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昭和歌謡アカペラグループ「リストラーズ」に愛を捧ぐ 3 〜もっと・あなたを・知りたくて〜
【もっと・あなたを・知りたくて】
すっかりリストラーズへの恋に落ちてしまった私は手当たり次第に動画を視聴している。
再生履歴の「待つわ」の次には「荒野の果てに」がある。3本目になるとそろそろメンバーのお顔とお名前が気になる頃。そんな時にこの動画をチョイスした私は天才かと今にして思う。
この動画、途中でメンバーひとりひとりが普段サラリーマンの仕事をしている様子も織り込まれ
(と思っていた。ウブだった)、お顔とお名前を確認するのには最適なのだ。
必殺仕掛人のテーマ曲。冒頭哀愁を帯びつつも、高らかに鳴り響くトランペットのパラパーン!が印象的な曲。必殺を見たことがない人でも聞けば必殺とわかるフレーズである。これがまた闇を切り裂くというよりは、秋の空を突き抜けて天国まで届くような、どこまでも澄み渡る声で再現されている。
おお、あの曲かと耳を傾けているとイントロが始まり、いつもの在宅会議の画面に切り替わる。
そこで、また違う人がリードボーカルを担当していることに軽く混乱する。
最初に見たGet Wildは上村という人。待つわは野村、加藤(アルトの人)のお2人が歌っていたことがわかった。今度は動画仕掛人の澤田という人だ。この人も渋くてカッコ良く、表情豊かにこの曲を歌っている。
今まで聴いた曲全員すごく上手かったんだよな。この人もめっちゃ上手い。6人中4人もリードボーカルできるのか!
待てよ、このグループの本当のメインボーカルは一体誰なんだ⁈
混乱の極みである。
モシカシテ、残りの2人も歌えるなんてことは…ナイ…ヨネ。疑念がむくむくと湧き起こる。
確かめねば。そんなことあるはずないが、これが確かめずにいられようか。もう一心不乱である。再生履歴はもうすでにリストラーズまみれになっていた。
そして程なくたどり着いたのがこの曲だ。運がいいのか悪いのか。
なにしろ出会ったその日である。全員が眼鏡でスーツである。メンバーに名前のあることが認識されたとて、まだどれが誰かなんてはっきり見分けられるところまではいってない。
かわるがわるに前に進み歌う人々。それぞれ歌うフレーズは短いが、全員がリードボーカルを務められるくらいに実力があることは素人の私にも一瞬でわかる。
そして4人目が歌い始める。
待って。この歌声には聞き覚えがない。また違う人だよ!歌だけじゃなく英語まで上手いよー?
後に知るのだが、草野氏である。
リードボーカルまさかの5人目の登場である。
また増えた。
混乱の極みである。
ビデオリサイタルなので全身が映っていて、なんと全員で揃って振り付けまでやっているし。足元はスリッパで。
なんなのだ?一体このグループは?
で、結局メインボーカルは誰なのだ?
見れば見るほど????が増殖していく。
もっともっとあなたを もっともっと知りたい…
そして私はこの後無謀にもリストラーズの真のメインボーカル探しに旅立つのであった。
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