アラ還夫婦の日常 その10
NHKの「3分間ドキュメンタリー」という番組を見た。
その中に「捕鯨」があった。
連れ合いと「給食に、鯨のたった揚げが出ていたよね」と話した。
私は鯨のたった揚げには、苦い思い出がある。
子どもの頃、よく喉を腫らしていた。
喉が腫れると食べ物を飲み込むのが辛い。
それで、先生に「今日は喉が痛いので、パンと牛乳だけにしてください。」と頼んだ。献立の確認もせずに。
その日の献立は「鯨のたった揚げ」だった。好物なのに食べられない。先生に「やっぱり食べます」と言えずに、寂しくパンと牛乳だけで給食を済ませた。
連れ合いと参拝する祇園神社の途中に馬見原商店街がある。
そこには、鯨のたった揚げを売っているお店がある。小学生の頃の思い出の上塗りをするように、よく買って帰る。
鯨のたった揚げは、歯ごたえがあって美味しいなぁ。
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