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好きなもんの話しようぜ〜シーシャ〜

電子タバコというのがある、加熱式タバコではない。
グリセリンと香料なんかでできた液体を入れて、
蒸発させた蒸気を吸う、たばこの様な物。
海外ではこれにニコチンを入れて売ってるらしい、
日本では輸入すればそれが吸えて、国産リキッドはニコチン抜きだとか。
それがたまに違う名前で呼ばれているのが気に食わない。
ポジティブなことだけ書きたいところだけど、
今回ばかりはネガティブなことから書き始めないといけない。
電子タバコを「電子シーシャ」と呼ぶ奴らが居るが、
冗談じゃない。シーシャはもっと違う、もっと良いたばこだ。
それだけはハッキリさせたい、水タバコだけをシーシャと呼びたい。


・第一の出会い、そして実物との出会い

不思議の国のアリスを観たことはあるだろうか。
アレの芋虫が吸ってる奴、シーシャだと思うけど、
多分アレを見たのが最初だったと思う。
色々ある中でシーシャを見る機会もありつつ、
なんだかんだ喫煙できる年齢になった。
そこからは別記事の通り、色々吸った。
で、その流れで紙巻き以外も手を出した。
手巻き、葉巻、キセル…一番続いてるのは手巻きと葉巻。
誕生日を迎えたらどこかのタイミングで吸う。
この一本は間違いなく最高の時間だ。
が、葉巻は難しい。
カットして、着火して、吸う。
これだけでも焦がすとか切り損ねるとかある。
吸うのも火をキープしながら気を使う。
強く吸うと不味くなったりするから。
一番美味かったのは…ボリバーかモンテクリストかな?
「いつからマイアミはキューバになった?」
このセリフでお馴染みベリコソスフィノス、
アレは素人ながら美味かった。
「クハハハハハハ!!」
そんな声が聞こえて来そうなエドムンド、
これも力強くて美味かった。
ただ、やはり気を使うのは間違いない。

そんなスモーカーライフのある時、
診断メーカーのお題で人からミッションを貰って、
普段行かない店に行くことになった覚えがある。
で、色々調べてる時に知った。
「中東系ダイニングバーでシーシャが吸える」
確かあの頃は、飲酒再開から間もない頃だったかと。
とりあえず行くことにしたのが、
仙台市青葉区「国分町」のミドルミックス。
シメにラーメン食う気満々だったので、
ビール一本と軽めの一品だけで軽く飲み、
いざシーシャのメニューを開いた。

…いや、フレーバー多過ぎだな?

なんかこう…初めてたばこを吸おうと思った時を思い出した。
色々ある中から何を選べば良い体験で終われるのか。
特に紙巻きでは一度失敗していたので、
何が何だかわからなくなって店員さんに聞いた。
確かレモンミントを勧められた覚えがある。
今となっては甘い奴や名前じゃわからない奴に惹かれるが、
あの時はとりあえずシーシャ体験をするのが最優先だった。
そして、例のでかい奴が出てくるわけだ。
メッキか真鍮の地金か、キンキラキンの背が高くて、
ガラスのとこに水が入ってるアレである。
炭を使うから気をつけろとか、吸う強さとか、
「酸欠になるから呼吸をしろ」とか、
そんなことを聞いて、いざ吸ってみたわけだ。
…途中でオーナーから指導も入った。
強くたくさん吸って思い切り吐き出せ、と言われた。
なんというか…特別なものを感じた訳では無かった。
ただ、吸いながら音を聞いて、
いつものたばこではあり得ない量の煙を吐く。
この行為がなんとも楽しかった気がする。
フレーバー選びも成功で、上手く初体験を終えることができた。

