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昭和歌謡アカペラグループ「リストラーズ」に愛を捧ぐ 1 〜ラブストーリーは突然に〜

 思えば、幼少のころから感情の温度が低く、およその流行りものは全てスルー。肩入れするスポーツチームもなく、贔屓のチームが優勝したからといって、なぜ道頓堀川にダイブするのかがわからない。韓流アイドルにハマって韓国に突撃してゆく職場の知り合いにも、わざわざ遠くまでご苦労さんですね、くらいの感想しか持ち得なかった。そんな私の心境が今年の6月半ばに突然彼らの動画に出会ったことを境に天地がひっくり返るほど激変することになる。
 
 自分は今まで人に何かを伝えたいなどという熱量をひとかけらも待ち合わせていなかった。そんな自分が、リストラーズに関しては口をつぐんではいられない。誰かに自分のこの思いを知ってほしい。同じ思いをもつ誰かとこの思いを分かち合いたい。

 私をこんなにも変えてしまったのはリストラーズであり、彼らにのめり込んでいく過程をたどることで、彼らの魅力を語れないだろうか。
 そんな思いで駄文というにもあまりに長いこの記事を書き連ねている。

【ラブストーリーは突然に】
 運命は2023年6月14日YouTubeのお勧め動画によって突然もたらされた。それはいつもあんまり「素敵!見よう!」とはならない謎選択で私の前に現れる。

 「Get Wild」もまた、そのひとつだった。そのはずだった。当然いつもは無視する。なのになぜか再生してしまったのである。なぜ。理由は記憶にない。正直シティハンターは見ていなかったし、TMネットワークにも一切興味がなかったのに。
 本当になぜだか運命のワンクリックをやっちゃったのだ。ポチッと。

 そしてそれ以来私は昭和歌謡アカペラグループ「リストラーズ」への恋に真っ逆さまに落ちてしまったのである。
 ここでのBGMは、あの日あの時あの場所で君に会えなかーったら〜🎶「ラブストーリーは突然に」を採用したい。微妙に平成曲だが気にしないのだ。

【初恋】
 彼らにどれだけ夢中になったかはその日以降の動画再生履歴のほぼ全てが彼らの動画で埋め尽くされたことでわかる。
自分でもいささか「ひく」ほどである。

 ご覧のとおり、彼らのコンセプトは会社員。ビジュアルはスーツに眼鏡で統一され、失礼ながら目を奪われるほどの美形というわけでもない。むしろどこにでも、あなたの職場にも通勤電車にも普通にいる感じの男性6人が、なんと世にも妙なる美声を発して私にとっては懐かしい昭和のメロディを奏でるのである!
 この意外性と、コンテンツの質の高さにすぐさまチャンネル登録して延々動画を見続けることになるのだが、彼らは生半可なことでは許してくれない。なにしろ登録動画数が100本を超えている。

 これまで「推し」とは無縁だった私が、それこそ貪るように彼らの動画を見続ける日々の始まりであった。一目惚れした彼の一つでも多くを知りたい時期のオトメのように、遠くで私はいつでもリストラーズを探してた。

浅い夢のように、まだその時は…。
 


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