ジェーン・スーさんのラジオに出たよ【vol.5】

ジェーン・スー「コーさん言ってたんですけど、変わったことによって自分のためにお化粧したり自分のために変わったりすることって楽しいって感じたって」

トミー「それ聞いててうれしかった」

ジェーン・スー「それでかいですよね」

コー「すごく大きいです」

ジェーン・スー「今までは(この番組に)出る前までは、恥ずかしくなるとしか思ってないんだもんね」

コー「そうですそうです。変にかわいいメイクとかすると『媚びてるのかな?』って。

『男受け? 私が男受け??』みたいな。誰に対して責められてるのかわからないんですけど(笑)」

ジェーン・スー「(笑)一回一回自分をテストしてるからね、中年こじれ島にいる人たちは。

自分を毎回いろんなものにテストしてるからね。これ私大丈夫、チェック! Can be, Can beみたいな」

トミー「ありますね。外にいって、その人たちの反応の統計をとって、これがいい悪いとか…」

ジェーン・スー「いや違う違う、自分にテストするの」

トミー「あ、自分だけの」

ジェーン・スー「周りにいく前に自社検品が厳しいの。はいこれダメ、はいこれ不良みたいなね」

コー「出荷数がすごく少ないんですよ」

ジェーン・スー「少ないの。大量生産だけど一個しか出せない。あと全部不良在庫、わかるわ~。人生単位で不良在庫ですよね」

コー「そうですね~」

ジェーン・スー「いやでもほんとに顔つきも変わったし。顔は変わってないの」

コー「顔は変わってないです(笑)」

ジェーン・スー「顔は変わってないんだけど、顔つきが全然違うの。びっくりですわ」

トミー「ほんとに今日きれいだもん。もともときれいだけど、よりね。きれいになった感じがする」

ジェーン・スー「で、そう言われて『いやいやいやいや!』って言わなかったですよ、今」

コー「うん、それもやめました」

ジェーン・スー「それもでかいですよね」

コー「卑下しても誰も喜ばないんで」

トミー「そうだよ、だってきれいじゃなかったらきれいって言わないもん」

ジェーン・スー「そんなこと関係ないんだよ、こっちからしたら」

コー「へへへへ(笑)」

ジェーン・スー「『いやいやいやいや、わたしがきれいじゃないって言ったらきれいじゃないんですから、やめてください!』って」

コー「なんでしょうね、あれね。恥ずかしさと…『可愛いとでも思ってんの?』って言われることへの恐怖ですよね」

ジェーン・スー「『え、何? 俺がかわいいって言ったの、今自分のことだと思ったの? バカじゃねえの?』って言われるんじゃないかってね」

コー「そうですね、それに対する防御ですよね」

ジェーン・スー「わかる」

コー「ね~」

ジェーン・スー「すごいよ、ほんと人の婚活手伝ってる場合じゃないよ(笑)」

トミー「アタシも、自分もよ(笑)。まあでも、ほんとよかった。うれしかった~」

ジェーン・スー「こんなことあるんだなと思って、びっくりしました。

誰かの…例えば聞いてる人のさみしい時間がまぎれたり、バカな話ができたり、それくらいができたらいいなと思ってラジオやってるんですけど。

TBSの(番組『相談は踊る』)のほうでも、そういうので人生変わった人がいて。こんなことあるんだなと思ったら、シケ金でも」

トミー「人生変えちゃうんですね~」

ジェーン・スー「すべて共通してるのは、行動なんですよね」

トミー「ああ~」

コー「そうですね、それだけですね」

ジェーン・スー「あと、めげない。なぜめげない、どうやったらめげないでいられるかっていうと、期待値を下げるんですよ。

さっきコーさんと話しててでかいなと思ったのは、3回目4回目のデートで何もなかったら(恋愛のかけひきから)降りるっていうのは、私は選択としては正しいと思う。

ただ、友達としてうまくいってるんだったら、関係の白黒をつけないで、とりあえずグレーボックスにいれておくと。この曖昧なところで耐える力っていう、このコアを鍛えることで」

