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円安による物価上昇とは?

皆さん、こんにちは!マネーコーチ兼投資家のKSKです!
能力開花みたいなノリの、コーチングって知ってますか?
あれの「マネーに関することVer.」がマネーコーチです!!

さて、前回の記事までは、物価上昇に焦点を当てたお話をしてきました。

物価上昇に関しては、今回で最後!円安による物価上昇の話をしておきしょう。

と、その前に前回の記事はこちら↓↓↓

この記事で何が分かる?

この記事では、最近話題の円安が物価を通して私たちの生活にどんな影響をもたらすかというごく一般的な話から、「実質実効為替レート」を見ると円安って今に始まった話じゃないんだよということを述べています。

大事なこと

・為替レートだけでなく実質実効為替レートも重要で、円は安いだけではなく「実力そのもの」も下がり続けている。
・日本の食料自給率は著しく低く、輸入に依存していることが問題視されている。
・将来的に物価が高騰し、食料品の価格が急騰する可能性が指摘されている。


「物価上昇目標2%」というのは10年前に制定されていたものの、やはり最近の円安による物価上昇が記憶に新しく、財布に直接大ダメージを与えてくる為、どうしても「円安が収まったらどうにかなるんじゃないか」と、いう楽観的な考えが湧いてきてしまいますね。

だってテレビやメディアでは「円安が国民の生活を破壊する」と騒ぎ立てられているんですもの。

さて、本当に円安が是正されるだけで最近の物価上昇による家計圧迫は緩和されるんでしょうか?


一時1ドル160円という強烈な円安な昨今ですが、この「ドル円レート」は実は「円の実力を表す指標」ではありません。

対ドルの円の価格」でしかないんです。残念ながら。

当たり前ですが、世界の通貨はドルだけではありません。
ユーロやウォン、ベトナムドン、インドネシアルピア等、様々な通貨がありそれぞれと円の間に「為替レート」というものが存在します。

「円の実力」を測るには、「それらすべての通貨に対してどうか」ということが重要です。対ドルのレートなんて、重要ではないのです。

例えば「1ドル=1ユーロ=100円(この状態をパリティと言います)」から「1ドル=2ユーロ=200円」になった時。
対ドルのレートでは「1ドル=200円」になったわけですから、強烈な円安に見えますよね。
でも、対ユーロでは相変わらず「1:1」のレートです。

この場合は、円安は確かに円安ですが、「円の実力」を見ると別に下がっているわけではなく、むしろドルが強くなったと言えるのです。

というわけで、「円の実力」を見る時には対ドルのレートなんて、関係ないのです。「本当に重要なのはあらゆる通貨の中で、円ってどうなの?」という部分。

実はそれを示す便利な指標に「実質実効為替レート」というものがあります。要は上記の問題点、全部加味しましたよというものです。

下図がそれ。2010年の為替レートを100(基準)として、どの程度高いか安いかを示すものです👇


2000年以降、ダダ下がりですね。
注目したいのは今から3年前の2021年、ドル円レートは110円だったのに、実質実効為替レートは70程度というかなり低い数値だったということ。

対ドルのレートが一気に下がる、いわゆる円安になる前から、実質実効為替レートで見ると円の実力は下がり続けていたんです。

円安が良いか悪いかとかそういう話ではなく、「そもそも根本的に円の実力はどんどん下がっている」ということ。

このことを忘れてはいけません。


食料自給率

さて、ではその「円の実力の低下」はどんな影響を僕たちに及ぼすのでしょう?

1つわかりやすいのは、食料品ですよね。下図は食料自給率のデータです。

引用:NHK

実は日本って、食料自給率は品目によるけれど、概ね高い方なのです。
畜産物にまとめられていますが、鶏卵も96%と非常に高い水準。

素晴らしい!!これなら為替レートがどうなろうと、貿易の輸送に使われる原油価格がどんなに上がろうと、お肉は食べられなくても質素な食事はきっちり自分たちで賄えそうですね!!!


