編入した後

これは謙虚になっているわけでもなく本当に何が決め手だったか全く自分でも分からず編入したわけですが、編入した後の方がずっと大変でありなおかつ「編入」で大学に再入学するのは個人的にあまりおすすめできるものではなく、経済的時間的コストを考えなければ再受験して1年次から入り直した方が色々な意味でbetterである、という話で編入関連の記事を完結させていただきます。


もちろん編入によって精神的に充実した学生生活は送れるようになりました。しかしいくらかデメリットがあります。特に下の3つが大変でした。


・取得しなくてはいけない単位数が多くなりがち

・専攻の授業について行くのが大変

・個人差はあるが人間関係の構築が難しい



まず、取得しないといけない単位数が同学年の人より多くなりがちというところからハードモードになります。編入前の大学の単位を互換できますが、編入した大学にも同じ内容の授業がないとその授業の単位を互換できなかったり、もしくは前の大学と編入した大学でひと授業あたりの単位数が違っていて圧縮されてしまったり(例えば前の大学で語学の授業は4単位もらえたのに編入した大学では1単位しかもらえないなど)して、互換される単位数が大幅に少なくなることがあります。


実際僕は前の大学で取得した単位の半分に圧縮されてしまい、単位がだいぶ残った状態で3年生がスタートしました。3年生なのに1日3~4コマが週5でまるで義務教育のような忙しさでした(泣)。でも編入して興味のある授業が多くなったのでそれほど苦ではなかったんですけどね...。

これほど忙しかったので不器用な自分はサークル等に入ることは諦めました。正確には、籍だけ置くサークルはありましたが全く活動には参加できませんでした。なので就活などを3年生のうちに終わらせたいという編入志望の人はとてつもなく忙しくなるということを覚悟しておいた方がいいと思います。



そして、この忙しさに加えて専攻の授業について行くのが大変という問題があります。前の大学でもバリバリ同じ分野を専攻していて、というのなら問題はないのですが、筆者の元の大学は専攻は3年次からであり、編入する前の2年次までは専攻分野のほんの表面しか触れていない状態であったため、編入試験に受かったとはいえ専攻科目の知識がまだまだ不足しており授業について行くのに非常に苦労しました。これこそ編入で一番苦労するところではないかと感じます。つまり、前の大学との接続(同じ大学で学んで積み上げていくはずの専攻分野の基礎固め)がうまくいかない可能性があるということです。ニッチな分野を専攻しに編入するならなおさらのこと。編入した最初の学期はここまでついていけないと思わなくて自己嫌悪に陥りました。いっそこれは編入試験落ちた方がよかったのではないか、地頭が悪いのに入ってしまった...などと病んでいたことを思い出します。



最後に、おそらく気になる人が多い事項だと思いますが、人間関係(友達作り)についてぶっちゃけます。当たり前ですが、人によります。これは身も蓋もない発言になってしまいましたが、自分の体験と周りの編入生の様子を見ていて思うのが、人によってできるできないの差はあるけど全くできないということはないしそこまでは心配しなくてもいい。けど確実に前の大学(サークルに入って普通に授業に出ていることを想定)よりは人脈が狭まりがちということを覚悟した方がいいです。


どんなにいわゆるコミュ力が高くても、18歳を過ぎた大人のコミュニティ(しかも既に人間関係ができあがっている)に一人で入り込んで1年次からいたかのように馴染めている人は見たことがないです。高校までとは違い大学は取る授業は自由かつ編入生同士が大学で集まる機会なんて編入学最初のオリエンテーションがあるくらい。こんな状況で友人をたくさん作る人は本当に怪物だと思います。


編入志望の人に少しびびらせてしまいましたね(笑)。

筆者はサークルに入らなかったし特に社交的な性格でもないので友達や知人はかなり少ないですが、興味のある授業、素晴らしい教授陣、好きな学問が合致し意気投合できる友人たちと巡り会えたので編入した意義は大いにあったと思います。編入自体に後悔はしていません。






だけど...





浪人して1年次から入学しとけばこんな苦しみはなかっただろうな......







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