ジャカルタの

※画像は全てイメージです。
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インドネシアは敬虔なイスラム教徒が殆どの国だ。

イスラム教では猫を大切にしなさいと言う教えがあり、そこら中に猫が寝ていたりする。そう言うお国柄なので猫達も人間を全く怖がっておらず、割と気軽に触らせてくれる。

その日もいつも通り仕事をしてジャカルタに住む友人と談笑してると1匹の猫がやって来た。
これ又いつも通り撫でたりこねくり回したりしてると友人がこう言った。

"清水さん、日本の猫はかわいいですか?"

そんな事本当に知りたいのか謎だったが、日本ではこんなに触らせてくれないし、そもそも逃げる事を伝えるとめちゃくちゃびっくりしてこう言った。

"なぜ逃げるの?日本人は猫を虐めるの?清水さん見てるとそうは思えないし不思議"

野生とはそう言う物だし、特に猫は警戒心が強いからインドネシアは特別だと言う説明に納得行かない様子。
続けて彼はこう言った。

"ちゃんと可愛がってたら逃げないよ!
ほらインドネシアの猫はこんなに懐いてるでしょ?
絶対何か猫が嫌がる事をしてるんだよ。"

正論である。
そして彼はこうも言った。

"人間も同じだよ
嫌な事する男は女性にモテないでしょ?
優しく可愛がれば女性も逃げないよ。
日本に帰ったら日本人に教えてあげて欲しい。
可愛がれば逃げなくなるって。"

筆者はぐうの音も出なかった。
敬虔なイスラム教徒は良い人が多い。
慎ましく生き、人と猫を敬う。
彼もまたその1人。

先日ひさしぶりに連絡があり
親指がパンパンに腫れてるから病院行くそうだ。
猫に噛まれたらしい。


世の中なんてそんな物である。

今回はこの辺で筆を置こうと思う。
ネコは気まぐれである。
筆者も肝に銘じようと思う。

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