実質食料自給率

では、もう少し突っ込んで見てみましょう。例えば野菜なんかは、種から育ちますね。そして肥料を与えなければいけません。こちらが各品目の種や肥料、飼料の自給率の表です。

書籍「農業消滅」より抜粋


鶏卵や鶏肉に至っては、ほぼ100%のヒナが輸入されています。

引用:o.co.jp/nogyo/

この図の「国産鶏4%」はブランドや地鶏のことです。
つまり、鶏卵についてはもはや自給率は0%と言えます。
いや、国産鶏も餌はほぼ間違いなく海外産の小麦、トウモロコシですけどね。

海外から買ってきたヒナに海外産の小麦、トウモロコシを中心とした餌を与え、育てているだけです。どこが国産なんでしょうか?


実質食料自給率

このような「本当に自給自足できてるの?」という意味合いでの自給率のことを「実質食料自給率」と言います。

実質自給率は現時点において衝撃の「9.2%」となっています。

抜粋:JA(農業共同組合)


上図、しっかり見ました??もう一度載せますね。

言いたいこと、伝わりました?
「実質食料自給率はたったの9.2%しかない」というこの衝撃の事実、みなさんの不安を煽りたいから陰謀論のようなものを支持しているんじゃないんですよ。
あのJAが発表しているデータなんです。JAは政府の機関ではありませんが、日本の食を司る重要な役割を持っています。そこが発表しているデータなんです。衝撃的じゃない?

ちなみに「自給率9.2%」というのは、世界的に見ても限りなくビリッケツに近い順位です。

農林水産省発表「食料需給表」より抜粋

9割以上の食料は輸入されている事実、円の実力はジェットコースターのように下がっている現実。

極端な話をします。
卵が1パック500円の時代が来ます。
豚肉が100g300円の時代が来ます。
食パン8枚切 500円の時代が来ます。

こういう馬鹿げた話や意見を僕の親や家族に言うと「頭がおかしくなったのか?」という顔で嘲笑されますが、いよいよ真剣になってもう一度考える必要があるのではないでしょうか?

お見せした通り、僕のデタラメでも想像でも妄想でも不安煽りでもありません。誰でもググれば辿り着ける公的機関の情報を書いているだけなのです。
(だからこのnoteは無料なんだよ?)

未来は明らかです。
地獄はまもなくやってきます。


農業は国力である

これは余談ですが、地元選出の国会議員と食事をさせて頂く機会があった時に、彼はしきりに「農業は国力である」と仰っていました。

まさにその通りだと思います。人間の活動の源は食物であり、それのほとんどを輸入に頼っているというのは「生殺与奪の権理を握られている」と言っても過言ではありません。

そんな国がどうして、国際社会において自国通貨を強気に扱えるでしょうか。

「おまえのとこの通貨、そんなに高いならもう食べ物あげないよ?」

平和?グローバル社会?
人間は食わなきゃ死ぬという原則の中で生きる限り、この世界は弱肉強食です。

国産が安い!

何事も行き過ぎると思わぬ結果を生むものです。
強烈な円安が進む中で、いよいよ国産より海外産が高くなってきたそうです。

引用:https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/186665

政治家というものは、意外と真面目に国のことを考えています。そうじゃないと落選しますからね。

そして、先に登場した国会議員もですが、日本の農業に危機感を感じている政治家さんは結構多い印象です。落選どころか飢えちゃうからね。

「なぜ政府や日銀は円安に歯止めをかけないのか」は1ドル125円を突破した頃からやんややんや言われていましたよね。

いよいよ最近、スーパーでは海外産が国産よりも高くなってきたそうです。
輸入にかかるコスト増がいよいよ価格に反映されてきたということです。

そんなニュースがメディアに出始めた頃、日銀はいきなり円安進行防止に真面目に向き合うようになった気がします。


国産が相対的に安くなり売れるようになると、国内の農家さんは儲かるはずですよね。よく売れるわけですから。
農協を挟まず直売所なんかで地産地消できたら尚良いでしょう。

すると、農家に活気が出てきて参入者も増えるかも。規模も増すかも。遂には自給率も高くなってくるかも、、、?

これを政治家さんたちが予期していたのか、はたまた既定路線なのかは不明ですが、先述の通り、彼らは意外と真面目に国のことを考えています。

こんなことを考えると今の円安も、確かに目の前はしんどいかもしれませんが、結果的に良い結果をもたらすのかもしれません。

高く跳ぶには1度しゃがまないといけませんからね。

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