なおこの初体験にはオマケもあり、
当時の常喫銘柄はわかばだった。
店を出て、ラーメンでシメて、一服していた時、
やたらとヤニクラしたのを今も覚えている。

・無限に時間を溶かす煙

なんというか、自分で用意しないからアレだけど、
テクが要らないのはとても良い。
そして何よりやってることは「深呼吸」でシンプルだ。
VAPEでダイレクトラングとか言うんだったか?
煙を直接肺に流し込む様に思い切り吸い込んで、
それを思い切り吐き出す。
一度深く息を吸い込んで、それを絞る様に全部吐いて、
また煙をボコボコ言わせながら吸い込む。本当にそれだけ。
それを何度か繰り返していくと「モード」に入っていく。
何かが体を巡る感覚が…みたいなニコチンの様な感覚ではない、
よくわからないけど少しずつ体が何かに埋め尽くされる様な感覚があり、
思考から無駄が切り落とされて、「無」が訪れる。
思い出した様に何かしら一口飲んだりもするし、
スマホを眺めながらでも吸える。
ただ、「吸って吐いて呼吸」、このサイクルでひたすら過ごせる。
吸い方の流儀とか、もしかしたらあるかもしれないけど、
思い切り吸い込んで思い切り吐き出した煙の揺れる感じとか、
吸い込んでる時のボコボコという独特の音とか、
なんとなく時間が流れていく感じが心地いい。

何より気に入っているのは「本当の無」になれる時間。
特に今年は7月の水漏れでストレスだらけの日々を過ごしてきたが、
ゲームをしても馬鹿みたいなメシを食ってもダメ、
面白い動画も頭に入って来ない。
そんな時に、この後詳細を書くが、キッカケがあり、
どうしても吸いたくなってシーシャカフェに行った。
どうにもネガティブになりがちだったりしたが、これが良かった。
吸って吐いてを繰り返す内に…強くそれを意識したわけではないけど、
それだけを繰り返す存在としてその場にある状態になり、
2時間ほど、本当に久しぶりに、何も考えずに過ごせた。
最近ちょっと仕事中や寝る直前に邪念が入りがちなので、
水漏れの弁償の支払いがあったら行きたいなと考えている。
…どうせ結構な金額入るんだし祝日に行ってしまおうかな?
久々にシーシャ初体験したあの店とか行ってもいいかもだし。

・唯一の欠点〜そして次へ〜

さて、シーシャは良いものだと書いてきた訳だが、
そんなシーシャにも欠点がある。
火を使う?準備がめんどい?かさばる?馬鹿言うな。
その唐突に発現する深刻な依存性である。
…ちゃんと何がどう依存性あるか読んでくれよ!?

1回目と2回目のシーシャ体験は自発的なものだった。
自分が吸いたい気持ちが、最初にあった。
しかし、3回目からは違う。
不意に「受動喫煙」してしまったから吸いに行ったのだ。
3回目はさまぁ〜ずチャンネルのシーシャロケ、
4回目は薄っすらと繋がってる漫画家さん。
前者はいつも通りYouTubeで新着チェックをしていた時、
さまぁ~ずとみなみかわがシーシャを体験しに行くだけのロケをしていた。
例の音、しこたま吐き出される煙、言葉で説明される諸々…
吸いたくならないわけがなかった。
後者は本当に突然の出来事であり、
「新連載始まる」という告知があったので読んでみたところ、
その内容が問題ありだった。
「マッチングアプリを使った大学生が、
シーシャ屋バイトの年上女性と出会うラブコメ」
そんなとんでもない不意打ちでシーシャを目にしてしまった。
勿論その漫画はとても良い物なのでリンクを貼る。

この人の描く「柔らかい感じ」が大好きなんですわ。
その週末だったか、翌週末だったか、
たまらず3回目と同じ店に駆け込んだ。
自分にとって危険な依存性とは、
「シーシャをなんらかの媒体で目にすること」

これなのである。これが思っているより強い欲求で困る。
見た途端に「吸いたい」と思ってしまい、
前回から時間が空いているだけ、めちゃくちゃ吸いたくなるのだ。
逆に、一度行ってもまた吸いたくなるが、
不意打ちの受動喫煙よりは我慢できる。

そして今、猛烈にシーシャが吸いたい。
最近VAPEのリキッドが充実してるのだが、
それはそれとして、シーシャ吸いたい…。

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