株式こわい - 株式交換編
どうも。マグヌセンです。
今日は「中田敦彦のYouTube大学」の中でライブドアが会社を買収する際の手法があのあっちゃんですらよくわからなかったと言っていたので、代わりと言ってはなんですが、このマグヌセンがあっちゃんに代わり、めちゃくちゃ簡単に、そして浅く、落語で説明しようと思います。
株式こわい - 株式交換編
物語は江戸末期。近頃名をあげてきた反物屋の貴乃文が、魚屋の金次のもとへ金次の魚屋を買い取りたいと申し出るところから始まります。
「ってーとおめえさん、あれかい?うちの魚屋を買いてぇーってのかい?そいつはちょうど良いや。この魚屋畳んで、田舎のおっかさんのところに帰ろうと思ってたところなんだよ」
「おお、それはちょうどいいな。いくらで売ってくれるんだい?」
「おいらんとこは1株1000円で1万株を発行してるからよ、ちょうど1000万円ってところかね」
「そいつぁ困ったね。今うちの反物屋にゃあまりゼニがねぇーんだ。そんな値段じゃあんたの魚屋かっちまうと手元のゼニがすっからかんになっちまうよ」
「馬鹿なこといっちゃいけねーよおめえさん。ゼニもないのにどうやって買うってんだ。うちも暇じゃないんだ。帰っておくんな」
「ちょ、ちょいと待っておくんな。株式交換で手を打つってのはどうだい?」
「なんだいそりゃ。ゼニで払うんじゃないのかい」
「株式交換ってのはよ、あんたんとこの株とうちの株を交換すんのよ」
「よくわかんないね。もうちょっと説明しておくんな」
「困ったね。そいじゃ耳の穴かっぽじってよーく聞いておくんな。
魚屋のあんたの店は
1000円 × 1万株 で 1000万円だ。
うちのところの株は 1株が2500円。
発行済みの株のうち4000株をあんたのもってる株全部と交換するって訳よ。
そしたら同じ1000万円になるだろ?あんたはもらった4000株を売っちまえばいいのさ」
「なんだそんな簡単なことなのかい。その話のった!」
後に反物屋の貴乃文が激動の渦に呑まれてしまうことをこの時は誰も知る由がなかった。
つづく
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