コー「そう、体幹をね」

ジェーン・スー「体幹がグラグラしてるからね『いいの? 悪いの? どっちなの? グラグラ~』ってやるんですよね~」

コー「あせっちゃうんですよね」

ジェーン・スー「決めないで、ことの流れをいく方向に任せる。かつ期待をしない。ぐーっと期待を下げることで、どっちの方向にいっても別にっていう。

これ聞いてる人、この人は特例だと思うかもしれないけど、コーさん(前回)来た時は相当……よくいるラジオリスナーでしたからね」

コー「へへへへへ(笑)」

ジェーン・スー「ああ知ってる、私の友達のラジオリスナーにいるタイプっていう。でしたよね?」

コー「でしたね、間違いなく(笑)」

ジェーン・スー「それが今や、ちょっとした奥さんですよ。なんかちょっと色っぽくなりましたよね」

トミー「ほんとに!」

ジェーン・スー「少し話をして、あれ~って思って」

コー「あらまあ」

ジェーン・スー「大賛同するところがあって、一緒に話をしていて楽しいっていうのがいちばん大事ですね。あと自分ができないところを人で埋めないっていうの」

トミー「それアタシも共感した。ほんとそうだよね」

ジェーン・スー「その先がわたし感動したんですよ。この人が仕事できるかできないか、それはわたしの問題じゃないって」

トミー「うん、そう」

ジェーン・スー「それめちゃでかいですよ」

コー「でかいですよね~」

ジェーン・スー「そこまで、トミーのメイクからよくたどり着いたね(笑)」

トミー「(メイクと)関係ないじゃない(笑)」

コー「いやいや、関係ありますよ!」

トミー「終わったあとにブラウンのアイライナーを買いにいってくれたとか、それを使ってやってくれたっていうさ、継続してやってくれたのが力だったのかなってのもあるし」

ジェーン・スー「素直、真面目っていうのがもともとあったんでしょうね…すばらしいと思います」

トミー「すてきだと思います」

ジェーン・スー「今日もね、ツイードのワンピースを着てくださってるんですけど、あの時たぶんこれは着られなかったですよね?」

コー「着られなかったです、着られなかったです! なんででしょうね~」

ジェーン・スー「なんでなんでしょうね?」

コー「なんでなんでしょうね?」

ジェーン・スー「誰も気にしてないのにね(笑)」

コー「何着たって別にいいのに、なんでしょうね?」

ジェーン・スー「なんでしょうね…。不思議だよね~。でもこれ聞いてらっしゃる婚活中とか、婚活中じゃないにしても、誰かパートナーがほしいなと思っている方」

トミー「一回アタシのとこに来よう? 相談して」

ジェーン・スー「ほんとそうだよ。あと何回かしか(放送が)ないよ? 男も女も関係ないよ」

トミー「関係ない関係ない」

ジェーン・スー「まあ来れないっていう地方の人もいるとか思うんですけど、ほんとにちょっとまじめな話、今日のこの話、来週の日曜日再放送あるんで、みなさんペンとノートを手に、メモを取りながら聞いたら何にでも役にたつと思います」

コー「笑」

ジェーン・スー「いやでもうれしいよね。あとメイクって、メイクなんて所詮見た目でしょって言うかもしれないけど、大きいきっかけにはなるんだよ」

コー「大きいですね」

ジェーン・スー「すごいよトミー、すごい仕事をしてるんだよ」

トミー「ね、よかった。心もメイクできたらなと思ってさ」

ジェーン・スー「なんかうまいこと言ったと思ってるでしょ(笑)」

トミー「ダメ??」

ジェーン・スー「でもほんとにトミーはそういう仕事をやってるんですよ」

トミー「まあそうだと思いますほんとに…」

ジェーン・スー「二人ともすごいな…」

トミー「いや、でもそれはね。この場を設けてくださったジェーンさんがね」

ジェーン・スー「ありがとうございます」

コー「ありがとうございます」

ジェーン・スー「コーさん、ほんとにメールでご報告ありがとうございます。言ってもらわなきゃわかんないからね、わたしたちも」

コー「そうですね、これは言わなきゃと思って」

トミー「ありがとうございます」

ジェーン・スー「旦那さまにもよろしくお伝えください。トミー、これはね、一生つらいことがあったら覚えておきな。わたしがこれをやったことによって、人生が変わった人がいるって」

トミー「一人の人は幸せにしたんだって」

ジェーン・スー「ほんとにこれはそう。つらいときこそ思い出していこう」

トミー「ちょっと思い出しました、今」

ジェーン・スー「いやいや。というわけで、今日は大幅延長しましたけど、リスナーのコーさん、なんとトミーの『神宮前Before&After』のコーナーに出てから、いろいろと自分の枷を外し、無事、ご入籍ということで。ほんとにおめでとうございます。ありがとうございました!」

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【追記】

文字起こしをしながら、憧れのスーさんとたっぷり1時間もお話ができ、ほんとうに楽しかったな~と思い出しました。また放送終了後、5月に結婚式を挙げることになったとお伝えしたところ、スーさんに「ウエディングドレスを着たりするのも、きっと前のコーさんだったらやらなかったね」と言われたのも印象的でした。いやー、確かにそうだったと思います。

「こういうことをするのは気持ち悪い、かわいくない」と、勝手に自分自身で枷をはめながら、心のどこかでは「いつか、それを手に入れたい、やってみたい」と切望していたのだなーと、この文字起こしを読みながら改めて思いました。

その頃の私に聞きたい。「いつか」って、いつ? 来世??

「来世が絶対にある!」とあまり思えない私は、今生のうちに枷を外し、自分の願望を自覚し、そこにそろそろと手をのばすことができてよかったな……。

長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました。

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