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エモーショナルな彼④ 待つわ

6人の中でも最も情が深そうに見える澤田さん。歌の世界に入り込んでいるお姿が私の栄養。てなわけで、表情の動きがよく見える在宅勤務動画を中心に私の好きな場面をご紹介しているのだが、あくまでも私の勝手な感想であり、ファンレターのようなものであることをご承知のうえお読みいただきたい。

待つわ

この曲はKSKSにとって特別。

曲自体が大好きということではない。
澤田さんの魅力に気づいたキッカケの曲だから。
まずはこの曲で彼の歌声に惹かれたのだが、表情の動きから見るのがこの記事の主旨なので触れない。今回はリード曲ではないので、ここが見どころという感じではなく彼の感情の込め方について感じたことを書いてみる。

あずさ2号も女性の心情を語った歌だったが、この曲も深い執念を持った女性の片思いを歌った曲。
男性からみて、この状態ってどうなんでしょう?
友達(多分)の中の一人に実はここまで恋着されている、というのは。
家人に聞くと「相手による」との回答が。それはそうだ。
気持ち悪い!から俺結構モテるじゃないか?までのグラデーションのうちのどこからしい。それなら女性もおんなじだなぁ。

冷静に読むとなかなかにねっちりした歌詞だが、リードボーカルの野村さんは終始にこやかに、加藤さんはいつものように無駄に表情を崩すことなく歌っておられる。歌詞に引っ張られることがないところがプロっぽい。

しかし、澤田さんはコーラスであってリードボーカルではないのにまるで歌詞のあるフレーズを歌っているように表情がよく動く。
まず前奏からすでに表情が切なげである。
野村さんの歌い出しの直前、眉間に皺が刻まれ誰かの苦しい胸の内をすでに代弁しているかのよう。パッパーンとかアーしか言っていないのに。

こんなに素直に感情を乗せることができるのであれば、仮にお悩み相談などさせていただいたならば、こちらの話の辛い場面では一緒に深刻なお顔をして聞いてくださるのではないか。聞き上手なお方なのではと妄想が膨らむ。

と最初は思っていた。ところがである。この曲では澤田さんの感情が乗ると出てくる右手が歌詞とは全然関わりのないところで画面の中に入ってくることに気がついた。歌詞を歌っていないのだから当たり前といえばそうなのだけど。
ちょっと待てよ。澤田さんの感情はこの曲の歌詞の世界に込められているわけではないのでは?

KSKSはこの曲を聴くとき、基本的に澤田さんのパートしか聴いていない(ごめんなさい。他の大体の曲も今日は澤田さん以外も聴くぞ!と決心しない限り似たようなものです)。
澤田さんのお顔が顰められたり、目を瞑ったり、顎が上がったり、右肩が上がったり、右手が動いたりする時は、決まって歌っているフレーズ、メロディーが感情を込めたくなるような切ない感じだとか、ドラマチックな感じの時だということに気がついた。

この曲にはそういう部分が満載で、澤田さんも思う存分感情を込めて歌うことができて気持ちよさそうでもある。他の動画を見ても感情が込めやすそうな曲においては表情が豊かに動く傾向にあり、おそらくご本人はそういった曲を好んでおられるのではないかと推察する。

これの抑圧の極みと思えるのがベースを担当する時。ベースに感情を込めるのもなかなか難しいと思うのだが、「仮面ライダーBLACK」で感情は排除して正確にベースを刻むべき時にちょっとカッコいいタメが入る部分で微かに右肩を引き上げてしまう瞬間がある。(参考 1:42くらいのところ)
リードボーカルを務める時、演じることに徹している彼も魅力的に違いないが、(赤鬼と青鬼のタンゴで心浮かれていく演技をした後くるりと反転した時に一瞬ですっとクールな表情に戻っているのは別の意味で心惹かれる)こういう時の作られたものでない自然な表情が堪らない。

歌詞がないフレーズでさえ自然に表情豊かに歌い上げる彼の良さが際立っているのがこの曲で、今思えばそういう曲だからこそ、彼の魅力に捕まってしまったんだともいえる。

そうそう、間奏の部分は誰にも分かりやすく当たり前にカッコいい。この当たり前に、というのが貴重なのだ。在宅勤務動画では澤田さんはカッコいい振り付けを完璧に演じるか、おちゃらけた振り付けで振り切った演技を見せて動画をオモシロくするかどちらかのパターンが多い印象がある。
この曲、リードボーカルのお二人には振り付けが決めてあるんだろうが、間奏の部分の澤田さんに決まった振り付けはされていないように思う。澤田さんのお顔や体はこのメロディーに乗るご自分の感情の趣くままに自由に動いている。それがとても自然でしかもサマになっている。
あと、出待ちの俯いたところもサービスショットだ。

リサイタルではきっと全ての曲でそんな様子を見ることができるんだろうなあ。ああ見たい。
一日も早く代表がご無事に帰国され、リサイタルが開催されることを切に願う。
いつまでも待つわ…


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