたら幸いです。